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朝の声を小鳥が一番乗りしている
きっと屈託なく啼いている
と信じてみると
ほがらかな朝だ
はにかまないで鏡に向かって
自分を確かめる
大丈夫、かもしれない
程度の信心のままの
....
遠く、の庭に落ちていた
秋の葉っぱが迷って
春の野原に来てしまった
若若しく黄緑の
ぼくとは違うこどもたちだぞ
秋の葉っぱは淋しくてかなしくなった
遠く、へ帰ることはできないかな
....
遠い日に見た空
せいいっぱいにオレンジ
おさないわたしは
背丈を忘れて
そこへ渡りの整列飛行
はじめて仰いだ
自由
の具現だった
無理わかってた
翼
無いから
地球に縛られて ....
北の地
風車がまわっている
あなたが待っている
わたしを待っていると言う
東の地
高い人造の樹が一本
よく見えるところ
わたしが一人でいるところ
約束ならば忘れるために
形あ ....
いつもいつも誰もいない
角を曲がれば誰もいない
電車に乗れば客はわたし一人
海へ向かえばカモメさえもいない
みたいだけなんです
あなたと一緒に
あなたと一緒のものを
みてほしいだけな ....
俯いている
野の可憐
淋しさ
知りつくし
風のなか
すべなく揺れながら
なに思う
君
誰かにいつか
手折られる
のだろうか
それとも永遠の
忘却が
待っているのか
....
いのちはあの一本の樹と
わたしの間にあります
やわらかく俯くようにあります
夏の庭の青い花が
ゆらゆらと何かを祈っています
太古のことではないこと
だけが確かなことです
大切なの ....
{引用=この町の再生を
オーガンジー越しに覗く
こんな曇天に
輝く町を視ているひともいると知った、朝
こちらでは
隣の鉄工場が
けなげに仕事を始めたことを聴くことができる
昨夜の消滅 ....