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雪が降り積もるだけで
街中から静けさが聞こえてくるのはどうして

昨日通り過ぎた雨が
夜明け前にはすっかり凍りついて
ただ触れている胸の中心だけが溶けて
そこに雫を落とした

ふや ....
雨が涙を少し残して去った後
生温い風のにおい
また春を積み重ねて
いつの間にか大人になんかなって

“新しい今の暮らしは愛おしいものです”
誰にどう説明すればいいのかも分からず
切なげな ....
恐る恐る結んだ声が
誰の目にも止まらなくてよかった
途切れそうなほど小さく続ける
名前のない歌
明日になったら忘れられる歌



身体の内側を洗うように
想いを言葉にぶちまけても
 ....
まんまる まっくろな 瞳をした
仔犬がいっぴき
私の方へと近寄ってきて
くんくんと においをかいだけど
残念そうな顔して 行ってしまった

ちがうかったみたい
私じゃなかったみたい

 ....
雨を辿り歩く夜
立ち上る想いはもう何処か紛れてしまって
あの日も、あの日も数えてみれば
多くの願いは晴天に、叶っていたのだと知る

そして今は温もりだけ
笑顔も泣き顔も打ち消されて
ひと ....
なぁ
青春とは短く儚いものだったな

桜の色なんて


ああ
暑いな。ここは少し
木々の葉がさやぐような声が
ざわめかしい、朱夏

風の声なんて


ああだけど
底無しに ....
九月にあらゆる"pain"を感じる
風が吹くからかも知れない、君が歳をとる月だからかも知れない

思えば私が18の歳を数えた四月
私が知ったのは君、君は世界の美しき

 ....
よく晴れた日 五月
赤い車いすの 青年
「コンニチハ」、と
片手を上手にあげて
僕に挨拶してくれた

横断歩道 信号の青は
鮮やか過ぎた 心
渡っていく 盲導犬
みぎヒダリ、確認した ....
あれは遠い夢で見た海岸。
あの波の碧さ、あの浜の眩しさは
今もたもたれているのであろうか。

焼けたガレージの隅にあったシャワー。
広い玄関には浮き輪やボートがあった。
はす向かいの、セブ ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
恋月 ぴのさんのかのこさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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玄冬- かのこ自由詩506-11-21
九月にあらゆる"pain"を感じる- かのこ未詩・独白106-9-1
赤い車いす- かのこ自由詩406-8-7
淡路島- かのこ自由詩105-11-30
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9

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