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くだけちる
まえの、ひかりを
だまって
みつめていた


夏のおわりに
めばえをなづけたりする
そらは逃げ水になって
星をのみほす
みたこともないくらいに
あかい月を
 ....
瞼のおくに
鼓動がやどって
かなわなかった祈りも
血肉となって
いつか
癒える日を
ゆるさないでいる

それぞれの
さいはてに立って
白い旗をふる
くさはらのそこここは
まあた ....
凍りながらかけてゆく
つま先の音が
まぶたの裏でひかっている
薄むらさきの血液が花を
さかせていた
降ってはかえる雪の
野は
斑にはるをくちずさみ
ついになった色から透けてゆく
した ....
けして、色づく
ことのない実りを空が
見下ろしひとつ残らずあおく
透かして終うから
こころ細く磨りへらして研がれた
ひとみは
ぶあつい掌に覆われて、あめが
しずかに、雪に ....
こなごなに割れた硝子片の
うえをあるいた
つま先立ちの空はおちて
抱卵する胸を
さらしてかえらない言葉だけ
ひろいあつめている
やわらかな化粧と
乳くさい部屋と猫足
揃えられた ....
背のびしても
とどかなくなった月は
親指と
人指し指のあいだで
沙になって
さらさらと風にのる
くらい、脆い

雨の
こぼれたすきまから
青く
ふる光を
織るようにしてなびく
 ....
つま先で
みてた空の継ぎ目を
そっと裁つ鋏
皮膚のうらがわで
咲いた
あおい花のいろ
にごって、曇った
くちびるの
すきま
そこなわれた血と
その清潔を
しずかにあらう木 ....
さかそう
として枯らした
花びら
栞にした、むかし
さわぐ群青を
からだじゅうに
巡らして
残像のキネマ
はだのいろ
埋もれている
今日の
やわいところ
掬って
浮か ....
うすく欠けた月を
つつく
くちばし
埋もれたはねの
なめらかな湿りを
靡かせた風の
まだ
つめたい季節

いちまいずつ
剥いだら
花も
あめをよぶ
春はさらさら
なが ....
ねむらない
夜を、つむぐ指
薄く
するどい鱗のような

きらめきばかり
零れる

ふれあわない
他人を
みすかすための
口びる
たおれる
花の
はかなさを
とうとば ....
海月の
ほねを喰み
みずになる
こえを束ねて
輪郭を増す
つきの舟
波のくだける音が
燃えうつり
粟立つ
膚はひえる

仰向けに
こおりつく花の
かおりを
弔ってみ ....
花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ....
ざりざりして
つめたい砂底に種をうえては
おびやかさない


まねくのはいつも、水
ひらかれた土地の穀物の声
らー、
と揺れている風の脚

とうめいを覗いたら景色になる
穂は ....
とどかない
比喩にうるおっても満ちはしなくて
コンクリートの水辺にはゆがんだ
月が浮かんでいる
さして、おもしろくも
ないひかりにおかされて夜は
雨になり浸透する
加速しながら泳ぐ群 ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻


やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
 ....
駆けてゆく夜を
つまさきで蹴りあげた
一秒コンマで
加速するみたいに
エスケープ
するりと脱げて
もう
わずらわしいこともなく
褪せるばかり
かしづくまえに
ほどけおちる花束

 ....
そらが明るくなって
さみしかった
ことりが羽ばたく音が
しずかにひびいて
まちの
そこここでは
あさが燻る

たべそこねた月が
うすくしろく
ケロイドみたいに
空に
はりついて ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
いつだって冷たく
ほどけていたかっただけ

夢の
ぬいめをほどく夢を
みている
きみのまぶたを縫う
針をはう
つきあかりを
しらないきみの
すこやかな呼吸の
灯したひかり
ほど ....
みどりいろした
星をなぞる指先が
燃える
やわらかい
歯をたてては
めいめいにいのって
慈しむ紺色、宙をけって
絡まるいばらが
すきとおる喉元で
ひろいあげた木の葉の
ささやかな屈 ....
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根

はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちら ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
 ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ....
くちびるで食んで
とおくのあまおとを咀嚼する
溢れたにびいろの
くもは真上のそらにすくって
退屈な羽音が落下する
ゆるやかな日射し
あわい虹の弧をなぞった
声は幾重もの空鳴り
ラベリン ....
やわらいでしまった月に陽に
にらみを利かせ
君は
まぶたを邪険にして
六月の木陰をおよぐ生きもの
とほうもない
そらに皮膚をしのばせては
あまつぶそぼり、濡れ
ぬれ

いろどりを欠 ....
眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた


つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
流しのしたの夕日、敷き布団のしめり
はたはたと風をはらんだシーツが
あおぐろい空を抱いている
はじめの雨粒をうけて濡れている
芍薬のはなびらの萎れ

みどりは濃く
吹き荒ぶだけの夜に
 ....
日射しにぬるむ木蔭に焼かれた
横たわるしろい肌
くるぶしを舐める犬の舌のざらつき
渇いていく唾液とこぼれる光は
すこやかにまざるばかりで手放しかたを忘れながら
あたまをなぜてやる

季節 ....
ただのみきやさんのむぎのようこさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
覆水- むぎのよ ...自由詩320-10-1
くらげの骨- むぎのよ ...自由詩10*20-4-16
pinhole__fish- むぎのよ ...自由詩9*20-2-16
winter_delight- むぎのよ ...自由詩419-12-15
暗渠- むぎのよ ...自由詩319-12-15
午睡- むぎのよ ...自由詩619-6-29
さみだれ- むぎのよ ...自由詩118-5-26
spring_sherbet- むぎのよ ...自由詩418-4-6
parfum.- むぎのよ ...自由詩518-3-20
架空デトリタス- むぎのよ ...自由詩318-2-5
雪平線- むぎのよ ...自由詩618-1-3
菫野- むぎのよ ...自由詩1317-12-24
R.I.P.- むぎのよ ...自由詩517-11-9
帰郷- むぎのよ ...自由詩217-10-22
STROBE- むぎのよ ...自由詩417-10-21
精飲- むぎのよ ...自由詩11*17-10-13
COSMOS- むぎのよ ...自由詩817-9-23
しののめスープ- むぎのよ ...自由詩13*17-9-14
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11
ゆめのぬいめ- むぎのよ ...自由詩317-9-4
cream_soda- むぎのよ ...自由詩7*17-8-30
しろい日曜日- むぎのよ ...自由詩417-8-20
みついろの舟- むぎのよ ...自由詩717-8-17
みずうみ- むぎのよ ...自由詩517-7-29
ambroid_summer- むぎのよ ...自由詩317-7-27
dawn_squall- むぎのよ ...自由詩317-6-18
みなつきははいいろの君- むぎのよ ...自由詩417-6-14
繭町- むぎのよ ...自由詩1317-6-13
みずの器- むぎのよ ...自由詩517-6-4
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