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きみの投げた小石の波紋は小さい……のかも知れない

ぼくの発したひと声は
きみにとっては不可解……な言葉なのかも知れない

輝ける明日なんか来ない……のかも知れない

きみの涙はたったひ ....
 消失に見えて 絶えず繰り返しているもの
 見えなくなったと見せかけて
 心には根深く残っている
 が 全く其処になかった……或いはないものとして
 処理されているもの
 そう処理され続けて ....
わたしの心に 雨が降る
ひんやりとした それでいて どこか懐かしい
優しい声色を帯びた 翠の滴が
わたしの心をよぎっていく

止むことなき 兵士の流血のように
途切れることもない 恋人たち ....
僕は雨を待っていた
長い間砂漠となっていた心の中で
僕は 『欲しい』と口にしなかった
涙だけを糧に過ごした
黒いインクにそれを混ぜて
別の夢を紙上に起こした
別の夢想を組み立て 陳列した
 ....
君の優しい声が鼓膜に響く

諦めよう、と 睫と睫に囲まれた風景 遮断する心づもりでいたんだ 僕は
パシャッパシャッ……乾いたシャッター音響かせて
瞳の向こう側 身を捩る動体
“あちら”は作り ....
 赤いルージュで 待ったをかけた
 絶望 弱音 告白 悲哀
 喉元を通り過ぎそうになった頃
 造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
 だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
『居なくなる』って自殺みたいだ
其処に並んだ体の良い言葉たちから
『。』を無理矢理剥ぎ取ったような 途端
奇怪さとむず痒さが僕の胸に横たわる
ふてぶてしく
『ほら僕 こんなに……こ〜んなに』 ....
 君に好きと告げるのに あたしは言葉しか持ち得なかった
 柔らかい口付けもない 抱擁も出来ない
 体を持たない 文字である あたしには
 素足でタタタッと 駆け抜ける 白い紙上を
 “此処”か ....
 きっと僕ら 互いに
 いつだって 一方通行
 「君の事など構うものか」の、お得意の戦法……手法
 コミュニケーション(?) のような意思疎通で
 身勝手に 互いに相手を カテゴライズ……(臆 ....
 ちっちゃな小人がテクテク
 あたしのココから 彼方君の
 君たちのハートへ向かって歩く
 沢山の形を抱えて 色とりどりの気持ちおぶって 持ち上げて
 息切れしながら 『大好き』を背負う
  ....
 ジリジリと焼かれてみたいんだろ?
 噎(む)せ返るよう 夏の視線に
 押し潰されてみたいんだろ? 粉々に粉砕されて
 ジリジリと焼け爛れた 熱の中に紛れ込みたい……混じり合いたいんだろう? 
 ....
 人知れず泣いてた

ボクには多分 現実感覚なんてワカラナイ……歩けない
いつもボクは 細っこい脚……しかも そう こんな風に風に びっこを引いて
しかも 迷って 前進してゆくから (時に)  ....
 「私のポエジー」という女は酷く睡眠好きだ
 夜毎強いアルコールに酩酊して
 朝の光じゃ呼び出し不能
 原稿用紙の幾重にも重ねられた白いシーツの下 そのまた奥の奥……下の方で
 美麗にして妖艶 ....
 君のクチビル お喋りな小鳥
 喧嘩中のときは プンプン!
 凡そ美麗とは言えない音符を嘴から吐き出している
 (その) サマーコートの羽音からは不可解な羽ばたき
 喧嘩中の癖にくっつき虫みた ....
 僕たち・星は傷付きながらも 光っている
 君たちの愛する このラピスラズリの大宇宙中
 僕ら 大好きな人や 仲良しな人と引き離された
 ……いや 違うな
 僕らは進んで バイバイしたんだ
 ....
男は我ら女を侵略する
二つの山あいを 猛々しい手と舌で闊歩しながら
歯向かうものなら 優しいその抱擁を武器に沈めてしまう
……その腕の海に
我ら女のか細い理性を切り取ってしまう
……細い糸を ....
あの小さな恋が終わって
零したのは少なからずの涙
残ったのは心地よい 何処かしら懐かしい 小さな切なさでした
けれど この大きな恋が終わって
零したのは数え切れない笑い
私がせっせと私の中で ....
肌寒い冬の日であっても
それが淋しい雨の午後でも
探して下さい
一縷の柔らかな陽射し
あなたを誘(いざな)う一陣の
甘い風の香
ふいに足を踏み出して 旅してみたいと思うまで
両方の耳を澄 ....
覚えている?
遠い遠いあの昔
あなたもわたしも 一人残らず
(胸を張っても良いわ) 皆裸のビーナスだった
つんと澄ましたそよ風とお気に召すまま たむろして
竹やぶの中を心は解け 駆けて行った ....
見渡せば沢山の木々
沢山の丘を越えた その先の先
沢山の花が咲く 沢山の野辺がありました

