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捨てたはずのプライド
尖ったまま劣化している

踏みつぶしても痛くないのに
だらだら血だけが流れてきた

カッコ良く生きたいんだ
輝く自分でいたいんだ

口が裂けても言えない言葉
 ....
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている

カブトムシに似ている

そう思って
しばらく眺めていた


小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ....
彼は初めて会った時、私をじっと見ていた。そして、
「ずっと(キミが)気になっていたんだ」と言った。
ビックリしたけれど、どこかで嬉しいとも思っていた。
それは、私を見つけた時、私のところまで迷わ ....
飛べるはず飛べるはず

どんどん高くなっていった
ハードル

歓声に手を上げて応える
そんな自分に酔っていた

いつまでも応えられるはずもなく
歓声は小さくまばらになっていき
今は ....
さっきまで扉を開けると
確かにキミがそこにいた

そんじょそこらのではない
ブランドを身に付けたキミ

キミとゆっくり過ごすことを
どれほど楽しみにしていたか

それなのにどういうこ ....
電話が鳴る

受話器を上げる

懐かしい声が

目に滲む

気づかれないように

笑ってみせる

知らないふりをして

安心したと言う

それを聞いて安堵する

何 ....
足りないものを数えて
当たり散らすワタシに

空が頷く

ほんの少しの大事な人に
囲まれて微笑むワタシに

空が頷く

室内から横たわり窓の外を
睨むように眺めるワタシに
 ....
すくっても
すくっても
零れる時間を
気にも止めず
またすくう
季節風にはためく
夫のシャツを抑え
ベランダで
腰に手を置く
幸せに色があるなら
白かもしれない
ぼんやりと
シミの落ちない白を
眺める
光と影の間を
息継ぎしながら泳ぐ
いつか
天国に近い島まで
行けるだろうか
僕に何ができただろう

決まっている答えの
言い訳の欠片を集めるほかに

君の声を聞いている

僕はそこに温もりを探して
苦いコーヒーを流し込む

語られる言葉に
 ....
切れ切れに
散りゆく言葉の
空白に
耳を澄ませば
雨の音
ひたむきな
春の陽射しが
まぶしくて
空に向かって
つばを吐く
TVのニュースは
今日も残酷なものばかり

電源オフにして空を見ても
私の一日は安い物語

神様はどこにいますか
最近はお忙しいのですか

お年寄りの幸せはありますか
私もずっとず ....
今日のお天気を
横目でチェックする

鼓動が早まる
慌ただしい朝

折りたたみ傘を
鞄に放り込み

気温に会わせて
コーディネイトを変える

駅までの道は
外気と身体の慣し時 ....
真っ白なスタート

とにかく背中を押されて
頭から突っ込むでんぐり返しのような
これまでと違い

目覚めるのも自然にまかせて
自分の意思で起き上がることができる
毎日に変わった

 ....
走り込んだ
息が上がった

呼吸を整えて
力を抜いた途端

おなかが
ポコンッ

ありえないと
目を閉じた
お元気ですか
私はとても元気です

私の住んでいる街は今
イチョウがキレイです

上を向いても
下を向いても

黄色です

これで歩いている人が
黄色だったら笑えます

前 ....
年末の大掃除に向かって
クローゼットを開けた

激動の一年を振り返り
ハンガーにかかったままの服を
どんどん投げ捨てる

こんなところにまで
思い出が詰まっていたなんて

いらない ....
記憶を
じゃぶじゃぶと
洗えたらいいのに

無意識に
浮かんでしまう
昔のこと

この季節に
刻まれてしまった
思い出

北風に触れると
浮き上がってきて
気持ちを乱し
 ....
モンスター
現る

怖くはない

ひたひたと
近づいて来る

私は逃げない

握手を
求められ

おそるおそる
右手を出すと

モンスターが
躍った
追いかけても
黒い影しか見えない

たぶん
夢のしっぽだと思う

ちゃんと
見たことはないけど

そう信じて
追い続けていこう

虹の橋が
架かっている先まで
つまらないことを
ひとつずつ重ねて

積み上がったところで
オーブンで焼いた

不満と愚痴を挟んだパイは
意外と良い出来栄えだった

ナイフを入れて切り分け
フォークを突き刺して
 ....
空が少しずつ
今日を飲み込んでいく

よかったことも
わるかったことも

ごくんっ
ごくんっ

残った思いは
真っ黒に塗りつぶして

リセット

ベッドに入ったら
羊 ....
お別れの日なのに
ホームは暑いし
蝉はうるさくて
機嫌の悪い
顔をしてしまった

じゃあね

手を差し出すのが
精一杯なのに
閉まった扉に
遮断されて
あははと笑った

早 ....
動く景色を
眺めていたら
ぽつんと
ひとりぼっちに
なっていた

将来を想像して
動いてみたら
ココロが
ぺたんと
なってしまい

ぼんやりと空を
見上げたら
どっぷりと
 ....
簡単に手で曲げられる
針金のように
くいっくいっと
あらゆる方向へ折る
まっすぐだったものを
曲げたくはないけど
その方が使えるなら
ちょっとくらい
胡蝶蘭に憧れたタンポポは
花びらが日焼けしないように気をつけたり
たくさんの葉はいらないと減らしてみたり
そうして思いきりパァと咲いてみたら
やっぱりタンポポでガックリした

せめて高い位 ....
ころころ転がる
ボールのような毎日を
思うように転がせなくて

焦ってしまったり
怒ってしまったり

ぶつけて傷ついたり
気が抜けて凹んだり

それでもまた
弾みをつけて出かける ....
カタチを変えても
ワタシはワタシ
根っこは変えない
コレで行く
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
叫び- 未完自由詩7*12-1-6
やればできる子- 未完自由詩10*11-12-3
アンドロイド- 未完自由詩3*11-7-24
ハードルを低くしても- 未完自由詩3*11-6-3
冷蔵庫のプリン- 未完自由詩3*11-5-29
静謐- 未完自由詩2*11-5-28
空が頷く- 未完自由詩2*11-4-29
達観- 未完自由詩1*10-11-7
Yシャツ- 未完自由詩2*10-6-4
燐光- 未完自由詩3*10-5-19
僕は笑顔が刺さった心を持つことになった- 未完自由詩2*10-4-24
別れ- 未完自由詩5*10-4-23
屈折- 未完自由詩1*10-4-14
ご時勢- 未完自由詩5*10-3-20
冷たい朝でも- 未完自由詩2*10-2-14
初笑- 未完自由詩4*10-1-1
運動不足- 未完自由詩4*09-12-19
手紙- 未完自由詩3*09-12-16
クローゼット- 未完自由詩5*09-12-13
漂白剤- 未完自由詩4*09-12-6
モンスター- 未完自由詩2*09-10-2
夢のしっぽ- 未完自由詩3*09-9-1
認識- 未完自由詩9*09-8-7
どんな日も- 未完自由詩3*09-7-17
通り雨- 未完自由詩5*09-7-16
決起- 未完自由詩6*09-7-13
鋼索(こうさく)- 未完自由詩2*09-7-11
タンポポ- 未完自由詩7*09-7-3
ころころと- 未完自由詩5*09-6-29
宣言- 未完自由詩1*09-6-22

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