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海原、だとか
だれかの潮の、へその匂いを
膿んだ六月の、折れた傘を
膜のついたまま
肋骨にはしないで
竜骨にした

進んでいる、のか
走っている、風
青信号の点滅が
敷き詰められた ....
細く立ち上がる
灰に埋もれて
私は燃えていた

立脚という言葉が
これほど似合う場所があるだろうか
先人の燃え尽きた場所に、
亡骸に支えられて立っていた

例えば砂浜に埋めた足のよう ....
もうすぐ、飛び立てる

そのとき、捕まってしまう

体温が
髪の毛の隙間に宿していた
検討中の断片は段落を作らないまま
刈り取られて
シュプレヒコールの羽毛になる

古本のようなデ ....
色あせた空やアスファルトを塗りに行くだけならやめておいたほうがいい
外は灰色
長い冬のあとも忘れぬ雨の匂い
街は濡れその色を自ずと濃くする
足音は秒針よりも少しだけ速い
白昼夢は一番星のよう ....
小平市の住宅街でバリバリと音が鳴り
とつぜん、目の前の住宅が取り壊された
私は三か月前から仮の住まいを持つだけなので
家が壊されるこまかな事情は知らず
事情を知らないゆえ
その家は突然、取り ....
いやだいやだ、こわいなあ、こわいナァなどと
怪談ばなしのように唱えていた矢先に
とはいえ、季節は残暑で
玄関が雑然としていたのをきっかけに
勢いをつけて飛び越えてしまったがため
ついこの世界 ....
ただのみきやさんの高橋良幸さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もっと近くに(ゴル投稿修正版)- 高橋良幸自由詩5*16-10-23
センコウ(ゴル投稿)- 高橋良幸自由詩4*16-7-15
阿呆鳥(ゴル投稿)- 高橋良幸自由詩216-6-28
ときあかす- 高橋良幸自由詩2*16-3-26
窓枠- 高橋良幸自由詩9*15-11-3
コール- 高橋良幸自由詩2+*15-10-26

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