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緑の屋根のあの小さな施設で、暮らしていた人たちは、

上手く言葉を紡ぐことも、
二本足で歩くことも、
自分で用を足すことも
食事を摂ることも、

出来なかったけれど



私が悲 ....
春の陽気
の穏やかな風
に揺れるたんぽぽ

  しまい忘れた炬燵
  に丸まった猫

幼子の手
を握る母の頬笑み

  雀の鳴き声
  遠くの汽笛
  の中で読む君からの手紙
 ....
春の息吹に薫る若草よりも

熟れた艶やかな林檎よりも

蜩の鳴く暑さに揺れる海よりも

あたしはもっと輝いている人と思われるのです。


ふわふわ浮かぶ風よりも

さらさら流れる ....
それは、甥っ子が遊びに来ていたときでした。



暖かい冬の日差しの中で、まったりと俺は雑誌を読み、
甥っ子は持ってきたおもちゃをカタカタと動かす中、
優しく降り注いでいた日光を薄い雲が遮 ....
「いらいらしてんな。」
そう言ったのは友達。
「今日一緒に帰れない。」
そう言ったのはキミ。



鞄をベッドに投げつけるように置いて、
一人きりの部屋にうずくまる僕。

別に気に ....
小さな手をクルクル振り回して
何か一生懸命に説明してる男の子の言ってることは
結局何を言いたかったのかわからなかったけど、どうやら
その子にとって一大事らしい。


私の手を必死に引っ張っ ....
「死ね」「ウザイ」「キモイ」
悪魔の三言葉。

高校生という「今どきの若者」とか呼ばれる立場でありながら、友達に言われるこの三つの言葉に異常に反応して、傷ついてるのは自分です。笑って誤魔化すけど ....
夏に金魚を掬った。
冬に金魚は死んだ。
悲しかった。
八本目のアイス棒が庭に立てられた。

剥げかけた朱色の腹を浮かべて水に浮く、浮く。
元から死んだような目はさらに光を失い、失い。

 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こんな処- 時雨自由詩308-9-20
暖かなもの- 時雨自由詩308-3-3
ゆうるり- 時雨自由詩407-9-13
甥がもたらした冬の怖い話- 時雨自由詩5*07-2-16
置き去りのリップが僕を宥めるから- 時雨自由詩207-2-9
_- 時雨自由詩606-10-28
悪魔の三言葉- 時雨散文(批評 ...4+*06-5-13
金魚- 時雨自由詩4*06-3-26

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