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人生を捻じ曲げる、
まっすぐに終わりへとむかう
ひどく短絡的な直線を
乱暴にぐいっ、と曲げる

きっと皆は、この僕が
まっすぐ進むと思っていただろうな
でも突然、進路を捻じ曲げたから
 ....
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを

アフリカの中央部、西部、そして ....
大きく裂けた口のある白い顔で笑い
煌びやかな衣を纏った記号が宙を行き交う
吊るされた語彙は真夜中の死体のように重く
暗い羅列が濁点だらけの股間にあった

大好きなキミの瞳を輝かせたいから、
 ....
寂れた町の匂いのする
季節外れの席でビールを飲む
砂粒だらけの赤い足で、
板張りの床を踏んでいた
濡れた髪の女の子が
ハンバーガーとポテトを運んだ
台風が去った跡の景色が、
そのままこの ....
ケ、
チャップは、
嵐の夜、
電動自転車に乗って
ポマードの匂いのする
男同士の海とサンバを踊る
ケ、ケ、
チャ、チャップは、
エアリンガスのエアバスA320にロッテ
スンドゥブチゲ ....
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からやって来て
まるごとぶつ切りにされ
黄昏の陽を浴びた二人に食べられる

君を飾る赤と黄のパプリ ....
まだ生きている

夥しい数の幽霊たちが街をゆきかう

様々な商業施設へ殺到する

贅沢な食事を提供する店に行列ができる

そしてあの世からの噂が

たちまち幽霊たちを不安 ....
浮世、
という
夏の、
ゆらぐ陽のように
濃く、
あまりにも
鮮烈な、
燃えさかる幻が
汗ばんだ肌を
包んでいる

熟れた風のそよぐ
青い夜、
若い男の身体は
激しく鼓動し ....
かん高い声の騒ぐ言葉が部屋中を這いまわっている。声の主は女と女なのだが、女と女は椅子に座っていて向かい合ったちょうど真ん中にテーブルに載った紅茶とポッド、そしてナイフで取り分けたそれぞれのビクトリアサ .... 焦げたソースの薫る
烏賊の入った焼きそばがうまい、
湯気の立つソースに塗れた太麺には
紅生姜もたっぷりのっていて

そっと隠れて
刻んだキャベツや
玉葱だの
もやしも入ってる

青 ....
車の運転はもうしなくてもよい

車が人を乗せて自動で走るからだ

そしてコンピューターという機械も姿を消した

言葉が、写真や絵文字となって

画像は脳へと直接送られる

ほとんど ....
がんがんがん、
ぐぉーん、ぐぉん、ぐぉん、

薄紫色の法衣を着た僧が
正座し
鵺のような奇声を発して
バタラ経を詠む

向かって正面の祭壇は、
ぐちゃぐちゃのアルミ箔で飾られて
蟹 ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
化け物みたいな
醜い顔の生き物が、
あいしてます、
結婚してください
と、
美しい悪魔のわたしに
そう言った

化け物みたいな
醜い顔の生き物は
ごめんなさい、
あなたを試しまし ....
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく

右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
あの火、
「ほ」が
やって来て
声も、血も、涙も、
水も、空気も、
ぜんぶ苦くなった

タ、タ、タ、
バ、バタバタ、
しんで
薄暗くなって寒い

カタチのない
「ほ」が
じ ....
爽やかな朝が座禅を組んでいるのを遠巻きに見て、
賑やかに客が行き交う池のある庭に面した廊下に立っていたおまえは
鼻を垂らし、
昼も夜もなく透明な凍りついた顔で笑っている

やがて厳しい冬が過 ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
ただのみきやさんのatsuchan69さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- atsuchan69自由詩24*25-1-14
アフリカの涙- atsuchan69自由詩20*24-12-31
曲芸- atsuchan69自由詩11+*24-6-22
幽霊たちの砂浜- atsuchan69自由詩18*23-10-24
ケ、チャップだけのナポリたん- atsuchan69自由詩7*22-6-28
見なれた顔_★- atsuchan69自由詩5*17-4-10
わたりがにのフィデウア_★- atsuchan69自由詩6*17-2-11
幽霊たち_☆- atsuchan69自由詩7*17-1-2
- atsuchan69自由詩4*16-9-30
騒ぐ言葉_★- atsuchan69自由詩6*16-9-20
焼きそば- atsuchan69自由詩10*16-6-5
(@_@;)_- atsuchan69自由詩5*16-4-22
バタラ経_☆- atsuchan69自由詩2*15-11-19
アフリカ鍋- atsuchan69自由詩15*15-11-10
人のかたち- atsuchan69自由詩2*15-10-31
ぼくは笑わない- atsuchan69自由詩5*15-10-21
水葬- atsuchan69自由詩7*15-9-11
あの火、- atsuchan69自由詩7*15-4-19
伽藍の春- atsuchan69自由詩8*15-3-1
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩18*15-1-8
メロンソーダ- atsuchan69自由詩10*13-10-17

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