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なんて美味しそうなんだろう
透き通るように白く
柔らかな曲線
なのに
喰いたくない
しかし喉は乾き
むせかえるほど
涎は止まらない
そし ....
{引用=名も知らぬ
草の花時夢見ては
ひとり朽ちゆく
徒花か}
いつしか
君を待っているのか
死を待っているのか
わからなくなった
届きはしない
小さ ....
あなたの人生は箱のようなもの
箱の中で生まれて
箱の中で死んでいく
わたしは気まぐれで
あなたの箱の中に
おもちゃを入れていく
「愛」だとか「真実」だとか
あ ....
言葉なく交わすあなたとの言葉
静寂に落ちたひとしずくの音色が
あなたのすべてを物語る
言葉なくあなたを抱きしめて
あなたへの誓いの言葉とする
「涙の色は何色?」
と君が突然訊いたから
「透明なアオかな」
と僕は答えたけれど
「きっと濁ってる」
と言って君は俯いた
あの時
手を伸ばし遅れて
....
君はゆっくりと翼をひろげる
まだ怖がってる様子の君に
僕はそっと囁く
「君なら飛べるよ」
君はどんどん落ちていき
とうとう地面にぶつかった
傷だらけの君は静かに振り ....