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頭よくて運動出来て優しかったのに、中学校入ってから引きこもりになった同級生の事を考えていた。

私は要領が悪くて小学生の時によくその同級生に叱られた。

今、仕事から逃げたいから、引きこもりを ....
どうしてこんなに脆い肌なんだろう。
無意識に引っ掻いた手の甲は象の皮膚の様で、ざらざらして厚みがあった。

首と唇と鼻は自然に乾燥して、薄く白い皮膚がめくれかかった。
腕と足の関節部分は、太陽 ....
中途半端な才能
中途半端な実力
中途半端な努力
中途半端な誇り
中途半端な身体
中途半端な不幸
家族関係の悪化
主張しないから孤立した。
何度も話を聞かないフリして
色のない生活 ....
暑い夜を通り抜けて
まだよわった身体を、布団に忍び込ませ
水面から引き上げられたようにぐったりとしてから
顔だけを外気へ浮かばせて息をする。

私は透けるような白い肌でもなく、
瞳はアーモ ....
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ....
彼はこちらを見てずっと笑っているだけだった。私が彼に持つ印象はそれだけだった。
時々意味も無く小声で名前を呼ぶのだ、いつも彼は仲間と一緒になって。
学校の中でも外でたまたますれ違った時も、私に対し ....
熱くなった頬に導かれて
引かれて 繋がって
吐く白い息の裏側で 背中を押すのは掌。
12月の寒い風が
人の渦から生まれた熱気や摩擦が
ただ単に、この熱くなった頬の原因であれば
もういっそこ ....
がたがたの地面の上で小さく微笑む。

どうしたら綺麗に私らしく笑えますか。

胸を張って笑える人になりたい、それが今の私の願い。

お腹の中に悲しいことが響いてもいいから。
受けた悪意を憎しみで返してはフモウだ、と
そう言われても、この手は随分前から汚れていたんだよ。

笑われたら怒って
陰湿なことにはそれを返すし、
周りのみんなと
同じように汚れていたんだよ ....
温めては、作った白い膜を 棒でかき混ぜて破っていた。
ゆるゆるとした所で飽和を繰り返して
痛みと終わりが来ないようにした。

それが今までの私で、もし
変わらなければいけないのなら

ひ ....
降り出した雨で
黒い道路がいっせいに音を立てて
激しく破裂した。
アスファルトの色が、
より深い黒に染められていく。
落ちることしか出来ないのに
精一杯、地面を蹴り上げて跳ねたが ....
無数の声が、言葉が
手のひらが、指先が
情報のかたまりになって
突き抜ける風のように押し寄せる。
いつも。
その中で、握りたいもの
握ることが許されるもの
もっとも、線の細い私は
一人 ....
身体を綺麗に取り繕うのは、骨が折れる。
昔より太ったのは、コンビニで働いていたからだと思う。並んでいる不健康で高カロリーの食品が目に入ると、
日に焼けた肌には
あせもで何度も引っ掻いた部分がある。

かさぶたを作っては剥がしていく事を繰り返したそれは
白い斑点のようになって、小麦色の腕の中、目立っていた
その周りには皮膚が ....
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