アパートに似た生き物が
背中を掻いている
古い窓を開ければ子供の声が聞こえ
秋の風も入るようになった

父が死に
母が死に
君は僕と同じ籍にいたくないと言った
もう昔みたい ....
小ぶりのスイカみたいにも 見える 
これが ウリ

今が 売りどき
いえ 買い時ですよ と 声がする
 
スーパーでは 細長いヤツが
微笑んでいる

似たような 色合いで 
去年あ ....
遠くから 眺めると
赤い テイルランプが 道標

大好きな あの光景
マンションの 最上階から 眺めては
笑った

夕刻
未だ 疲れ過ぎていない
サラリーマンだとか
オフィスレディ ....
今日の昼餉。どう言うわけか月の終いになると、かならずと言って良いほど
芋のたぐいが余っているのだ。取っておいたつもりは毛頭無いのだけれど。
別にその状況が嫌いではありませんが、何だかちょっとば ....
梟が集まり
少女になった
左目を連れて
飛び去った


虹彩の失い
光のまばたきを残して
どしゃ降りがトゲトゲにした海原を優しい風が静かに寝かす 青春を連れてきた人の睫毛が長い 無理矢理
脱ごうとしたら壊れた
泣きたいけど
自分が雌だか雄だか誰だか
どっちでもいいような気がした


あ、そう

抜け殻
っていい響きだよね

とか言いながら
かけらを集 ....
朝届いた
君の事を告げる手紙が
消えた

ノックはしなかった
答えもなかった

いつまでも

何もないという思い出だけが
残った





{引用=即興ゴルコン ....
だから
さよなら

君に会えてよかった


だから
さよなら

もうすぐ冬の鳥も来る



だから
さよなら

だから
さよなら


もうすぐ冬の鳥も来 ....
「の」の字は
「ま」とか
「ぬ」と 違って

絡まることも ないかと 思われがちですが
「の」びやかに 描いてしまうと
こんがらがっちゃう ことも ありそうです。

でも 大丈夫。
 ....
羽矢と霧矢は まゆみの木を みずからの眼力で選び
切り落とし弓と成し、その矢を射る。
深い霧の中に 白百合が群生している
この村には いまは おなごしかおらんけんど さすけね

 ....
薔薇に酔う少年の肩痩せていく鎖骨に溜まる雨がワインに うるせえようっせえよって言う声も聞こえなくなり冬の蝉死ぬ 愛したい手も 握りたい手も 君の手 現代は
はやすぎて
こぼれおちる

どんな
あみ
にも、
すくわれなくて
ときどき
ぽっつり
ひとりぼっちな気がするんだ
秋の夜の先端が月に届き
丸い円の中心から滴り落ちる雨粒が枝葉を揺する

遠く近く震わせる鈴虫の唱和に
一際大きく腹をこする一匹の独唱
寒気にさらされ弱りゆく命を一心に鳴らし
鈴虫は何を ....
茄子紺に染めてあなたのまわしなら俵踏みしめ恋尽きるまで

長茄子の紫の花何気なく紫紺に染める我が実知ってか

茄子は「成す」花の数だけ実をつけてしあわせになる畦のあなたと

足りないのあな ....
ふと足を止めるとき
ふりかえるとき
百日紅が見えるでしょう
そしたら


笑って帰って来なさい
泣いて帰って来なさい

喜んで帰って来なさい
怒って帰って来なさい

花を抱 ....
今日もそれなりに
がんばりました

ちょっと褒められると
おーばーわーくしちゃいます

でも褒めてください

ちょっと熱っぽいままでいられたなら
幸せなんです



 ....
スダジイの

樹の下眠る麦藁帽子

木漏れ日も

星影も


(幼い僕が初めて命を感じて
 泣いた絵 のような)



{引用=即興ゴルコンダより}
湿る土を体育座りの
月はひとつできみはいない
頬をきる高い緑の草が痛くて
ここはどこだろう
握りしめる切符
大きくて体温のある動物の
おなかでねむってしまいたい
今晩くらいは ....
おしゃれの知識が品切れてる  「誰でもない何処にもいない」


何回目の夏を送別したのかは とうに忘れてしまった

火傷するほど熱い砂を踏みながら 水平線と湧き上がる雲の先に

いかなる幻影を見出そうとしていたのか ....
(御巣鷹山。)

やさしさに守られる

緑の視界・・・・。

520の御霊が

静かに眠っている。

尾根へと続く道中で

何かに触れたと感じ取れば

いくつもの墓標は
 ....
どんな 野菜でも
大抵のものは 美味しく 

ごった混ぜ出来る 味噌汁の具が
脳裏に 浮かべば

ぐらん ぐらん と 煮込む途中の
豚汁の中で 人参 笑う

此処の パーツは
そり ....
そこにいる・・・・。

理由は無く

考えるでもなく

説明でもなく

言い訳でもなく

求め合うかのように・・・・。

(ここにいる/そばにいる。)

近くにいるという予 ....
 九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
おぶう、おぶさる、
かかさる、ほかす、

背中の温かさが 伝わる 
方言は 如何ですか

イントネーションは 
春夏秋冬 変わります

唇が 真紫に 光る季節は 
舌も 凍えます故 ....
緑色の 翡翠を模した 玉が有る
あんパンよりも 大福よりも 
高級感が 漂う お菓子

整然と 餡子の量も 均一な 鯛焼きは
尻尾が 焦げ過ぎて 齧り 付けない

代わりに シャツに ア ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
電話- たもつ自由詩2313-9-9
響きが_楽しくって- 藤鈴呼自由詩3*13-9-9
テイルランプ- 藤鈴呼自由詩1*13-9-8
ころっけについて- ドクダミ ...自由詩313-9-8
ノート(梟)- 木立 悟自由詩313-9-8
どしゃ降りがトゲトゲにした海原を優しい風が静かに寝かす- 北大路京 ...短歌513-9-8
青春を連れてきた人の睫毛が長い- 北大路京 ...自由詩413-9-8
セミの抜け殻パズル- AB(な ...自由詩4*13-9-7
午後の空室- AB(な ...自由詩213-9-7
空にあってよかった- AB(な ...自由詩313-9-7
ダブル- 藤鈴呼自由詩2*13-9-7
羽矢と霧矢- るるりら自由詩15*13-9-7
薔薇に酔う少年の肩痩せていく鎖骨に溜まる雨がワインに- 北大路京 ...短歌413-9-7
うるせえようっせえよって言う声も聞こえなくなり冬の蝉死ぬ- 北大路京 ...短歌313-9-7
愛したい手も_握りたい手も_君の手- 北大路京 ...自由詩813-9-7
漂流- はなもと ...自由詩713-9-6
残月- 由木名緒 ...自由詩12*13-9-6
茄子紺のひと- たま短歌26*13-9-6
わたしの家に来るときは- AB(な ...自由詩5*13-9-5
ミトコンドリア系- AB(な ...自由詩213-9-5
降りそそいだ- AB(な ...自由詩313-9-5
ruler- しもつき ...自由詩18+*13-9-4
おしゃれの知識が品切れてる- 北大路京 ...自由詩313-9-4
夏の送別- 梅昆布茶自由詩1513-9-4
鎮魂歌- 梓ゆい自由詩313-9-4
出来たて_ホヤホヤ_ピッカピカ- 藤鈴呼自由詩2*13-9-4
無意識- 梓ゆい自由詩313-9-4
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
イントネーション- 藤鈴呼自由詩2*13-9-3
舌の_間に間に- 藤鈴呼自由詩2*13-9-2

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