知ってるよ
藤鈴呼




知ってるよ
あなたが

口の端を 歪めて
哂った こと

ちょっと 
小馬鹿にした風な 
テイストで

褒めているような
貶め方が
得意なのね

どんなに ステキな 
コミュニケイションも
一瞬で 変わる

パラパラと
嘘の あなたが
剥がれ 落ちてゆく

まるで
パリッパリの
パイの 外側

カリッ と 齧った刹那
歯が 折れる程の
衝撃

アタシの 視線を
絡め取らずに
カラメルソースに
埋もれて いくの

そっぽを 向いた フリして
ふふっ と 微笑う

その 角度が
一番の 死角

詩誌は バラバラの ままじゃあ
発行 できない

四肢は 好きな方角に
思い切り 伸ばしてね

重い 霧と 一緒に
飛ばして しまってね

何時だって 笑っているから
気付かないでしょう

私が 貴方の 嘘に
気付いて いること

傷ついて いること

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自由詩 知ってるよ Copyright 藤鈴呼 2014-02-07 12:15:03
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