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雑草の中にまみえる私
誰かが足を止めるのを
待っているかのように
じっと雑草の隙間から
空を眺めて佇んでいた
こうしてしおれて行く
雑草にもなれずに地を
這う小さなロゼット葉

思い ....
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか

諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は

神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて

今日もまた祈り続けては
神の悲 ....
そこここにある道はすべからく
茨が生えていたのだと知った時

それでもかまわずに歩き続けた
道には色々な茨が敷き詰められ

気が付かずに歩いていたけれど
つまづいて転んだ時に振り返る
 ....
芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は ....
暖かな日差しを受けて
春爛漫の息吹を感じる
子供達の遊ぶ声が届く
大らかな芽吹きの声が
ここに春が来たことを
そよぐ風が告げている

悩み苦しみさえも嘘と
想える程暖かな陽射し
誰も ....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音

何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜

安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される

ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
 壁を見つめて壁に書いた
 壁に眼で書いているから
 誰も気が付かないだろう

 もうこの壁ともお別れだ
 明日は別の壁の前に居る
 じっと壁を見つめた日々

 壁の前に机を置いている ....
炬燵の上にはみかんの入ったざるが置いて在る
あたりまえのように炬燵に入り蜜柑の皮を剥く
子供の頃は至極あたりまえに蜜柑を食べたもの

蜜柑やりんごはいつも一箱ごとに八百屋さんが
届けてくれて ....
孤独の足音が聴こえた
孤独は私を追いかける
私は後ろを振り向いて
あなたの来るのを待つ

孤独の息吹が聴こえた
孤独は私に息を吹いた
私は後ろを振り向かず
あなたの息吹を受ける

 ....
美しい音楽が流れた時、私の過去は蘇った
私の脳裡を揺さぶり私の心をも揺さぶった

蘇る過去を追いかけて遠い遠い記憶を探す
私は現から翻り遠い記憶を辿り追いかける

記憶の世界はとても淡い色 ....
生まれた日から神の計画はあったのだとして
生まれる前から神の計画の為に準備された人
時の時を経て夫々一人ひとりは生まれたのだ
としたら私の身体を貴方の為に肢体となって
お使い下さい私は何をすれ ....
限りなく美しい荒野に立ち
私はただ貴方を待っている
南から流れる風の知らせは
温かく私の身体に溶け込み
もうじき逢える希望に満ち
耐えがたき苦難も消え去る

果てしない荒野に煌く太陽 ....
時を経て散り行く枯れ葉

地に落ちろうとする姿は

その間際まで心奪う様に

我を忘れる程の美しさを

見せ付けては舞い落ちる

少しの風にひらひら落ち

強い風にも優雅に落ち ....
幸せの余韻は漂っていた
静かに訪れる至福の時は
穏やかな心を呼び覚まし
淡い透明の色彩が流れる

珈琲は如何それとも紅茶
ココアに致しましょうか
湯気の立ち込めるカップ
まろやかな香り ....
冷たい色合いに温かさを感じるのは何故か
澱んだ色彩に鮮明さが明確に反映している

あなたの心のキャンバスを探ろうとしても
あなたの描く風景と色彩には及ぶ筈もない

唖然と立ち尽くしているだ ....
北からの風に乗せられ歩いた
心の隙間に入り込む木枯らし
カラカラと転がり込み笑った
外側と内側からの鬩ぎ合いに
渇いた心も木枯らしになった

西北西の風は頬を撫でながら
心の隙間にそっと ....
長い旅路の今日は何処へ行くのであろうか
意図せずして今日も旅立つ時は遥かに越え
無意識のうちに辿る旅は古まで遡るだろう

出来るならば夢と希望の得られる旅がよい
出来るならば過去への旅よりも ....
深い緑の上に蒼穹が見える時

大きく息を吸い瞼を閉じると

樹の香りの変化がそこにある

深い緑の上に浮ぶ雲を見た時

眩しさに手を翳しその流れを

眺め細やかな秋の訪れを知る
 ....
風は南南西から
遥々やってきた

私は窓を開けて
南南西からの風
をいっぱい招き
入れ風と戯れた

生きている実感
頭から足の爪先
この手の指先に
南南西の風被う


風は ....
私は迷える子羊だ
私を探しに来ておくれ

私は迷える子羊だ
私を掴まえに来ておくれ

私はここにいるよ
早く見つけて連れてって

私の居場所 私の居る場所に
迎えに来ておくれ

 ....
時折懐かしく立ち止る
アラベスクの文様から
秩序と論理の符合する
緻密な整合さに魅了し

時折懐かしく振り返る
アラベスクに疲れた時
曖昧で淡白な彩と音色
交互に惹かれては離れ

 ....
私は舞い降りた

そっと爪先で立ち

首筋と背筋を伸ばし

ふんわり舞い降りた

私は言の葉の妖精 


誰かが私を呼ぶ声に

そおっとふんわり

舞い降りた

私は ....
部屋の真ん中にテーブルを置いた

部屋の真ん中のテーブルは僕の机

部屋の真ん中のテーブルは仕事場

部屋の真ん中のテーブルは食卓だ

部屋の真ん中のテーブルは大きい

部屋の真ん ....
一滴の雨が頬を濡らした

一滴の雨は頬を伝わって

私の胸元に落ちて消えた

どうしたの? 落ちた雫よ

一滴の足跡は1本の光りの線になった

一滴の足跡の1本の光りの線が消え ....
ただのみきやさんのtamamiさんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ロゼット・・・- tamami自由詩1115-2-27
嘆きの神・・・- tamami自由詩1015-2-5
野茨・・・- tamami自由詩614-9-3
野の花・・・- tamami自由詩914-8-7
暖かな日差しに・・・- tamami自由詩1414-4-14
足音・・・- tamami自由詩1714-4-5
壁・・・- tamami自由詩1514-3-22
炬燵・・・- tamami自由詩1114-2-27
孤独の欠片・・・- tamami自由詩1114-1-21
過去への扉・・・- tamami自由詩1113-12-30
神は何を賜うたか・・・- tamami自由詩1713-12-19
風になろう・・・- tamami自由詩17+13-12-10
落葉・・・- tamami自由詩913-11-18
至福の余韻・・・- tamami自由詩13+13-11-17
キャンバスのどよめき・・・- tamami自由詩413-11-11
木枯らし・・・- tamami自由詩713-10-17
旅路・・・- tamami自由詩413-10-8
秋の香り・・・- tamami自由詩313-8-27
南南西の風・・・- tamami自由詩713-6-25
迷う人・・・- tamami自由詩313-6-20
アラベスク・・・- tamami自由詩413-6-4
柔らかな日差しに・・・- tamami自由詩613-5-30
真丸い相棒・・・- tamami自由詩213-5-29
雫・・・- tamami自由詩713-5-28

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