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暮らしとは
あさ 水を手にとる温度
きしむバスを降り
しんじつみのない歩幅に合わせる
三拍子
あまりにもたくさん
尽きてまた始まる靴音のなかに
ようや ....
夜のまんなかがあいていたので
表層的な愛を置く
ハピネス
祝いましょう
罪深かったはずのわたしたちはいつからか
ちがう息の仕方をおぼえた
まばたきが要らなくなっ ....
平らかな純粋がちいさく傷ついて
音をたてたのだ
まよなかはふたりに気づくと
眼をさまし
海の風をとめた
息をひそめ
青ざめた街のかどを見つめていた
....
よりよき眠りのために
爪を切った
髪をといた
浴槽の端に身を委ね
足先をやわらかく曲げた
かかとの奥にある
まるく硬い骨は かすかに
光を放った
....
真夜中に
回るプラスチックの白馬たち
振り返ることなく
たてがみを立てて前へ進む
くるくる回る
それはとてもまじめで
見ていると苦しくなる
どこかへ向 ....
私は目覚めていた
誰もかもが寝てしまったあと
ほとんど闇に近い暗がりの中で
妹の寝息と父のいびきが重なったり交互になったりするのを気にしたり
どこかから聞こえてくる秒 ....