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老いてゆくこの身を
黄昏の空に
横たえている

怯えているのですか
夢みているのですか

たぶん
どちらも

闇は光を呑み込み
光りは闇を呑み込んで
絶望と希望くりかえす

 ....
生まれたばかりの朝に
人々の小さな営みの息づかい
まあたらしい魂の叫び

生まれたんだな
なにかが
よろこびも かなしみも
よちよち歩き

疲れきった夜までは
まだ時間があるようだ ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵

別れの白い花びら
漂う岸辺

波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴

古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
夏の夕べ
赤に染めぬいて
剥がれ落ちる太陽

燃えているのですか

綺麗な空の色
堕ちてゆく
ふたり

曖昧にうなずき
グレーを好み
ただ誤魔化しているだけの
わたし

 ....
愛をもたない人形のように
冷淡で詰まらない男

観念世界の海を漂い
非現実をいきる

ぬくもりを抱きしめることもなく
暮れてゆく日々

ザクロのように割れた心から
赤い血が噴き出し ....
アスファルトゆらり
とけるように
燃えるように
人波ゆらり
おちる汗 
夢の中をさまよい
歩みを進める
一歩 一歩が幻
都会のジャングルは
熱 帯 夜
カラフルな花
咲き乱れ
 ....
復活した生命の息吹
秘密の花園で花を摘む乙女たち

老人は詩人を気取って歌を詠み
女は恋に焦がれて気がふれる

青に透ける瑞々しい世界
春とは若さの象徴だ

まるで天国の門前で
佇 ....
白い光が辺りを照らし
気分は少し救われている
明日の仕事をやり残したまま
うたた寝をする
こころは底の底に落ちてゆく

無理やりに身を起こし
コーヒーをすすり目を覚ます
静まり返った闇 ....
中空に散乱する
既にある言の葉

伸びる指先すり抜け
浮遊し消える

友との親交には
不都合はないのに
爛れる細胞の端々は
突かれ壊れ果て
繋げても 
繕っても
詩想は枯渇し
 ....
からくりの歯車
まわる宙
白い粒子の雲が透ける
夢想

なみだ ひとつ
落ちる

終わりのない人波に
もまれる街は
仕組まれた余韻を残す

足跡だらけの現世
その一歩 一歩が ....
こころに絡まる
紅の糸

嗚呼
こころが

貴女は空を見つめ
頬を染める

私は深い海の底
身を隠す

こころ震え
汗がにじむ

尋ねても
答えても
もう
蒼い優しさに触れ
眩暈の空に包まれる

流星の矢に射抜かれて
陶酔の海に沈み行く

絡みつく潮風
生暖かい夏の夕べ

白いシャツに透ける躰
触れる指先に伝わる鼓動

羽化したば ....
孤独に紐をつけ
手繰り寄せられる

冬の無燈の部屋には
たどり着けない夜

銀の鍵
月光に照らされ
それを不思議そうに
見つめる

雑踏に流され
ふらり ふらり
足跡を辿れば ....
半開きの瞼に
白々と夜が明け始めた頃
白い月が剥がれ落ちる

半覚醒の壁にもたれかかり
思いがけず振り向けば
通過した秒針が湾曲する

眩しい陽の光が差し込み
脳裏から羊は追い出され ....
上から降りてくる
愛も
喜びも
平安も

躰ごと受け止めて
満ち足りている

迷いも
憂いもない

穏やかに
ただ穏やかに
微笑み寛ぐ

朽ちてゆく肉体に
宿る御霊に感 ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
凍り付いた空気
死の残音が振動する

メリリ メリ カックーコン

白い息の中
鼓膜が震え
身がすくむ

不確実な世界に確実な死の世界
都会の死に人の一期一会
屍の山 山

 ....
暗いトンネルを歩いている
はるか彼方に光が見える
這いつくばって前に進む
出口に向かい肘をつけ膝を擦りむき前に進む

何時トンネルに入り込んだのか分からない
気が付いたら真っ暗な世界を歩ん ....
滑らかな肌に温かい指先
抱擁して温もりを感じあう

白い月が震えている

水が形を変えてゆくように
貴女の身も心もすり抜け
透明な感覚と喜びをえぐる

白い月が漂い揺れる

白い ....
深々と雪が降り積もる
かじかむ手に息を吹きかけ
ウイスキーで体を温め
スタンドの灯りで短編小説を読んで過ごしていた
時計の針だけが闇の中に響き
孤独に耐えていたあの冬の夜
寂しくて気が狂い ....
風を捕まえることはできない
元通りにならない風景が悲しい

