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塗りつぶされたような無が
地平線まで続く平坦な荒地を
軽やかに飛んでゆく
この
とても静かで安らぎに満ちた風景
墓石に腰掛けながら
盲いた老人が呟いた呪いのことばは
もはやだれ一 ....
道端で拾ったのは
意外にも{ルビ真実=ほんとうのこと}で
家に持って帰って
テーブルの上に
置いておいたら
そこから
あっけなく
家庭が崩壊した
プラネタリウムの暗闇に
目が慣れるまでの
ほんのわずかな時間
きみのからだの
いちばん柔らかなところに
そっと指を這わせてみたい
こっちを見るな北極星
少しだけ目を閉じていろ
....
おれは
けものに
なりたいんだ
夜明け前の
海の匂いのする湿った空気に満ちた
まだ真っ暗な湾岸線を
イタリア生まれのスポーツカーよりも
もの凄いスピードで駆け抜ける
そんな
....
*
ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか
* *
....
午後6時
とある郊外の
マンション群の外れにある
ハンバーガーショップ
窓際の席に座って
冷めたフライドポテトをかじりながら
手をつないで信号待ちしている
小さな兄弟の後姿を眺めていた
....
あたらしい神様が来るまでは
原価計算や伝票処理をするふりして
午前中の時間をつぶして
昼休みに会社の近所のコンビニに行ったら
あたらしい神様が
少年ジャンプを立ち読みしてた
午後になっ ....
今夜
ぼくの知らないどこかの街に
一足早く八月がやって来るそうだ
寝苦しさに耐え切れない人妻たちが
全裸で街中を駆け回り
路上駐車している車に火を放つ
コンビニでぼんやりと
成人 ....
コレ あげる
ソレも あげる
でも アレだけは
ぜったい あげない
コンコンとノックして
混沌がやって来た
混沌はソファに腰掛けると
懇々と愚痴をこぼし続け
やがて喋り疲れて
昏々と眠り続けた
窓の外は真っ暗闇で
季節はずれの雪が
コンコン降り ....
もうすぐ
爆撃機のように
八月がやって来る
さあ灯りを消して
ふたりで
ベッドに隠れよう
午後の生ぬるい図書館で 退屈と眠気のあいだを 振り子のように行き来しながら
頭の中では 隣に座った 白いブラウスの女のことを考えている
読んでいるわけでもない太宰治のページの端を 人差し指 ....
たまに来るアレが
今日久しぶりにきた
そこだけ
穴があいたみたいに
ポッカリと黒くて
その周りが金環蝕のように
キラキラと閃光を放っていて
おれの視野を奪い
鈍い頭痛を連れてく ....
スイッチを「パチン」と入れて、
と思ったら
スイッチがない。
あるはずのところに
スイッチがない。
昨日、
夜寝るときにはあったのに。
今朝、
顔を洗ったときにはあった ....
真夜中の森で月を見た
満月には程遠い
アンバランスな円
妙に自慢げに
名も知らない鳥が一羽
きれいな円を描いて飛んでいた
欠けた月を
笑っているのか
飛べもしないおれを
嘲っているの ....
約束の時間から3時間も過ぎても サユリは現れない
ぼんやりと待っていても仕方がないので
とりあえず先に出発することにした
目的地は とある湖で
そのほとりに 以前来たときにはなかった小屋が ....
知り合いのレストランのオーナーシェフから聞いた話。
そのレストランの常連の客に、貿易関係の会社を経営するBさんという人がいた。Bさんには、もうじき小学校に入学する香奈ちゃんという娘さんがあり ....
ねえ 凜
前にも話したかもしれないけれど
きみが生まれる前に
きみのために考えていた名前が
ほんとうは ふたつあったんだよ
どちらかといえば
ぼくはもうひとつの方が
ほんの少しばかり ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
土砂降りの雨の中を
黄色い車に乗って走る
そんな夢を見た
助手席には
見知らぬ女がぐっすり眠っていて
いや
もしかすると
眠っているのではなく
死んでいるのかもしれない
....
地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
....
恋月 ぴのさんの大覚アキラさんおすすめリスト
(21)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Annihilate_poets!
-
大覚アキ ...
自由詩
3
07-4-30
ほんとうのこと
-
大覚アキ ...
自由詩
7
06-4-14
プラネタリウム
-
大覚アキ ...
自由詩
3
05-8-10
スピード
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-8-9
re*birth
-
大覚アキ ...
自由詩
17
05-8-8
冒険者たち
-
大覚アキ ...
自由詩
3
05-7-28
あたらしい神様
-
大覚アキ ...
自由詩
5
05-7-26
八月
-
大覚アキ ...
自由詩
5
05-7-25
あげる
-
大覚アキ ...
自由詩
3
05-7-22
こんとん
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-7-22
空襲警報
-
大覚アキ ...
自由詩
9
05-7-22
ニンゲン失格
-
大覚アキ ...
自由詩
12
05-7-21
閃輝暗点
-
大覚アキ ...
自由詩
1
05-7-18
失われたスイッチを求めて
-
大覚アキ ...
自由詩
5
05-7-18
円を描く
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-7-18
湖畔にて
-
大覚アキ ...
自由詩
5
05-7-15
空っぽになる
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
6
05-7-15
凜
-
大覚アキ ...
自由詩
5
05-7-15
詩と“私”を切り離せ。
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
61*
05-7-13
黄色い車
-
大覚アキ ...
自由詩
3
05-7-3
催眠サブウェイ
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-6-30
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