真摯の紅
朝焼彩茜色

力を抜きたくない
力みたくない

走り挑みたい
赤裸々にモザイク細工施す 重ね塗り 厚みの飛び出る 絵

きっと自画像だと感じる 季節の寂しさの木葉の裏側の瞠目
高揚と背中合わす 己に革命を起こす為に必要に捌く くれない

私は叙情

冷静に凍る体内の泉 優しさは消さない己との契り 氷河の上にも咲く祈りの華 紅
息を止める訳にはいかない 冷静に凍りながらも 脳内を巡る泉 隅々まで澄み

波紋さえ寄せ付けない 紅の星

私は真摯

力を抜けない
氷山の一角の力み バランスが堕ちる

走り挑む 痛々しいなんて何度も吐かれた
時には痛々しくても 見届けてよ 触れないでいいから

重ね重みを撃破した自画像を一歩引いて眺め 

それでも それでも 進んでいる 

錯覚なんて見えやしない

私は真摯


自由詩 真摯の紅 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-12 22:52:19
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