静寂
風の音もない
この世の沈黙
刻々と時は流れて
声なき祈りと
小さな明かりだけが
漂う
4分33秒の
tacetのように
焼き上げたばかりのロールパンを 手早く皿に移し
純白のシルク地のカーテンに 挨拶するみたいに軽く触れ
彼女は朝日を一番たっぷりと浴びることのできる席についた
だがそれは彼 ....
ざらざらの掌で
温められ
擦られ
撫でまわされて
摩耗した挙句
まるく つややかな光を放つ
表面に一点の翳りもない
器が
轆轤の上に
遂に生成し得たとしても
掌の持ち主の
荒れた ....
曇り空でも どちらが太陽か分かるから 向日葵
そんな名前に なったのかしら
そんな ひまわりみたいだねって 言われたら
喜ぶべきなのに
可憐な百合やスミレが 恋しくなっちゃって
ち ....
ブルースが聴こえない
新しい朝も訪れない
ダムの放流が始まる
辿り着ける場所が限定される
すべからく天気は雨模様で
テナントビルには入居者がない
世界は静かに眠っている
目覚 ....
日曜の休日、遮断機は私の手をとって踊る。
黄色と黒の手を肩にかけようとするがスルス
ルと抜けてしまう。誰もが寝静まったころに
始まった踊りはいよいよ激しさを増していく。
心音の高まりは ....
ハートは泣いている
ハートが鳴いている
それよりも
ハートが成っている
ハートは生っていく
そのほうが
ドキドキしちゃう
重みも 角度も
違うの
大きさは 多分
....
1.現代詩をめぐる状況
現代詩の読者は減っている。団塊の世代のある詩人と話したとき、「私の若い頃は詩が若者たちの普通の話題に上がってきたが、いまはそんなことはないだろう。」と話していた。現代詩 ....
飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった
猫だけを置いて
家人が出かけてしまうと
猫は人になると飼い主は言う
電話が鳴る
猫は眠っている
電話が鳴っている
....
【おしまいの彩り】
るるりら
胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ....
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ
空はいつまで記憶するだろう
人の視線を
....
ひと手間加えて食べにくくなった
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
クローンのほうがおもしろい
鏡がないと狭い部屋
【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】
なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする
その「なにか」が なんなのかを
知 ....
その昔
俺は 宇宙の中を飛び回っていた。
織り姫に懸想して、彦星から追われもし、
白鳥の首根っこも押さえもしたし、
ペテルギュウスのおならも嗅いだ。
オリオンの楯を盗んだり
カシオペアの辺 ....
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に
明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
ひこうき雲で借金の催促
安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です
勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係
そして
景品 ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を
窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
1度目
剃髪する、というので付添うよと
しんみり待ち合わせ場所に行く
やっほー、とすでにつるつるの頭で現れやがり腹がよじれる
じゃあスキー行こうよ、とそのまま強引に長距離バスへ押し込まれる
....
女神だって救われたい
父は厳格な農夫だった。私は子供のころから農作業を手伝っていたが、効率の悪いやり方や、やる気のない態度、失敗に対して、父から厳しい叱責を受けた。収穫された桃を運搬する際にあやまって桃を落としてし ....
水滴がバスタブで凍る
湯が流れている雨でなく雪だから
ガスが家全体から吹き出して雲を作り
水滴 がバスタブ で凍り付くので
煙の中で雨が降っている みえないくらい 明るい
光が 窓全体から ....
逐一 イライラッて 出していたら
大爆発しなくて 済む
いや、場合によっては 爆発しちゃっても
仕方ない
仕方ない、ってのは
諦めて、の発言じゃあ なくって、
今 現 在 の ....
息を吐くように嘘つく政治家を選ぶ国民つくる教育
うまいこと言おうとして舌を噛む
親愛なる子どもたち
カレンダーは夏になったというのに
窓の外には雨が降り続いています
ペンを走らせようにもインクがすっかり凍ってしまいました
それでも息を吹きかけ便せんをひっかいては文字を綴り ....
あおばさんのおすすめリスト
(15330)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
4分33秒の_tacetのように
-
ichirou
自由詩
5+*
13-12-24
エーテル_2
-
草野春心
自由詩
3
13-12-24
会わぬが華
-
Lucy
自由詩
20*
13-12-23
ひまわり
-
藤鈴呼
自由詩
1*
13-12-23
未来について
-
kauz ...
自由詩
6*
13-12-22
「遮断機と渡り鳥と休日の月」
-
宇野康平
散文(批評 ...
1
13-12-22
ハートを繋いで
-
藤鈴呼
自由詩
1*
13-12-21
詩を救うための音楽——榎本櫻湖『増殖する眼球にまたがって』
-
葉leaf
散文(批評 ...
7+
13-12-21
飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-12-21
猫と電話
-
イナエ
自由詩
20*
13-12-21
【終】おしまいの彩り
-
るるりら
携帯写真+ ...
12*
13-12-21
「石狩川」
-
Lucy
自由詩
16*
13-12-20
ひと手間加えて食べにくくなった
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-20
サイバー・ラフォーレ【電脳の森】
-
夏美かを ...
自由詩
25*
13-12-19
クローンのほうがおもしろい
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-12-19
鏡がないと狭い部屋
-
北大路京 ...
自由詩
9
13-12-19
ふうてん_とばそ
-
るるりら
自由詩
19*
13-12-18
スペースキャプテン2
-
……とあ ...
自由詩
14*
13-12-18
猫のさがしもの
-
そらの珊 ...
自由詩
21
13-12-18
ひこうき雲で借金の催促
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-18
安全ピンが指に刺さりました
-
ichirou
自由詩
15*
13-12-18
窓
-
Lucy
自由詩
21*
13-12-17
_3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。
-
mizu K
自由詩
9*
13-12-17
女神だって救われたい
-
北大路京 ...
自由詩
6
13-12-17
老い
-
葉leaf
自由詩
7
13-12-17
流れて
-
佐藤伊織
自由詩
2
13-12-16
今_現_在
-
藤鈴呼
自由詩
2*
13-12-16
息を吐くように嘘つく政治家を選ぶ国民つくる教育
-
北大路京 ...
短歌
8
13-12-15
うまいこと言おうとして舌を噛む
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-15
メアリーからの手紙
-
村田 活 ...
自由詩
5
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