時が止まった
山崎 風雅

 人里離れた静かな丘に立った
 風が悠々と流れる様を感じながら
 子供の頃にみたような記憶のある夕陽を眺めた
 息を呑むような迫力、美しさ
 ゆっくり、ゆっくり西の地平線に落ちて行く
 その様を見て頬に涙が一粒伝った

 やがて銀河の夜がやってきて
 僕を包み込んだ
 寒い
 しかし、美しい
 半月が輝く
 美しい
 流星のシャワーを浴びながら
 キラキラ輝く夜空を仰ぐと
 自分の小ささを思い知らされた

 美しい世界
 時は止まった
 僕の存在も消えそうになった



自由詩 時が止まった Copyright 山崎 風雅 2006-11-01 23:23:17
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