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傲慢なアロエが花開き
狼煙が上がれば
いけないものが
ひとつ ふたつ みっつ
投げ入れられた天然の業火によって
焼却され始める
炉の中で 
いけないものは
極上の白く澄んだ水晶の球に
 ....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね


どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
 ....
胸の痛みが 海のふかい場所に
沈んでいる
目のない魚が こらえきれない
痛みの上を
ヒラヒラと 泳ぎ回っている


痛みの底には
もうひとつの
痛みが
かならずみつかるはず

 ....
光と暗黒の中間点には
雨の差し込む隙間もない
密閉された空間があって
そこから
たった一本の セイタカアワダチソウが
吹いてもいない風に
反応、それを折り取ろうとしている
いっぽんの 手 ....
体じゅう
寒気が
激しい朝
詩がとどく
さむいのに
雨なのに
書いたひとの気持ちが
きれいな色が
入り混じって
ここまで
とどく

チョコレートを
私はスペインの
よく冷え ....
望んで望むべく
生まれて
今日まで
はぐくまれても
それは
結局
望ましい
あなただったのですか


望まれていますか
だれかに だかれて
狂っている間は
忘れても


 ....
作品にならない 苦しみがあります
これを
きれいに削りこみ 磨き上げ
ニスで仕上げるのには
あまりに苦痛が大きくて
とても、
やりおおせない 


苦しみという名の 作品があります
 ....
雪の上で 軽い
ステップジャンプ
口元は 
叫んでいる
Jisus!と・・・


誰よりも 誰よりも だれよりもはやく
命を捨てよう 

ひとのからだ

我先に 我先に われさ ....
とうとう雪が降ってきて
あの人をさらってくるチャンスがやってきた
今朝あなたは外へ 出られない
今すぐそこへ
生霊をとばすわ 
雪がとろけてしまわぬうち

わたしの体からいま
切り離 ....
壊れたカーテンレール
パーツは
カラカラ 音たてて
たどたどしく告げる一日の幕切れ
何千日ぶんの火蓋が
このカーテンの開閉とともに
切られてきたんだっけ

あと
何万 ....
たかいたかい
橋げたに 腰掛けて
お星様たちと愛のゆくえ
論じてる
はるかかなた
「応答せよ」 いま叫べば
散り散りばらばら
愛が、撃破され

「私にはいいことなんて何 ....
幸せな人を見るのが好きだ

あなたがうれしいと 私もうれしくなる


幸せな人を見るのが好きだ

優しいあなたを見ていると 優しくなれる


幸せな人を見るのが好きだ

昨日泣 ....
狂い咲きの花が
手をすべり
奈落の底へとしずむ夜
逆さまにのぼる 落ちていく
奈落の底へとしずむ夜


奈落の底では また奈落
だから墜落が
絶えない
これからだっ ....
目覚めては眠り 又目覚めては 又、眠る
そうこうしている内、
綿菓子のような あるいは
タバコの煙のような
白い糸くずの堆積したもの
が私を包み込んで
やがて襲い掛る恐怖が重圧と化し
体 ....
走る車の中から
窓の外に
うつる景色が 素敵だ

あなたはちゃんと
歩行者の安全考えて
車走らせていて 素敵だ

時折 携帯を取り出して
メールチェック
もちろん一旦 停止して…
 ....
陽が射してきて
枯れ木が透ける

焼き付いて 
焼き付いて 
焼き付いて

網膜がちぎれ 
ふくらみ
あわただしく駆け込む 
木陰の暗室で
白と黒
光のはためきを
視るわ
 ....
すがすがしい、とは
あなたのことを定義する
世界中の辞書には
それが 載っていない

身を切るようだった、面影と導き
わたしの中で
希望や、愛が、泣くとき
消え入りそうな説得 ....
あたたかい空気…しあわせな部屋

あなた 
じぶんの係累捨てて   
来い   
ここまですぐに来て

お互いの愛情を試すための
小さい小さい 遊びなんか
馬鹿げたことよ
そうなの ....
一、

あなたは私の言うなりに
深い沖へと オールを
漕ぎ出だす
大風に巻き込まれる一艘の小さい船にゆられて
片道きりの切符

私はささやきかけ続ける

「天国はあたたかいわ」って ....
猫 が 
しゃなり、しゃなり、ゆら〜ん
微妙にコケそうな 
ブロック塀に ぶら〜ん
こ、こっち見んな!流し目で
寒いだろうし降りてくりゃあいいのに

去年の春に裏の物置で
にゃあにゃあ ....
喪中はがきのイラストに
スズランの写真をのせてみる
あの人は 花が好きだった
だから もう
それでいいよと親がいう

何十年払い続けた
「年金」を
あともう少しで受け取れるというときに ....
あなたが恋しい 
わすれら
れない
忘れ
やし

い 
あなたを食べずに 
どうして
生きて
行け




細胞は主人に逆らえ
ないって
いうの
は嘘
 ....
死が怖くて、私は
まだ小さかった夜、泣きじゃくり
死ぬのは遠い 先のことだよと
若かった父になだめられ泣き止んだ。

花が咲き 枯れる道理の
カケラも知らない

いま咲き誇る 花々
 ....
お金があるひとも ないひとだって
みんな
一斉のせ で 口をつぐむ
どうなのよ、どうなってんのよ・・・と

名前が付けられぬまま
もう何十年と 放っぽらかしで
明かりも射せない ....
恋月 ぴのさんの阿麻さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガラスの海- 阿麻自由詩18*06-4-29
「おめでとう」- 阿麻自由詩18*06-4-26
痛みが痛みを捜す- 阿麻自由詩16*06-4-19
天女- 阿麻自由詩13*06-3-25
自由な朝- 阿麻自由詩23*06-3-6
あかつきに死す- 阿麻自由詩16*06-2-21
私には、とても- 阿麻自由詩9*06-2-19
白熱- 阿麻自由詩7*06-2-15
Chance!- 阿麻自由詩9*06-1-27
「壊れたカーテンレール_」- 阿麻自由詩8*06-1-24
橋げた- 阿麻自由詩4*06-1-23
〜Rose〜微笑み- 阿麻自由詩11*06-1-21
「奈落の底へとしずむ夜」- 阿麻自由詩6*06-1-21
快晴の空の下で- 阿麻自由詩5*06-1-19
逃避行〜南へ南へ- 阿麻自由詩12*06-1-17
サーキットの中を- 阿麻自由詩4*06-1-15
「白い花」- 阿麻自由詩7*06-1-15
捨てて- 阿麻自由詩4*06-1-13
シチュエーション〜片道きりの切符- 阿麻自由詩6*06-1-10
物置で生まれたネコ- 阿麻自由詩11*06-1-10
スズラン- 阿麻自由詩20*06-1-6
「ランゲルハンス島」- 阿麻自由詩5*06-1-5
死が怖くて- 阿麻自由詩6*05-12-9
ジオラマの街- 阿麻自由詩7*03-8-18

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