思いを流れる
風の中に ぼんやりと
私は眠る
風の どこに流れるのだろう


考えることなど ない
笑うことすらなくなった
食べていられたならと いつも願っている
幸せである世界を見 ....
茶柱が立とうものならへし折ってやる
サブカルに傾倒したお前らに未来はない
哲学と就職の話題を一時にするのは止せ
今から半年後に俺だけが悲しくなるから
ウイニングイレブンの常識を持ち込めば
そ ....
疾走する赤き車
似つかわしくない車
それでも
気にならなくなった
麻痺したのだ

新産業道路から
尾久橋通りへ
さらに環状七号線へ
夜の四車線道路をとばす
その恍惚感

月の光 ....
真っ白だったところに
思い出はときおり順番もなく
まるで誰かの落書きのように在る
それはたしかに自分が経験したことや
自分が学んだものであるはずなのに
忘れてしまいたいことほど鮮明で
忘れ ....
産道でめりめりめりめり角が取れ


仔ヤギを飼ってた母校ダムの餌食


密告はしない金庫の中入る


マンホール人が飛び出し引っ込んで


財産は沼に執事が立っていて


 ....
桜に混じって散り始めた朝も
川面を滑る鴨たちの口ばしも
濁さないほどそっと静かに
重ねた手のひらからさらさらと
留まることなくこぼれて落ちる


喉元がとくとくと同じリズムを刻む
指の ....
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

小さく動く前あしで
水のない空 ....
6月3日
6896頭の殺処分。
間も無く、えびの市、清浄化。

6月4日
昨日までの殺処分完了は135028頭。

6月5日
昨日の殺処分は5498頭。

昨日、牛に蹴られ、目に重 ....
 
 
誰かのための
湿った窓がある
三本の線を反復できずに歩いて渡る
蟹たち
をわたしは避けて
自分の指の形がいつもより気になったので
どこかに忘れてきた雨傘の代わりに
古道具屋で ....
ヒトとイヌが
並んで歩いている
こんな光景が
朝と夕方にあちこちで見られ

ヒトとイヌは一緒に眠る

遺伝子を未来に運ぶ乗り物として
イキモノはこの世に産まれてきた

だから
 ....
「こんにゃくゼリーの会 発足!」

ある日突然
それはひとつのテロ、いや革命だった
「老人と子供にはあげません」
と貼紙をして
こんにゃくゼリーたちが檻の中に閉じ籠ってしまったのだ

 ....
ナギと呼んで空に心をのばす
心は手になり私になり
ナギに届くと思うのだ

思うのだと思うほど信じてはいない
チチチ と鳴きながら近くを飛ぶのは
警戒の意味もあるのだと
私は警戒にあたいす ....
*  

地球はまわる
ぼくらもまわる
ガリレオ相対性のきれいなこと


**

あの人のように強くなくても
あの人のように正しくなくても
やっぱりダメだと
苦笑いする夜も ....
 
電話が鳴った
君は「暇だから・・・」
と言った
白い雲が
空の端から
反対側の端に流れていったのだけ
覚えている

電話が鳴った
君はいつになく無口で
雨音が聞こえていた
 ....
【マルボロ】

かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?

エタノールで消毒した 清らかな ....
 
 
愛のことばを
ささやきたいのに
君に微笑むこともできなくて
かなしみに暮れていく
そんな星がある
今は三日月になって
わらってる
 
 
わたしのあたまの中に恋人がいて
日になんべんも死ぬ

わたしは足がおそいから
いつも置いていかれるんだ
光源を探す
おおむね一畳分の
敷布団の上で

そこの始まりには
しん、とした空気があった
同時に
何かが老いたような匂いが
そこら中に漂っていて
わたしは
そこで口からの呼吸を覚え ....
 ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で


 衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ


 気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
 ....
たぶん
だいじなものがないんだと思う
また 
どこかのアーカイブ
探せばいいんじゃないかって

明日
逢えないとしたら
まあ
それもいいかなって

どこかとおい
南の国で
ラ ....
 
