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揺れながら
曖昧な記憶
鞄の中にもないのでポケットに手を入れる
鉛筆を落としたらしい
グチュリと音が響く
電車のなかで落花生を踏みつぶしてしまった
席が二つ空いていた
酒臭いお ....
干からびた石像の腕組み
褐色に統一された甲虫が貼りつく髭海苔
汽水へと至る流れ
浮き草は毟るだけ毟り取ればいい
空気もそれぞれが渇いていた
医者は煙草を止めろって言うけどね
....
この眩しい青空と比較してみる
かもめを探す
敢えて口にしない哀しみ
沖に流されては潮/騒
に引き戻され
わたしには縺れあう術がない
風またつよく、 荒い波
そして、
一 ....
「何処を見ているのか
何を苛ついているのか」
夕暮れだ、夕暮れになれば、おまえらの目が必要以上に注がれるからだ
背を屈めて歩いている (道の端は危険そのものだろう )?
母親を ....
深い亀裂に射し込んだ座標軸の影
鳥たちの鳴き声がする
目が覚めるとほとんど記憶を失っていた
二日間眠り続けたその男は
夢の中で一生を終えたと言う
男はしばらくしてすっかり人が変わってし ....
本当の自分が見えている
ハンドルを握るとき、世界はいつもそう問いかける
山越えに近道を抜けよう
必ず刺激的なトンネルがある
べつにトンネルが決めてになるわけじゃない
入り口と出 ....
ー虹の輪も消えて
ただただ夢みるように「播摩」
自分だけは被災しないと願うばかり
仮にあたたかなお節料理もいらない
刻がたてば、人々のやさしさは哀しすぎるから
…と、こわばった頬で控 ....
世界は角を曲がり
電波塔をつなぐ縁
押し寄せる流氷の高さを海豹は気にもしない
待ちきれず買い物に奔走するひと
目配りは喪主の名を通り過ぎて
気圧の変化に注意は保たれる
....
ひかりを浴びていた
海をみていた
ひかりの中で鏡はしろかった
鏡の中で海はしろかった
だれかをおきざりにして
おきざりにされたものがいる
通りすぎてゆく
陽射しが眩しかった ....
夕陽のみえる小さな丘には草が生い茂り
一日の終わりは黙ったままで座ってた
さっちゃんはスカートを抱えて後ろ向き
太郎は三つ葉をひとつ、ふたつとちぎりながら
ぼくは寝そべったまま消えか ....
日焼けした砂浜に
(いるはずもない恋石亀
)うぶ毛でも覗いてやろうか
(そんなことできはしない
わかっているだろう)
【秘密の基地を造る】
親亀がゆく 雌亀その「直感的交換」 ....
雨乞いをする鈴虫の鳴き声は鉛筆の芯を削るようだ
次第〃に薄らいでゆく窓
ちいさな発動機の音が近づいて来る
予定はまったくないのに、朝刊のもぐり込む音にまたドキリとしてしまう
時計の針 ....
(ひとりぼっちがいいね
)と呟いたのは 星に煌めくみち潮が月に帰るころだった 。
先の見えないまま
夢を頼りに口ずさんでいた。
(今日も夜がさびしいね
)と呟くのは 陽を浴びて ....
涙は何れ枯れるって
あれはうそです
歳をとればとるほど些細な事柄が胸に凍みてきて
それには
深い傷痕の縫い目を自分に重ね合わせたり
生きものの
生きものたちの還る姿が地 ....
ことし
蒸し風呂には冷たそうな
淡水魚の夏
交じりあう水は予想外でも想定外でもなく
伝う虎落笛
冬は必ずやってくる
/
たくさんの別れがあり
哀しみを思う))される余韻が苛立つ「 ....
*
白い月桂樹
風の冷たい夜
/クリスマスな夜
ふるさとをいますぐ飛び出して雪の富士、富士山を見に行きたい
そんな、そんな、
そんなカラ空カラな夜だ。
*騒ぎたい夜にはトリスを飲 ....
唸り声をあげ奥深い夜の森を駆け抜けた氷の風
冬は痛々しい姿で朝陽を浴びる〃針葉樹の霧氷はさらに美しい〃
ひとつ白い息を吸い込んで吐いた
孤独だろうと、そっと目を閉じれば、 広い母屋にひと ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
地に飢えた哀しみより街に住む孤独の苦しさ
古い映画を観ればすぐに涙ぐむ癖に
アフリカの子供たちから顔を背けるわたしたち
土地を追われた哀しみはすでに絵空事で
ひもじい辛さも ....
ある日70メートル離れて後を付いてゆく 。
ボルカ氏の散歩は奇妙だが目的地はちゃんとわかっているつもりだ 。
ゴチャゴチャした秋葉原の街。ぐるぐるとまるで空っ風のように旋毛曲がりに通り ....
野分も過ぎれば
盆水は枯れ
鬼灯なる火祭り朧
無月に揺れた
石蕗が送り火
窓/渋柿に染まり
偲ぶ風花
季節は移ろい
滞るままに
連おもう携帯の
いつか
あの山の ....
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(21)
タイトル
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カテゴリ
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日付
自動再生可能装置
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アラガイ ...
自由詩
5*
12-4-17
灰色の堰
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アラガイ ...
自由詩
5*
12-4-10
忘日
-
アラガイ ...
自由詩
20*
12-3-11
薄空(うすぞら)
-
アラガイ ...
自由詩
4*
12-3-3
カノープス
-
アラガイ ...
自由詩
5*
12-1-25
unchanged
-
アラガイ ...
自由詩
6*
12-1-13
苺大福
-
アラガイ ...
自由詩
6*
11-12-31
宙達磨
-
アラガイ ...
自由詩
7*
11-12-15
車窓
-
アラガイ ...
自由詩
12*
11-10-9
とれもろ
-
アラガイ ...
自由詩
5*
11-8-22
猛暑と亀
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アラガイ ...
自由詩
5*
11-8-15
手を翳す不安
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アラガイ ...
自由詩
6*
11-7-30
_スーちゃん
-
アラガイ ...
自由詩
3*
11-5-8
涙イコールせっくす
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アラガイ ...
自由詩
10*
10-12-28
汽水域
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アラガイ ...
自由詩
7*
10-12-26
空からな栗と栗鼠(からから)
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アラガイ ...
自由詩
6*
10-12-17
_追憶
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アラガイ ...
自由詩
7*
10-12-15
大聖堂
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アラガイ ...
自由詩
7*
10-12-7
‥メッセージ
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アラガイ ...
自由詩
6*
10-11-30
ボルカ氏の散歩
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アラガイ ...
自由詩
4*
10-11-24
かがり火
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アラガイ ...
自由詩
9*
10-10-15
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