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鎖に繋いでくださいと
言わされている紺色の群れ
縛ってください
何も考えられないくらい
と言わされている
紺色の群れ
殴ってください
おしっこ飲ませてくださいと
言わされて
....
あなたは十分美しいのに
なぜ生き物を殺しますか
あなたの細く白いその手を
ぼくの赤い血で染めますか
ぼくはマフ ミドリの子犬
勇気と知恵を受け継ぐ子犬
パパママじいちゃんばあちゃんご先 ....
笑顔がきたないね
産み落としたその沼から
たばこくさい泡がぶくぶく立ちのぼる
円満とか
円滑とか
そういうのの前ではわたしの思いなんて
あとまわしにされるべきなんだよ
どこに行っ ....
きゅっとひねって
ぐいと飲み干す
なんでもないことのように
そうできたらいいのに
あこがれと崇拝が
近づけて遠ざけるから
私はどんどん小さくなって
ペットボトルの首飾りになって
た ....
すみれの花時計で十四時から二十三時までの十七分間を
世界で一番きれいだとうわごとくり返しながら
豚のように運ばれてゆく
荷馬車を降りれば
なまぬるく甘い夏に抱かれるのだ
息を詰まらせ汗ば ....
たばこ好きの女が
たばこ嫌いの人達に
よく言われる台詞
「生まれてくる子供に悪いよ」
そうか
そうだったのか
わたしの身体は未来の誰かの物でもあって
今こうしてだらだら生きている ....
ほんとうにあった出来事を
全て伝えきることは
決してないのかもしれない
秘密だって持つことも
あるよ
でも わたし あなたの前で
ほんとうの気持ちを
偽ることはないよ
それ ....
誰かの理不尽な言動に
いちいち傷付いて振り回されたり
自分の無神経な言動で
誰かを傷付けたり
誰かに軽蔑されたり
人間に生まれた事が
損だったと思うのはそんな時
言葉いらない
....
こんなにもわたしのからだは
文明に侵されていたんだ
しゅわしゅわと熱がからだにしみこむ
気づいて、気づいて
こんなにもさみしさが背骨にわだかまっている
生きてて、生きてて
伸ばしか ....
波が足下に打ち寄せる
私の足場を削ってく
疑えば
何もかも離れてゆくよ
波が足下に打ち寄せる
私の土台を削ってく
信じれば
必ず報われるとはかぎらないけれど
波が足下に打ち ....
あなたによく似た制服姿の男の子が最近やたらと目に付くのよ
白い横顔に長い前髪 華奢な鼻にひっかけた眼鏡
ヒールの足で踏み荒らしたあなたの綺麗な世界は今はもう元に戻っている?
わたしの事は ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない
水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
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(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
紺色の群れ
-
三原千尋
自由詩
7*
12-4-6
ミドリの子犬
-
三原千尋
自由詩
6*
12-2-5
ゴミ屋敷の日雇い労働者
-
三原千尋
自由詩
10*
11-12-25
マスコット
-
三原千尋
自由詩
10*
11-9-24
すみれの花冠
-
三原千尋
自由詩
9
11-8-8
煙に巻く
-
三原千尋
自由詩
10*
11-7-11
本名
-
三原千尋
自由詩
2*
10-12-7
機械になりたい
-
三原千尋
自由詩
4
09-8-5
おふろ
-
三原千尋
自由詩
3*
09-7-31
潮騒
-
三原千尋
自由詩
7*
09-7-31
世界
-
三原千尋
自由詩
2
09-7-31
水のない水槽
-
三原千尋
自由詩
23*
09-7-30
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