景色
鷲田

海は空の青と同じ色だから
互いに永遠を約束している
友人のよう

砂はその輝きを
助けるかのように
輝く未来を一握りの宝石へと
姿を変える

波が押し寄せ
砂場は呼吸する

まるで心臓の音が
脈打つかのように
定期的な間隔で

海は太陽を水平線の彼方に隠した
明るさがこれ以上必要ないと応えながら

私の心はというと
平静

人間というのは
意図しない、自然の存在だと
彼等は教えてくれるから

そして同化する
景色の中に

一枚の写真は
自然の絶対性が
人間のつまらぬ欲望の存在を
消化する瞬間を描き

私は自然へと帰途していた


自由詩 景色 Copyright 鷲田 2015-10-30 19:12:34
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