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窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
向い風が吹き荒れて
わたしを白線へ押し戻す
もがけばもがくほど
重くなったコートは
身体から熱を奪っていく
向い風いつの日か
そよ風に変わるだろうか

向い風が容赦なく
わたしを地 ....
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                    2012/04/19 撮影


 【 窓辺 】

窓辺に観葉植物を並べたら
小さなジャングルができた
 ....
一緒に生まれてきたはずなのに
生きていた痕跡が何ひとつ残っていない
私と同じ遺伝子を持つ {ルビ方割れ=かたわ}
誰の脳裏にも浮かぶことのない
母が亡くなった 今は……
私だけが知っている  ....
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多くの季節を生きて
わたしは幾度も春を迎えてきた
そして 毎年 
いろんな桜と出会っている

真新しい制服に身を包み
新たな出会いに心躍ら ....
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 春、春、春、桜吹雪

ひらりと花びら
僕の掌に 舞い落ちた
そっと 握りしめて
指の隙間に閉じ込める


 ―― 縛ることが愛だ ....
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いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
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春の朝
庭のプランターの
パンジーが風に揺れている

ヒゲおやじたちの集会だ

いったい
どんな話をしているのかな?

{画像=12 ....
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こんな記事を新聞で読んだ

アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
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月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに

 ....
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{引用=※ 写真は宮城県南三陸町の防災対策庁舎跡 
 12メートルを超える巨大な津波が庁舎を襲い、
 41人の方々の尊い命が犠牲なりました。}

 ....
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 earlycj5 様よりお借りして ....
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める

朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ....
私には判らないことがある
貴方の愛が本当なのか?
ただの遊びなのか?

今まで 
たくさんの出会いと恋があった
私はいつも後先考えず
恋に夢中になってしまい
自分の感情で相手を振り回し ....
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恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う

恋は形態であって 愛は本質だろう
 ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてんてんと
血のように落ちている

家の鬼門には赤い色
魔除けに植えられた山茶花だった
色彩の ....
不条理な夢で目覚めた朝
もの憂い倦怠感で
頭の芯がズキズキ痛む

夢とか希望とかそんな言葉で
ちっぽけな人生を飾ってみても
掴めるものといえば
ほんのひと握りの砂だけ

現実をみろ
 ....
ピアスの片方を失くしてしまった
お気に入りのピアスだったのに
あの日 あなたとふたりで
ショーケースを覗き込んで選んだ
高価だからと遠慮する わたしに
いつも着けてくれるならと
あなたが贈 ....
「もう、この恋は終わらせてしまう方が良いかも知れない」
 男との電話を切った後で、黎子はそう感じた。なんとなく空々しい会話が鼻についてきた。
 しゃべっていて、話が長くなってきた時に、ふいに言葉を ....
今年の漢字は“ 絆 ” ってことで
世間ではスーパーのタイムサービスみたいに
絆 絆 絆 と 声高に叫ばれている

“ 絆 ” ラーメン “ 絆 ” メイクアップ
斎場では メモリアルセット ....
午後から晴れるといっていた
天気予報があたらなくて
午後になっても
憂鬱な雨が降り続く

湿った食パンは味気なくて
作りかけのジグソーパズルに
八つ当たり
床中に散らばったピース ....
男が嘘をついた

嘘だと分かっていて
わたしは騙されたふりをする
嘘だと言ったら
瞬間に
嘘が本当の嘘になってしまうから
すべてを失いそうで
怖くて
わたしはそれを言えない

男 ....
小さな世界の中で
自己満足という
落とし穴に嵌り込んでいた

仄暗い穴の中では
自分の声しか聴こえてこないから
これが世界のすべてだと
信じてきっていた

たぶん
わたしは小さな蛙 ....
{ルビ宙=そら}に向かって 翳した{ルビ掌=て}
ちっちゃな指の隙間から
見える夜空

月と星 天上を照らす
蒼白く磨ぎ澄まされた星々は
夜の静間に息づいて
光年の{ルビ刻=とき}を数え ....
ああ、
貧乏に生まれて
貧乏のままで死んで逝く

ああ……
啄木さんや一葉さんの
気持ちがちょっと分かったけど……

才能は銀河の果てほど差がある!

ああ、もう
わたしなん ....
年が改まり 今日から新年なんだ
モソモソと布団から這いずり出して 袢纏を引っ掛け 
いつものように 新聞をポストに取りに行ったら
電話帳みたいな ぶっとい紙が捻じ込まれていた

こんなもん、 ....
夜空に煌く星々は 
光年の時を経て降りそそぐ
掌で受けとめた 
粉雪は瞬き一つで消えてしまう
久遠の奏で 
宇宙の時はワープしてリンクする 

冬の星座たち
プロキオン・ベテルギ ....
嗚呼
女よ嘆くなかれ 
その身から赤い血を流すのは
女に生まれし証 
我ら愛する人の種を残すために
月の女神の洗礼を受け 
柔肌を赤く染めていく

されど男が創りし神は 
女は不浄 ....
恋月 ぴのさんの泡沫恋歌さんおすすめリスト(42)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
【_向い風_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-24
Twitter_poem_【_窓辺_】_他二篇- 泡沫恋歌自由詩10*12-4-20
【_ペルソナ_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-16
【_桜アルバム_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-12
【_花びら_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-8
【_ノスタルジック_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-2
【_春のカオ_Ⅱ_】- 泡沫恋歌自由詩12+*12-3-29
【_二足歩行_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-3-24
【_月の棺_—ツキノヒツギ—_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-3-16
【_祈り_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-3-11
フォト短詩_【_秋桜__】- 泡沫恋歌自由詩6*12-3-9
フォト短詩_【_Link___】- 泡沫恋歌自由詩15*12-3-7
【_母ちゃんの唄_】- 泡沫恋歌自由詩26+*12-3-2
【_今の恋人は_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-2-26
【_Love&Love_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-2-22
【_暗渠_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-2-16
【_山茶花_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-2-12
【_夢の中へ……_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-2-9
【_ピアス_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-2-6
【_詩的恋愛論_】- 泡沫恋歌散文(批評 ...4*12-2-5
【_私にとって_“_絆_”_とは?_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-2-1
【_Rain_of_June_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-1-25
【_嘘と男と着信メール_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-1-17
【_井戸の中_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-1-13
【_夜の雫_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-1-8
【_嘆き……_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-1-6
【_お正月は嫌いです_】- 泡沫恋歌自由詩27*12-1-1
【_プラネタリウム_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-12-29
【_聖器_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-12-27

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