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健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く

突然の風塵に出会うまでは

傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し

やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる

それでも林檎は林檎たらんとし
 ....
途切れた糸
それでも僕は
忘れられない

そのふわっとした笑顔が
でもちょっとシニカルな

途切れた糸
ほつれるなんてないはずだった
無限のさざ波のように

花柄のワンピースが
 ....
月明かりで出来る影
自分の影ではない気がする

もし自分の影だとしたら
それはきっと昨日の自分

月明かりを浴びて
僕は明日へと
生まれ変わるのだから
止むことを知らない汚れた雨は
幾層もの大地のフィルターで
クリスタルな輝きの水に

止むことを知らない悪意の視線は
守られるもののない
むきだしの心を容赦なく貫く

浄化されぬ禍禍しい ....
雨が降っている

憂鬱を洗い流してくれるなら
もっともっと雨よ降れ

幸せの芽を育んでくれるなら
もっともっと雨よ降れ

世界中を巡る雨
僕も広い世界に連れていっておくれ

流れ ....
月の裏側には

闇ウサギがいるんだよ

絶対誰にも見えないんだ

これは月の秘密


僕の心の裏側には

いったい何がいるでしょう

これは僕の秘密


秘密がある方が ....
冬の晴れた日だった
青空が眩しくて

君と並んで歩くだけで
ほら
もうドキドキしてる

学生で溢れるキャンパス
でも二人しかいないようで

僕は寒いのにコーラなんか飲んで
ドキド ....
朝4時

寝ている人がいる
働いている人がいる
そして眠れなかった人がいる

眠れぬ夜を過ごし迎える朝
辛いものだ

疲れた体に意識だけ冴え渡り
うっかりすると魔物に捕らえられる
 ....
ピンクのウサギが跳ねている
なんだかとても楽しそう

そうか
僕が来たからか

ずっとひとりだったんだね
誰かを待っていたんだね

あぁ
僕もずっとひとりだったんだ

そうだ
 ....
秋の草原
枯れ草色

ついこの間は
若草色だったなんて
まるで騙されているよう

春芽生えて誕生し
今は老人なのだね

あっという間の一生
何を思い土に還るのか

きっと『死 ....
ダイスを転がして運命を決める

でも出た目が何か決めてなかったので

僕は都合のよいように解釈する

何回振っても薔薇色の未来

そんな運命を望んで

でも不思議と1のぞろ目は出な ....
太古から続く深蒼

空は海を染め
海は空を映す

繰り返す命の歴史
繰り返す君の名前

空と海を結ぶドルフィンジャンプ
僕と君を繋ぐテレフォンコール

離れているようで
すぐそ ....
下弦の月を軽やかに弾き
地球にメロディーを届けよう

月の響きは軽やかに
ぱんぽろりん
ぱんぽろりん

全ての人に平等に
全ての動物に平等に
全ての草木に平等に

病んだ雨の代わ ....
非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる

誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所

遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない

のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない

 ....
森の中に独り
命の香りを感じる

高層ビル群の中とは違う
少し湿り気を帯びた
静かな空気

街にはあんなに人が居るのに
なぜどこか刺々しくて
無機質なのだろう

森は違う
木々 ....
沈む太陽は真っ赤に染まり
朝に真っ白になって蘇る

雲はこのドラマチックな再生を
反射させて演出する

空はこの死と再生の間を
透き通る蒼で見守っている

鳥はそれを知っているから
 ....
死とは
すぐ隣で眠る猫のようで
ついふらふらと撫でてしまいたくなる

その感触は
あまりにも甘美で
うっとりと引き込まれてしまう

死の猫は
眠ってるようで
常にこっちを気にしてい ....
君の涙は
石を穿ち
やがて
川の流れとなり
滝の瀑布となる

僕はその涙に乗って
君の失った宝を
探しに行こう

流れの先に
きっとある
遠い昔に埋もれた
君の本当の
ある ....
覚えていますか
あのぬいぐるみのこと

楽しく遊んだときも
喧嘩をして帰ったときも
眠くてぐずったときも
いつも一緒にいたぬいぐるみ

ふわふわしてた
笑ってくれた
