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ゆめからさめて
手を伸ばす
爪にとまった蜉蝣
掃除機をかける音 かすか遠く

木馬が揺れて
ベビーベッドに霜がおりる
目の前で
硝子のつぶが揺れる揺れる


「あ」と「 ....
怪物は街に来るから怪物だ
無痛で流れる血
片頬にためた煩悩
等間隔のドグマ、呆れた僧侶の鈴なり


数を数えるだけのアルバイト中に慟哭する少女
つまらない口論を売りに走る馬
つ ....
垂れ下がるこうべ五十数個、
効きの悪い空調がため息と空咳を掻き回すのを不可動式の椅子に座って眺めた、
ノートと感度は真っ白け

夜光心理学概説b/後期金3
蛹谷 空二郎


隣のヨシザ ....
泣きはらした顔を凍らせたいのに
きれいな星がぼくのそばに
どんどん墜落する夜で
つちぼこりが目に染みる


感受性を死守したいだけ
ぼくの左胸に生える樹も
切り口からどろどろと泣いてい ....
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた


いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
電気椅子に座らされている

アヒル座りの執行人 、
月は彼女の下


凍る意識のなかで
「冗談だよ」って微笑むのを待っている
あなたは立ち上がりゆっくり近づくと僕の喉に手をつっこんで ....
あさ、
トーストを食べて 起きる

ひる、
あくびを食べて 過ごす



よる、
パソコンの電源をこっそりつけて
詩を食べる わたし

お腹はふくらまない
ため息がどんどん流 ....
解放区は水の中
三原色 散って

どこへ逃げていく


生まれたグッピー
ちぎれそうなほど 強く
改造された宝石



できるか
世界はちゃんと見えるか

 ....
電子でも
高音でも
もうなんでもいいから めの奥に巣をつくる泣きたがりを焼いて
みつめる画面が放つ頭痛と
どーにもならんただここにいる俺嫌

いらない
そんなことな_


 ....
テレビ搭のアンテナに吊られた僕の頭上を
大惨事細切れ冷凍パックが配信されて
ご家庭に水っぽくお届けする
提げた僕のブルーのギターの
6弦に電波がひっかかって
ぶいんっていって「虐」の字を吐 ....
靴底に引きずる秋がしなびた、爪先から凍っていく
自販機は無関心に沈む
誰にも覗かれない口元で
そっと胃の中の小銭を罵倒して

木枯し
僕の夢もいでぼろぼろ
木枯し木枯し
乾いた唾液がへ ....
ただのみきやさんの吐水とりさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
霞む_ブライダルフレーム- 吐水とり自由詩216-9-9
水槽都市- 吐水とり自由詩5*14-12-11
さるのがらんどう- 吐水とり自由詩7*14-12-5
夜光樹、成長痛- 吐水とり自由詩5*14-12-4
雨音- 吐水とり自由詩6*14-11-25
月は彼女の下- 吐水とり自由詩3*14-11-24
空っぽの食卓- 吐水とり自由詩2*14-11-24
水鉢- 吐水とり自由詩2*14-11-24
Delete_Delete_Delete- 吐水とり自由詩3*14-11-23
パニック食う休日- 吐水とり自由詩3*14-11-22
たましい、冷たいから歯に沁みる- 吐水とり自由詩3*14-11-21

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