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生きてるよ
生きてるよ
腹のそこから
寒くも無いのに身体の芯が震えていて辛いよ
冷たいものから暖かいものに変わる瞬間
暖かいものが冷えていってしまう瞬間
どうしてどうし ....
思い返せば、一年まえは布団の中が自分の居場所だったように思う。あるいは漫画喫茶か。心を漂う不安はきっと許容量の限界をすでに越えていて、何かを切り捨てる事で自分の世界を守っていたのだと思う。
いま心の ....
鳥を姪に返そうと思う。
昨日から預かっているのだが、どうにも相性が悪いので、鳥を姪に返そうと思う。
今日は休日だから、兄の家には誰かしらいるはずだった。
今朝の曇り方は酷い有様で、空全体が何 ....
白いセーターに、薄茶色のボーダーライン。
冗談で時速三十キロで、ランバック。
ススキの中のススキの中のススキ。
バス停でやけにデカイ奴が立っているなと思ったら、家出中の猫でした。
....
第二次世界大戦の帰り
コーヒーのお代わりと、兄によく似た笑顔に何故か敗北を予感した
銃剣によく似た冷たいものが
心臓の半分弱を撫でている
その日はいつものようにマーメイドによって、パン ....
手を繋いだらと
俺は思う
あんな年老いた老女を、と
何もかも枯れた土地で、ほそくたたずむ
逃げようと思った事はない
この地平の何処かに、まだ残されているものがあるのならと
いつ ....
じょーらんじょーらん
雨の音
屋根に雨の音が、たたき付けるのです
滝のような雨に
兄は花屋をしております 私はむかいで服屋をしております
兄の育てる花は、綺麗に咲きます 雨に ....
僕の記憶をたどったら、金色のベルが鳴るよ
それはとても心地よい音をしていて、白いヴェールを被った女の子が金色のベルを鳴らす
夕方になると、女の子の持つベルのふちが赤い色に染まって、ベルは余計に ....
猫が買い物をしている
カラカラと買い物籠を押して
猫が踊りを踊っている
シルクハットをかぶり、軽快なタップを踏んでいる
猫が宙返りをしている
フニャフニャと空中で形を変えながら
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