乾いた青空にひび割れた枝先が伸び広がり
鳥たちが飛ばされ流されて行く

凍てつく川面に浮かぶ白鳥が餌を啄んでいるが
枯れすすき ....
生きることは楽しいことだ

生きることは喜びだ

輝く 煌めく

クリスマスに恵みを受け

輝き照らされる

あの汚い馬小屋でお生まれになったイエス様

私の汚れた心にもお生ま ....
砂漠のど真ん中 ラクダで進む
蜃気楼ユラリリ 西に向かって
砂塵で視界ゼロ サソリが笑う

へそ曲がりのローレンス 井戸水は何処だい
ありがちなナチュラルムーン オアシスを照らして

の ....
あの夏
潮の香りが漂う蒼い夜に
渦巻く星たちに包まれていた
蘇る遠い記憶を手繰り寄せれば
遠くから潮騒が聞こえてくる
燃え盛る太陽は凍り付き
熱帯夜に線香花火が燃え落ちている
私は水平線 ....
情けない

評価ばかり気にしていた事が

そんな生き方が情けない

嫌われても

けなされても

自分の道を歩めばいい

自分を失うな

飾りすぎるな

私は私の道を行 ....
私の世界に色が付く

海の黒 空の赤 空気の朱

山の白 風の紫 街の黄

みんな変な色 

異端な色に染まってしまった

太陽は凍り付き 月は溶ける

私の世界が変な色に染ま ....
恵みの雨が降りしきる朝

庭先で虫たちが鳴いている

ミクロの泡が舞い飛ぶ空に

小鳥が囀り

町の生活音が入り交じる

私は何者なのか

イエスキリストの肖像画を見つめると
 ....
覚めない感覚が

私を苦しめる

何が欲しいのか

興奮と葛藤の中

諦めきれないものがある

価値のないものに懸命になり

本当の宝をないがしろにしている

後ろめたさに ....
魔法なんて信じてなかったのに

苦しくてお呪いに頼ってしまった

始めはルーティンの様なものだったが

でもいつしかそれに依存するようになり 

呪文が身についてしまった

その魔 ....
ただのみきやさんの星丘涙さんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕陽を見つめて- 星丘涙自由詩6+*17-10-22
- 星丘涙自由詩16*17-10-8
つぎはぎの詩- 星丘涙自由詩5*17-8-9
それは空- 星丘涙自由詩2*17-8-5
ザクロ- 星丘涙自由詩7*17-7-26
ゆらり夏- 星丘涙自由詩5*17-6-24
菜の花畑- 星丘涙自由詩3*17-3-29
うたた寝- 星丘涙自由詩10*17-3-13
枯れ枝- 星丘涙自由詩4*17-2-23
終焉- 星丘涙自由詩5*17-2-21
嫉妬- 星丘涙自由詩4*17-2-18
思春期- 星丘涙自由詩10*17-2-17
さみしい- 星丘涙自由詩4*17-2-16
夢の反芻- 星丘涙自由詩4*17-2-15
天から来る- 星丘涙自由詩2*17-2-13
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
死の残音- 星丘涙自由詩2*17-1-11
トンネルを抜けると天国だった- 星丘涙自由詩5*17-1-10
白い月- 星丘涙自由詩5*17-1-10
越冬- 星丘涙自由詩3*17-1-6
北風の道- 星丘涙自由詩5*17-1-5
クリスマスプレゼント- 星丘涙自由詩3*16-12-25
冷たい水を一杯下さい- 星丘涙自由詩2*16-7-25
思秋期- 星丘涙自由詩4*16-7-8
正直な詩- 星丘涙自由詩7*16-7-5
心の叫び- 星丘涙自由詩3*16-6-26
雨音- 星丘涙自由詩3*16-6-23
瞳は守れ- 星丘涙自由詩3*16-6-5
福音- 星丘涙自由詩4*16-4-24

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