影
梅昆布茶
それは命を宿す なみだをながす そして朽ちる
やがてこどもたちはそれぞれの死を選択せねばならない
たやすく眠らせるようにやってくるのだから
ぼくがあの子を選ぶのに理由なんていらない
指名したら責任を取るただそれだけさ
乗り物の順番を待つあいだ君のひとみを過ぎる
くもを数えていた
きみはぼくの時計だった
もう鬼ごっこは終わりなんだね
つぎの遊びは見つけたかいそれとも
もう月への階段を
のぼりはじめる時間かな
それは汚れなく もうもどれない僕たちの 影法師を
重ねて パッケージして 天国へ送る機械なんだ
もし君の家に届いたなら
なかに組立図が入っているから
暇なときにでも組み立てて欲しいんだ
よろしくね