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今日 夢を見た
だんだん薄れていく記憶
君の声も 君の匂いもわからなくなって
輪郭だけの絵画のように
現実ではなくなっていたが
確かにあった手応えを感覚として垣間見た
再び抱きしめたが ....
私の番が来て
何も用意しない言葉で
飾らない言葉で話す
体育館のステージは
私のワールドになっていく
子どもが泣いている
嗚咽が聞こえる
素直な痙攣が拡散して
好きな気持ちは
失って ....
いつものように 教室までの階段を
タンタンと駆けあがってくる君の足音を聴いたとき
先に来て 私物を整理していた私の心臓が急に高鳴った
ポッと頬が染まったろうと客観的に感じた
客観的にというのは ....
八重桜
いくえにも重なって
淡い桃をたわわに逢せる
遠野の空の水と蒼
流れ流され血の紅滲む

それでもサクラは咲くのです

山桜
ひっそりと佇む
誰も知らない名前すら
無から生ま ....
みんな影響し合ってるから
感じているから
雑音ほどいいから
優しいから
憎らしいから
それでいいから
そこにいればいいから

愛している

だのにあの人
異国人みたいに
違う音 ....
今夜もお風呂に入れてあげる
一緒じゃないと危ないからね
眼鏡をはずしてあげよう
シャボンでブラシとシャンプーも

手ですくってかける
温かいしずくは
バスルームに響く魔法の音
湯気の向 ....
淀んだ排水溝の蓋を閉めるように
職員室のドアを閉めたら
薄暗い廊下をすり抜けて
警備員のおじさんとさよならをする

すとんと腰をおろして
バッシュの紐を結んでいる
少し前に出た君が
無 ....
前年度 コピーして出す 指導案
いいかげんさを 露呈する君

子どもらは 同じことして 繰り返す
本番とちる 教師ガッカリ

見学者 発表者とも 場しのぎで
役割分担 上手すぎるだろ
 ....
風はとうから吹いていて
それはまるで空回りする蔦のように
くるくるとからみつき
見えないままで終わるよう
まぎれもない事実のように去って行った
振り向くことはしなかった

夜中にのどが渇 ....
ももいろ

さようなら

バスで行った昨日
捨てられたももいろ
ゲージの底で
しずかに空を見ていた


ももいろ

さようなら

明日も晴れる?
雨はイヤ
わたしの体
 ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました

カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
急に寒くなったから
カロオチノイドはさらに加速する
銀河鉄道に乗って
木枯らしを追いかけて
ここまでおいでよ
主人とモールに行きました
EUインポートの店でいろいろ買って
はやりの膝上ブーツと
冬用のスキンケアを一揃え
お腹が空いたのでステーキを食べようと
お店の前にいったら混んでいて
人が並んで ....
君が生殖本能からくるアプローチを好むのは
機能を満たしたいという欲求からで
私の子宮はそれを受け入れようと氾濫するので
剥がれ落ちまいと壁を厚くしている
そのせいでここ半年間は不調に悩まされ
 ....
片道30分10kmのチャリ通勤を毎日
いつの間にかスリムボディに戻った
そうだ、あこがれのスキニーに挑戦しよう
お店のオススメ商品はどれ?
研究会や協議会の日は皆スーツだけど
地味なのは嫌だ ....
指輪をはめた手でゆっくりと書類を渡しました。
君は少し微笑んだような気がしました。
これからは毎日指輪をしていきます。
その哀しげな微笑みを見たいからです。
何も感じないのならそんな顔はしない ....
良い詩なんてどこにもないね
うん、ないね
それでいいんだよ
うん、それでいいんだよ
だって私たちは無名だもの
うん、無名だもの
きれいな詩もあるけどスルーだね
うん、きれいだけどスルーだ ....
「大人になっても空気が読めない人」と、教えたとき
研究室のドアを勢いよく開けて君を呼んだあの眼鏡の
特徴の無い地味な女を思いうかべていたのです。
その日は、研究発表の準備会があり
専科が集まっ ....
ススキの穂の群れの中でキスをしました
高く澄んだ青い空が見えました
ここは心の中にしまっておくための
誰にも邪魔されない場所だから
あなたとわたしは幸せでした
サワサワと穂が揺れて包むものだ ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
出会った瞬間から「さよなら」の準備してた。
この夏ですっかりLOVE2モード高まって
あまりにも本気になりそうで怖いからです。
君の手足は長くスベスベでグッとくる。
笑うと白い歯が光って
君 ....
いつも後ろから私を睨んでいるおばさんへの当てつけで、パソコンのディスクトップはダースベーダにしました。
おばさんは、スーハーってすごい息づかいでみなさんを睨んでは、ランチで、あのコはこんなことをして ....
今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してくれたのに、みんな、
「残念だったね」
って、それだけ?意外と冷たくて、よけい凹んでしまいました。 ....
私の病気は、軽い記憶障害です。とても嫌な記憶ほど、あっという間に忘れます。
今まで、嫌なことがありすぎて、脳の機能が削除を優先しているのかもしれません。
たとえば、記憶というものが、一枚の写真なら ....
君の趣味はマンガ本を読んだり、DVDを視たり、女の子との妄想に耽ったりしていることだと言いました。
そんな趣味に興味を抱く女の子って、あまりいないと思います。
誰かと、しばらく同棲した後に、
「 ....
4月 黄色い帽子とランドセル
小さな君たちの担任になった
何も心配しないで
私が守ってあげると約束した
校庭の桜も 笑っているよ
だから もう泣かないで

