朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた


駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
ギトギトの君を、
ギトギトでヌメヌメの君と、
ギトギトでヌメヌメでベトベトの君が、
好きすぎて近寄りたくない気持ちを
恋と呼んでいいものか悩むから
もう夏だ
私は赤いニットのカットソーを握 ....
昨今 ひとごろしがはやっていますが
キラーチューン というのがあって
作品で自害するのだそうです

『涙の数だけ強くなろうよ アスファルトに咲く花のように』
なんて本当に思ってたんだとすれば ....
白く獰猛な太陽は
月面の果てしない砂(レゴリス)に生命を吸いとられるように沈み
僕の銀色の船は水のない海(マーレ)を
宇宙の闇夜に揺られながらゆっくりと航行する。


僕は今、雨の ....
痩せて行く月を眺めながら
君はにこやかな笑みを魅せ
二人っきりの時間はそんなに無いはずなのに

黒猫は二人の間を取り持つように
しっぽを足に絡み付け媚を売り
君はそれににこやかな顔で応 ....
都会を知らないじゃがいもは
わけもわからず大阪方面の電車に乗り込み
その行く先を疑いながら
車内アナウンスだけを頼りにしている
スポーツ新聞の大きな見出しは
仕事とばかりにこちらに笑いかけて ....
 その建築はどこか役所のような正義風を吹かしている。それでいながらその建築は、人が、その全体を意識の最も深い谷にまでひっかけ、その細部を感情の織りなす水にからめとるとき、その均衡と博愛とを顕わにし、聡 ....  
 
もっと簡単にあなたを愛したい
複雑な手続きなど経ることなく
もっと簡単に
もっと簡略に

僕は僕の皮膚を越えて
外に出て行くことはできない
僕から出て行くのは言葉
それは様 ....
昼時をちょうど過ぎようかという時間
決して長くはない行列の最後尾で
ただぼーっと店内を見ている
忙しなく揺れるエプロンと
食べ終わった食器のガチャガチャは
去年のマレーシアを思い出させる
 ....
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない

やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている

強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し ....
話を聞かずに、
女は紙飛行機を折っている。
無垢な翼だと今は思う

針路はどこへ向かっているのか知らない。
風はその都度
手のひらをかえすもの

冬の空は形容詞を求めない。なのに、
 ....
お母さんと僕との間で
両手を広げて
アッキーは歩いている
飛び出してしまいそうな
力を漲らせたまま
手を振りきって
走り出したアッキーが
砂利に足を取られて転んだとき
僕は「だいじょう ....
 
 
今すれ違った人
こんにゃくじゃなかった?

休日の散歩道は
いつもそんな母の
一言ではじまる

そう、今の人はこんにゃく
僕と母さんみたいにね

安心した母が
少女み ....
 
 
このこんにゃくを探しています
家族同様に可愛がってました
見かけた方はご連絡ください

という貼紙が電柱にあった
家にあるこんにゃくに良く似ていたので
書かれていた住所のところ ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」



暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
{引用=



月曜日
欲望の匂いがしてオンナノコちゃんは目が覚めた
窓辺に刺したガーベラは9ヶ月前からとっくに枯れてしまっている
乾燥した花びらは触れると粉になって
オンナノコちゃん ....
明日、地球が滅亡するから
 
賞味期限が切れそうな
冷凍チャーハン食べて
美容院と歯医者の予約はキャンセルして
会社の苦手な先輩に
「明日の歓迎会どうします?」
って念のため確認とって
 ....
 
 
これからはじまることは
これまでにもあったこと
出会いと別れをくりかえし
僕らはまた少し
遠いところへ歩いていく

足がなくても歩けるのだと
あなたは言った
手がなくても
 ....
退屈さを
ごまかさず
指はおいて
静けさはそのままに
胸の辺りにあるものを
すます
決まっていない順番のとおり
ひとつづつ
さいごに
ひとつだけ
なるように
 ....
ロマンチックを演出したりされたりするのは大嫌いである。吐く。悦に浸ってるやつのメールの文体は普通に考えたらありえないストーリーの(しかし目的はそこじゃないのでいいのだが)官能小説の主人公・男の台詞に似 ....  
 
