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幸せって
ひょっとすると
自分が幸せになることでなく
他人(ひと)が幸せになるのを
見ることかもしれない
自分が幸せになっても
余り実感って湧かないもの
でもね
....
いつかこんな日が
来ればいいと思っていた
待っていたよ
二人が結婚したいと
言ってくれる日を
随分とお転婆で
跳ねっ返りの娘が
いつしかおしとやかになり
君を連れ ....
陽光に余寒あり
沃野の黒土 遠望の白嶺
寒風に身を引き締めながらも
梅花の報に心おどりぬ
時流曲折し
大望得がたくは世の常なれど
黙して時代(とき)に耐えるも
豈(あに)長からじ ....
憎みさえすれば
憎しみさえ持てば
人はいくらでも
冷酷になれる
限りなく暗黒の世界へ
闇へと 沈み行く
人として
姿形を保っていても
冷酷さと 残虐性は
増すばかり
人 ....
祖谷は山里 遠国(おんごく)なれば
都恋しと 思いがつのる
星がざわめき 眠れぬ夜が
幾夜続くか 鉾(ほこ)杉よ
祖谷の男子(おのこ)は 豪気な者よ
破れ衣を 身にまとえども
山に ....
幼き者 か弱き者たちよ
休む前に ここに集まり
静かに頭をたれ 心の重荷を降ろしなさい
今日一日 多くの出来事にあい
喜びや悲しみ 希望や不安に
心おののいたことでしょう
今日一日 ....
お休みされていたそうですが
大丈夫ですか
お身体 大切にしてください
ありがとう
もう大丈夫ですよ
体調崩されたと聞いたものですから
うーん ちょっと油断してしまいま ....
一日の勤めを終え
宿舎に帰る
窓を開け放ち
外気を誘う
青き空 山々を眺め
麦酒を飲む
微酔四肢を巡り
暫し憩わん
前山に流るる白雲
益々風情を深め
山水ここに極ま ....
幸運とは
偶然の産物ではない
もし アナタが
幸運に恵まれたとしたら
それは 誰かのおかげです
アナタの知らない
アナタ自身かもしれないし
周りの人かもしれない
....
あなたが生きている
この世界が
虚構であるとしたら・・・
その時 あなたの生命は終え
魂が召されるその一瞬に
あなたはあなた自身の世界を見る
プッツンと映像が途切れ ....
病と闘いながら
貴方の描いた自画像が
私の心を離さない
貴方は 男らしい顔だった
しかし 貴方が描いた貴方の顔は
左右の顔がアンバランス
貴方が塗った背景は
燃え立つよう ....
私が
もう少し若かった時
いっぱいの幸せを
願っていました
今は
たった一つの
君の言葉で
充分です
ありがとう
人は全てのものを独占することはできない
我々は
何かを得ることによって
何かを失っている
何故なら 我々は
この2本の腕でしか 持つことが出来ないし
この1つの身体で ....
陽の強さが
キラリと
冷気を突き通す頃
爽やかな緑が
恥じらいながら
黄緑色に頬を染め
やがてそれは喜びの色へと
変わるであろう
確かな思いを抱かせながら
ヒヌマは
密やか ....
息子も中学三年生となった
進学のことで小言を言った
もっと真剣に勉強に取り組め
現実は厳しいものだ
思うようにならないのが人生だ
うつむきながら息子は黙って聞いていた
....
息子の成績が悪いということは
幸せなことだ
悪いということで
親父は あれやこれやと説教し
妻は ガミガミ小言を言い
息子は 神妙な態度でかしこまる
妹達は これはヤバイと脇目もふら ....
切羽詰まって
吐き出される言葉より
感じ始めて 喋る言葉のほうが
人は豊かなはずだ
時代(とき)よ 追い詰めないで
なんとなく
一緒に過ごす時間を大切にしよう
たとえ ....
結婚祝いの掛け時計
箱の中で眠ってた
曲がった針のその横で
若い妻と僕とが笑ってた
今は時を刻まぬ時計でも
思い出一杯刻んでる
僕は写真を取り出して
出窓に置いて眺めてた
....
私という生命が
物事に感応した時
私の心は何故って
私自身に問いかける
私はさまざまな言葉の森を彷徨い
その意味する言葉を探す
簡潔に 適切に見いだした時
その言葉の群れは
ド ....
I君は言った
貴方の右目は本当だが
左の目は嘘をついている
I君 君は正しい
私が語ったことは
心底そう思っていることで
私が喋ったことは
受け売りだった
....
人間について考えてみる
根源的なものとして
人間は生き物である
竹内浩三は言った
人間は生き物であるので
生き続けなければならない
それが神から与えられた
使命である
彼は ....