5月 日時計はゆるりと春を刻ん ....
ふいに起こされたフクロウが
コトバを求めて暴れ出す

わたしの両手は何時の間に
カタカタとキーボードを叩き出し
ズレたピントを合わせてる

カタカタ… カタカタ…

音符がくるくる廻 ....
きのう おおきな おくり物をもらった
わたしには 少し 重い分量で
それは えらい人 の 気持ちのあらわれで
いくらか わたしは ためされているのだと思ったが
ことばを選んで 神妙になった
 ....
ピアフ ピアフ
情熱の心で 愛を感じとって
わたしは子どもじみて
とても純粋

霧の晴れた朝に目覚め
小鳥の声でさえずる


ピアフ ピアフ
生きている 光を求め
そして飛ぶ 高 ....
+ うららかな午後 +

体温が地熱と交わる午後に
ミントチョコをくわえるケダモノは
あたためたミルクを一口飲んで
青ざめた頬をバラ色にそめる


+ キラキラの夜 +

遠くのイ ....
恋月 ぴのさんの西日 茜さんおすすめリスト(60)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
間違ってない- 西日 茜自由詩311-4-30
離任式- 西日 茜自由詩611-4-17
卒業式- 西日 茜自由詩4*11-3-28
それでもサクラは咲くのです- 西日 茜自由詩6*11-3-20
サンタ・マリア- 西日 茜自由詩311-1-23
バスタイム- 西日 茜自由詩411-1-16
並んで帰る道- 西日 茜自由詩610-12-4
国語科研究部- 西日 茜短歌3*10-11-28
灰色ウサギの残像- 西日 茜自由詩5*10-11-23
社会科見学- 西日 茜携帯写真+ ...6*10-11-20
どんぐり山の子狸- 西日 茜自由詩10*10-11-14
ドライブしよう- 西日 茜携帯写真+ ...410-10-26
暇だったので- 西日 茜自由詩6*10-10-24
あてのない生殖- 西日 茜自由詩3*10-10-21
めざせ!才色兼備- 西日 茜自由詩3*10-10-17
錬金術- 西日 茜自由詩5*10-10-10
みんないっしょでみんないい- 西日 茜自由詩6*10-10-2
タロットカード- 西日 茜自由詩3+*10-9-28
仙石原にて- 西日 茜自由詩4*10-9-19
お菓子づくり- 西日 茜自由詩8*10-9-5
さよならの準備- 西日 茜自由詩110-9-4
私たちがいちゃいちゃする理由- 西日 茜自由詩4*10-8-31
誰にも聞かれないように- 西日 茜自由詩4*10-8-9
水風船をぶつけて- 西日 茜自由詩8*10-8-5
GAME_OVER_Part.1- 西日 茜自由詩3*10-8-1
ごめんね- 西日 茜自由詩4*10-3-9
ふくろう- 西日 茜自由詩2*09-9-6
切片- 西日 茜自由詩5*09-8-8
ピアフ- 西日 茜自由詩5*09-3-11
うららかな午後__キラキラの夜- 西日 茜自由詩13*08-11-23

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