 
休日の午後
自転車を走らせたら
荷台に乗せた息子が
妹って何、と
わたしに問うのだった

わたしは答えた
おかあさんが
まゆみちゃんの妹で
おとうさんの妹が
かおりちゃ ....
自分という分
それは世界の一部分
60億種類の自分があって世界がある
自分がない人なんていない

俺には自分がなかった
だからさんざんつけこまれてきた
誘惑されまくったし いじめられまく ....
シュリルシュリルリシュリルリリ

僕らというこの現象は
溶けきれずにはみ出した
二酸化炭素の泡沫です
着色された青色の
歪められた電灯です
落ちることの許されない
小さき声の記号です
甘味料に騙されな ....
雨が似合う日に
とっておきの
憂鬱を着て

雨が似合う道を
お気に入りの
傘をさして

雨が似合う花に
こっそり
逢いにいく

雨が似合う人には
なかなか
なれそうにないけれど

もう雨は
嫌いじゃ ....
自分の髪が煩わしくなるとき
夏の訪れを感じる
いっそ丸坊主にでもしてしまおうか
と思っては、躊躇う

長袖に隠れていた腕が
恥じらいながら顔を出し
外気に近づいた脇が
風の気配にスー ....
 
 
泡がうまれ
浮かんでいって
はじけて消える
泡が泡として存在した
一瞬のいのちが
空中へ放たれてゆく

窓のそと
にゅうどうぐも
夕立がくる
ひとり
またひとりと
 ....
目を瞑ると
葱畑が見える
むかし
実家の裏にあった
あの葱畑だ

あの頃のように
目を瞑ったまま
人差し指を立ててみる

赤トンボが止まっている
目をあけると
それ ....
 
 
白線の内側に下がってお待ちください。

白線は自分で引いてください。

内側と外側は自分で決めてください。

白線の外側を
一匹のシオカラトンボが横切っていく
軟らかくて
 ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
遠い風/海の凪
光の海/遠い風

潮騒を割り溢れ出る光の帯
遠く海を渡るカモメが一羽

君のもとへ早く
焦らずに帰ろう
遠い風/海の凪
もう陽がしずむ
曖昧になる境界

遠い海 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
越冬- 番田 自由詩210-6-22
ふんぬ- セガール ...自由詩410-6-22
赤き車- kauz ...自由詩7*10-6-21
めまい- ベンジャ ...自由詩5*10-6-21
牛の背に読唇者- ふるる川柳4*10-6-21
すきとおる- あ。自由詩16*10-6-20
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ- ベンジャ ...自由詩6*10-6-20
続マラソン- トキハ  ...自由詩4+*10-6-19
湿った窓- たもつ自由詩710-6-19
愛犬家- ばんざわ ...自由詩5*10-6-19
こんにゃくゼリー革命- 鵜飼千代 ...自由詩14*10-6-19
ヒキナギへ- 砂木自由詩13*10-6-19
くちなしの星_____こころ_ぶるーの- AB(な ...自由詩4*10-6-18
電話の向こうで- 乱太郎自由詩14*10-6-18
マルボロ- るるりら自由詩26+*10-6-18
くちなしの星- 小川 葉自由詩3*10-6-18
白い絵- 因子自由詩510-6-18
宇宙- 山中 烏 ...自由詩5*10-6-17
翠雨- 夏嶋 真 ...短歌28+*10-6-15
だいじなもの- umineko自由詩3*10-6-14
きょうだい- 小川 葉自由詩510-6-14
自分の分- 新守山ダ ...自由詩310-6-14
炭酸水と夏の気配- クローバ ...自由詩2*10-6-13
紫陽花- nonya携帯写真+ ...12*10-6-13
_炭酸水と夏の気配- 木屋 亞 ...自由詩5*10-6-13
炭酸水と夏の気配- 小川 葉自由詩510-6-13
葱畑- 小川 葉自由詩210-6-12
白線- たもつ自由詩1110-6-12
手紙- 月乃助自由詩21*10-6-12
遠い風- kauz ...自由詩11+*10-6-11

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