こんにゃくの降る街を
君と歩く
手をつなぐのは
二人に手があるから
理由はそれだけでよかった

子どもたちが積もったこんにゃくで
だるまを作ろうとしている
それは無理なこと ....
春の兆しであたためてあげるよ
川沿いにみなぎるさくらの木々たち
さくらの紅のような ほんのりとした色づきで
水のあるところには命が溢れるんだ
溺れてもいいよ
溺れてもいいよ

わたし ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
夜の冷たいベランダに出て、丸い月を眺
める。誰にも云えぬ悩みを白い吐息で呟
けば、胸底の容器に濁り積もった毒の塊
が、少しずつ、少しずつ、蒸発し、夜の
静寂に吸い込まれ、いくぶんか、胸の重
 ....
押し寄せる人波の列の後ろで彼は、ぽつ 
んと独り、展示{ルビ硝子=ガラス}の前を移動する人々 
の隙間に時折ちらっと見える、聖画の顔
が遠くから、自分に何かを囁く声に、耳
を澄ましていた。驚く ....
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント


耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
ぼくは裸にもどります
着ているものを脱いで記号にもどります
記号は誰かに気付いてもらうために
信号になります
見つけてくれるまで発信し続けます


金属と石に惹かれる女たちは
アイスラ ....
鳴らないチャイムを待ち続け

今日も1日が過ぎて行った

明日の僕に手渡す物は

多すぎて目眩がした

足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは

一つも合うものがなかった

中古と ....
もう香りがのこる
残り香が横断する道路の

道路の
広すぎる
歩幅を足がちぎれるほど
振り出し
わたる
わたったあの環状道路
青く雲がたなびくあの
勾配ある町の向こうには
排気 ....
 
 
きたぐにから やってきた
トラックに たくさん 
つみあげられて
まっしろな ゆきが やってきた
だれも たのんでいないのに

こうさてんで ていしして
ゆきは はずかしそう ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水たまりには世界が写っている- あ。自由詩25*10-2-8
知らないし君の尋常- 手乗川文 ...自由詩810-2-8
キラーチューン- 猫道自由詩510-2-7
月面航海記(雨の海)- 楽恵自由詩16*10-2-4
魔法- ……とあ ...自由詩19+*10-2-4
じゃがいもの小旅行- 中原 那 ...自由詩10+*10-2-4
音楽の定義- 葉leaf自由詩510-2-4
もっと簡単に愛を- たもつ自由詩2110-2-3
吉野家にて- 中原 那 ...自由詩9+*10-2-1
踏みしめる音が心地よいから- kauz ...自由詩6*10-1-30
歩道にたまった枯葉が風に飛ばされていく- プテラノ ...自由詩410-1-30
アッキーと一緒に_/_奥主_榮- 鵜飼千代 ...自由詩1*10-1-30
こんにゃく- 小川 葉自由詩410-1-30
こんにゃく(ろく)- たもつ自由詩610-1-29
Drive_All_Night- 楽恵自由詩13+*10-1-29
オンナノコちゃん、さようなら- 手乗川文 ...自由詩9*10-1-29
明日、地球が滅亡するから- かいぶつ自由詩510-1-29
塩分濃度- 小川 葉自由詩510-1-29
あてる- フミタケ自由詩3*10-1-29
アルファ粒子で殺されたい- 榊 慧散文(批評 ...3+10-1-28
こんにゃく(ご)- たもつ自由詩810-1-28
春の兆し、夏の兆し- たちばな ...自由詩11*10-1-28
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
お月見の夜_- 服部 剛自由詩9*10-1-27
聖画の顔_- 服部 剛自由詩110-1-27
Sonnet_菜の花- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...23*10-1-27
スカンディナヴィア- within自由詩13*10-1-25
盗めない宝石- こめ自由詩1310-1-25
道をわたらなかった声- 水町綜助自由詩510-1-24
ほうぼう- 小川 葉自由詩4*10-1-23

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