昔はそこで わんわん子供らが
泣いて 笑って その傍らに
とりどりの花ゞが 楽しげに
風に歌っ ....
朝露が飾る野原は 可愛い
お澄まし顔の女の子みたいに
しいん、としていて
洗い立ての髪、風に靡かせている
黄色い花、薄紫の野の花の
色々の顔で 僕らを見ている

 ねえ 僕らも そんな風 ....
白馬に乗っかった王子様に
円らな瞳のテディベア
女の子は(誰でも) メルヘンがお好き
だから毎晩頭の中の絵本を紐とく
透けた羽を持つ仮想の恋人と
だから今宵も 夢の中にて好き放題
だから今 ....
語らう小鳥の 囁きも
野を渡り疲れた 風の旅行着も
みんなみんな小綺麗に 仕舞い込まれています
雨の衣服のポケットに
消えた森、そのものが すっかりと
畳み込まれているのです

 だから ....
私は言葉だ
私は日々 消費される 切り売りされている
切り花のように美しく 華美でいて
造花のように どこかしら胡散臭い
私は言葉という散財好きな令嬢である
はたまた この世で最も蔑視される ....
女は宛ら 一室の部屋だ
好きな男好みに 設(しつら)えられた
日々模様替えする 夜々配置換えする
九十九を過ぎた婆さえも 「あれまあ不思議!」と云うような
女は部屋の 一室である
想い人あら ....
わたしは 常時(いつ)も香っていてあげよう
発酵した 上質のワインのように
ふわふわ ぷかぷか
君たちの家に 漂っていてあげよう
「わたし」を嗅ぐだけで 毎日君たちが
ああ やっと帰って来た ....
さあ 風よ どうぞ 吹いて来て下さいな
あの懐かしき日の夕べの面差しのまま
少し寂れた けれども優しい雰囲気と
そして たおやかでしとやかな その仕草で
わたしの両肩に止まって見て下さいな
 ....
疑惑が影のように付き纏い
例え太陽が不実の濡れ衣を押しつけようとも
もはや私は何も云うまい

風のように草原を渡り
波のように寄せて行く
無口な一つの現象のように
ただ行動のみで
わた ....
<前文>論ずるより書けとは御尤も、かと思います。論ずるのは専門外ですし、例え中傷を受けようとも毅然と書いている方が粋だと思います。ですから、此方での発言者として考えを投稿するのは一度きりにしようと思い ....
恋月 ぴのさんのきりえしふみさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プロローグ- きりえし ...自由詩211-5-9
さようならの横顔- きりえし ...自由詩4*10-11-22
わたしの心に雨が降る- きりえし ...自由詩2*10-11-14
僕は雨を待っていた- きりえし ...自由詩3*10-7-9
君の優しい声が鼓膜に響く- きりえし ...自由詩3*09-7-9
恋愛未満- きりえし ...自由詩3*09-4-1
- きりえし ...自由詩5*09-2-22
君に好きと告げるのにあたしは文字しか- きりえし ...自由詩4*08-9-29
辿れ輪郭- きりえし ...自由詩2*08-9-20
無数の小人がテクテク歩く- きりえし ...自由詩3*08-8-17
朱夏- きりえし ...自由詩3*08-6-17
臆病- きりえし ...自由詩3*08-6-6
ポエジーの目覚めの頃- きりえし ...自由詩2*08-3-11
でも愛らしい乙女- きりえし ...自由詩4*07-7-23
星がキラキラ輝いている〜小話仕掛けの物語詩〜- きりえし ...自由詩2*07-7-21
愛を盾に- きりえし ...自由詩8*07-1-10
蝶変化- きりえし ...自由詩10*07-1-8
希望の詩- きりえし ...自由詩9*06-11-18
田舎町の女の子- きりえし ...自由詩7*06-10-29
独りぽっちで咲く花あれども- きりえし ...自由詩6*06-9-15
時には野辺に抱かれて- きりえし ...自由詩9*06-9-14
ホラーでパジャマパーティー- きりえし ...自由詩5+*06-9-13
雨の森- きりえし ...自由詩13*06-8-25
「愛している」- きりえし ...自由詩8*06-7-29
女という未知- きりえし ...自由詩17*06-7-19
夫人の言葉- きりえし ...自由詩13*06-6-28
良き思い出に告ぐ- きりえし ...自由詩13*06-6-23
伝説- きりえし ...自由詩9*06-5-15
論ずるより書けとは御尤も- きりえし ...未詩・独白12*06-5-11

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