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概念、
私からつねに対極にはばたくものよ。
しかし私は、
あの斥力に呪われた手筈がないならば、
ひとときとして、
存続することは叶わないだろう。
思考をすることが悪であるとは限らない。 ....
気底花圏の馥郁たる相続、
常夜燈
その藍青の夜の臍に稔る畑
コリントの四季の修飾
つまり彫刻家達の唯美への指向へ狭窄して行く
石膏の残骸、
その薔薇の臓物が
裂罅より横溢し乍ら括られてい ....
硬い枯葉を踏み拉きながら
散文的な午睡に遊ぶ、少年期
定規の下の眼球、
或は乾燥花を敷詰めた球瓶装置
靴の花瓶に一輪挿の薔薇があり
田舎町――それは不安の町だが私には一抹の安寧を与 ....
硫黄結晶毒の花
硼砂の匂い箪笥棚
青酸カリウム無色壜
無水酢酸雪の花
酔っ払った男達
衣裳箪笥に吊るされて
絡まったまま揺れている
一〇〇〇のミニチュア天 ....