話してくれた
 ....
空は悲しみ色に染まり
やがて激しく泣き出した

あえて僕はそれを浴びよう

僕の錆びついた鉛の心
純粋な悲しみ色で塗り替えて

きっとその方が
素直に泣けると思うから

水銀みた ....
少女人形はされるがまま

時には優しく抱きしめられ
時には激しく凌辱される

でも少女人形は
何も言わない
何も言えない

ただただ
ご主人様のなすがまま

栗の花の匂いのする ....
世の中は蟻地獄だらけだ

ひっそり罠を仕掛けて
獲物が落ちてくるのを待っている

奴らの罠に嵌まったら
どんなにもがいても逃げられない

蟻地獄はその時
ゴソゴソと牙を出し
弱い蟻 ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます

隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる

ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す

ここにはない何かを求めて
魂は ....
高い秋空と純白の雲
あの雲はなんと言ったっけ

長くなった影
巨人のシルエットのようだ

綺麗な花が咲いている
僕の隣には君がいる

雲の名前はわからない
花の名前もわからない
 ....
樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく

螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく

言魂を飛ばそう
カモメよりも早く

途中で眠らないように
雲の見張りを付けて

笑ってる ....
空のチョークで落書きしよう

サラサラと書けば
あら不思議
文字が雲になってプカプカと

空のチョークで書いた
『I Love You』

空を流れて
君のもとに届くかな

青 ....
アップルパイみたいな女の子
サラリと長い髪がステキ
ニッコリ可愛いお嬢様

アップルパイみたいな女の子
ヒラリとワンピースをひるがえし
僕のココロも揺れ動く

アップルパイみたいな女の ....
一億年くらい眠ろうか
きっと全てが変わっているさ

でも
きっと
ひとりぼっち

それが望んだ世界なのだろう?

鉄条網に縛られた
このくだらない日常を
全部吹き飛ばしたいのだろ ....
樹が伸びてゆく

まるで雲を
追いかけるように

まるで青空を
突き抜けるように

どんなに伸びても
星になった
あの人には
届きやしないのに

それでも
樹は伸び続ける
 ....
君に憂鬱が訪れるたび
向日葵が深紅に染まる

太陽に背を向けて
哀しげに項垂れながら

闇を一身に背負った向日葵は
自らを切りつけ
地面へと倒れ込む

ひとつ
ふたつ
みっつ
 ....
恋月 ぴのさんのうずら豆さんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
太陽の林檎- うずら豆自由詩711-11-7
途切れた糸- うずら豆自由詩2*11-9-5
Moonlight_Shadow- うずら豆自由詩3*11-8-20
ルビー- うずら豆自由詩6*11-8-18
巡り、そして- うずら豆自由詩3*10-12-23
Top_Secret- うずら豆自由詩6*10-12-15
…のつもりで- うずら豆自由詩2*10-12-11
不眠症- うずら豆自由詩5*10-12-8
Pink_Rabbit- うずら豆自由詩6*10-11-30
草原の約束- うずら豆自由詩4*10-11-28
ダイスを転がせ- うずら豆自由詩4*10-11-24
深蒼- うずら豆自由詩5*10-11-21
下弦の月- うずら豆自由詩3*10-11-17
非常階段- うずら豆自由詩10*10-11-12
パラサイト- うずら豆自由詩3*10-11-4
失われた空- うずら豆自由詩2*10-10-29
Sweet_Death- うずら豆自由詩3*10-10-28
きっとその日が来る- うずら豆自由詩5*10-10-24
ヌイグルミ- うずら豆自由詩6*10-10-11
泣かせて- うずら豆自由詩4*10-10-7
少女人形- うずら豆自由詩2*10-9-26
蟻地獄- うずら豆自由詩110-9-13
漆黒- うずら豆自由詩610-9-7
ある秋の日- うずら豆自由詩210-9-1
ただひとつの- うずら豆自由詩210-8-19
空のチョーク- うずら豆自由詩310-8-18
アップルパイ- うずら豆自由詩210-8-15
永い眠り- うずら豆自由詩510-8-5
星と樹の想い- うずら豆自由詩110-8-1
深紅の向日葵- うずら豆自由詩310-6-28

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