Only You
ことは

たった今気付いたんだ
君がとても綺麗だってこと
そんな悲しそうな顔しないで
いつも隣にいたからそれが
当たり前になっていたんだ

誰より何より
君だけを求めた
その僕がいたこと、全て
真実だから

見てくれじゃなく君の
心を懸命に
求めたこと

もう手を延ばした先に
君の手はない
優しく微笑んだ瞳は残像で
目の前にはただ吹きすさぶ
嵐のような風だけ

まるでなにもかも夢のようだ
今では君がそこにいたという事実すら疑わしい
全てが白く汚く染まる頃
君の心はどの辺りをさまようの?

心を全て加速に変えられたなら
君まで届いたかもしれない
鉛のように重い心じゃ
加速どころかここから動くことさえ出来ないんだ

あぁ愛しき君
どうか忘れないでほしい
僕がここにいること
君の手を延ばせば届く位置に
僕がいること


自由詩 Only You Copyright ことは 2005-12-15 14:51:11
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