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のこのこ2本のえんぴつが
ノートのはじっこから出てきました
詩なんて書くのはよしにして
今夜は夕焼けの夢を見ましょう
下手な詩は
ぼわぼわ炎で焼きましょう

くるり くるくる
 ....
星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら

淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてく ....
はらはらと
夜更けに散った
恋の花

あの人は
トルコ石を身にまとい
今も汗をかいて眠っているらしい

一人ベッドの上に投げ出され
あの人の面影を慕う私に
春の陽気が
残酷なほど ....
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
空虚な夜に 空虚なため息が
指輪の上に

あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
あなたの髪を撫でるために
列車にとび乗った記憶を ....
緑とすすきの穂の混じった道を
僕らの車は通り過ぎた
太陽と秋風は微笑みながら
僕らのドライブを支えてくれた

硫黄の匂う別府
コーヒーを戴いた由布院
水分け峠
澄んだ風吹 ....
あなたと
ニ色の絵の具のように混ざり合って
小さな夜が更けていくと
奇妙なことに
今朝ふるさとを発つ時に見た
一群れのツユクサを思い出しました

あなたを穢したくないのに
穢してしまっ ....
清い流れに
私のかいなを浸す
ふり向くと
そこには笑顔のウテナがいた

流れは岩を削って蛇行している

僕らが竹笹の舟を流したら
海までたどり付くかな
僕ら
まるで子どもみたい
 ....
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
湧き水の底から
三日月が現れて
私に問うた

空の寿命はいかほど?

さあ
太陽にも相談しませんと
何とも言えません

太陽は山の端に隠れる最中で
やさしく

月と太陽がかき ....
何もない風景を
何もない席に座って眺めている

テーブルの上には
冷たい緑茶と氷
それに煙草と灰皿と携帯

ここはファーストフードの店
何の事件も物語りも始まらない場所
ここでは詩な ....
ぎざらめな夜に
公園の外灯で
待つ宵草の照らし出され
冷たいお茶を
とくり
とくり

間もなく携帯が鳴る
僕の悲しみに花が咲くよ
パクリンの事情は分かるかい?
坂道を上っていると
「このお山、エアコンがついてない。」
ってこぼすんだ

パクリン 昨日は
スクロールの画面でチェリーをたらふく食べたんだけど
今日は今日 ....
美しいターニャご自慢のおへそ
モンテヴェルディーの宗教音楽のようだ
禁欲的であり
パンクロックのようでもある

敢えて言うと
退廃的というよりは
健康的だ

忘れられない
20 ....
雨粒に濡れる蜘蛛の巣
行き交う車のワイパーは
静かに動いている
食べ残しのとうもろこしを卓に見
私は夏の訪れにについて
思いを巡らす

齢を重ねても
全く同じ夏は来ない
ただその ....
リットルダンス
リットルダンス
小雨が降るなら
シーシーダンス
今夜は怖いぜ
リットルダンス
睡魔の中で詩を書いている
まだ見ぬ1行を探して
視界は夢の中へと入っていき
詩を書いている

明るい緑色の柑橘系アルコールに酔い
体は蒸気する
暑さの中で目が覚める
ペンを握る

 ....
祈りとは
神に語りかけること
畏怖と親愛と
そう相容れない想いが
ひとところにあるもの

空が砕かれて鳩が羽ばたくように
割れんばかりの祝福をください
もし私にその価値があるなら
そ ....
ばこばこ たばこばこばこ
たばこ ばこばこ

たばこの奴は
鼻でせせら笑う

「私とニコレット、どちらが魅力的かしら?
多分あなたは私を選ぶと思うわ」

僕の左手にはニコレット
右 ....
あなたが僕の夢に現れなくなって
ひと時が経ちます
幾度あなたの御姿が
僕を切なくさせたでしょう

僕の思い描くあなたの像が
西から東へと傾き
照れたように笑っています

お母さん
 ....
コトバを
おく

とりさる

あおじろい竹ざさが
はこばれてくる

ワタシは
問う

池の水が
かすかにゆれて

やまいがいやされた
オトコのように
ワタシは
よろこ ....
とろりとことこ船影が
岬を曲がって帰ってきます
時計はもう零時を回っています

恋人よ
よい人であろうとすることが
いかに厳しいか
僕はとりとめもなく考えています

この密やかな夜に ....
知恵を運ぶ美少年が
いつしか薬漬けの老青年と化し
やっぱりそうかと言われそうなことに
人生の階段を転げ落ち
崖っぷちです

誰か助けてください

神様が私をひょいっと盆の上に乗せ
へ ....
ぐんにゃり ぽっぽ
雪の草原を 女は
赤い着物着て
歩いたのだ
ちらほら雪は降ったのだ
女は倒れて
吐いたのだ
赤い血を
青白い空が覆いかぶさる
女は血を指先でなぞりながら言った ....
ういうい ういうい
あひゃー ばれたか
はずかしい あひゃー あひゃー
どうしようかな
そうだ おどろう
ういういダンスを
ういうい ういうい
やった おどったぜ
ういういダンス
年の始めに聞く歌は
遠くの街の君の声
降り敷く雪に傘をさし
凍てつく道をこわごわと
息を弾ませ歩く君
もうじき会おうねと語り合う

年の始めに思うのは
聞くに聞けない母の声
冷たい空 ....
ひと昔前
電子の森ですれ違った人がいる
早くにお母さまを亡くされ
病弱な彼は
小さな町で古本屋を営んでいた

古いエレクトーンの音を聴いていると
彼の一句が思い起こされてきて
切なくな ....
私の中味なんて
ほんのちょっぴりだわ
昨日も少し減ったし
また出ていくんだわ

明日まとまった金が入るけど
あの男がまた持っていくのよ
しかも利子が小さいとか
ぶつぶつ言いながらね
 ....
三つの茶碗が二つになり
よそおう手も男の手になり
食膳に向かって
私は父と向き合って
鍋をつつく

鍋の中から菩薩様が出てきて
食卓にこぼれた汁を布巾で拭ってくれた

父と私は一瞬黙 ....
11月22日午前3時08分
お母さん あなたが逝った夜
空にはぽっかり月でした

今 あなたの死に顔に口づけします
冷たい頬よ
べにをさせ
あなたの面(おもて)に
私たちの涙が落ちそう ....
ただひたすらに
天空に両腕を広げ
幸せを抱きしめたいと
願っている

頭上には虹の昂木が茂っていて
地面を見おろしている
アンドロマイトシナプスにろ過された
透明な木漏れ日に
肌にま ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜更けのノート- けんご自由詩307-5-10
哀歌- けんご自由詩8*07-4-16
恋の終わり- けんご自由詩2*07-4-12
泪で光が滲む前に- けんご自由詩207-1-12
君と二人で- けんご自由詩306-9-25
藍より青い恋をして- けんご自由詩606-9-1
ウテナと見る夢- けんご自由詩206-8-22
金平糖の降る頃- けんご自由詩606-8-19
空の寿命- けんご自由詩506-8-7
何もない店- けんご自由詩406-8-6
ぎざらめな夜に- けんご自由詩506-7-16
パクリン雨情- けんご自由詩206-7-14
ターニャのおへそ- けんご自由詩506-7-10
夏の訪れ- けんご自由詩806-7-8
リットルダンス- けんご自由詩306-7-6
即興詩「新しく眠るために」- けんご自由詩706-6-17
祈り- けんご自由詩506-6-14
最後の1本- けんご自由詩406-6-3
母へ- けんご自由詩606-5-23
問う- けんご自由詩106-4-23
完全に与える/もしくは奪う- けんご自由詩206-4-11
へのへのもへじに食べられる- けんご自由詩306-4-9
ぐんにゃり_ぽっぽ- けんご自由詩506-3-16
ういういダンス- けんご自由詩406-1-14
年の始めに- けんご自由詩306-1-1
エアーカーに乗って- けんご自由詩405-12-27
預金通帳が泣いている- けんご自由詩405-12-1
二人の膳- けんご自由詩805-11-23
月夜と母はいつもよい- けんご自由詩405-11-11
虹の昂木- けんご自由詩205-10-27

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