雨がしとど降る夕方にさえ
その図書館は
虹のなないろよりも多くの色彩にあふれているのでした

花はバラ色
空は空色
木々は緑

図書館に住む少女たちは
童話の勇気ある少女のように
 ....
歌いたい歌はもう歌われた歌ばかり




聞こえないものを聞き取る見えぬ耳

自民党巨人牛肉米国貴様

手と足をもいでもできるウォーゲーム

憲法にない奉公で自衛隊

台風よ ....
十代のころ
風呂で毎日肌を磨いていた
それは
白蛇のようになまめかしく
女というものは
綺麗であるべきもの
愛されるために生きるもの
それだけでよかった

なのに
酷いのですよ
 ....
全ての人に大切な愛だって
手に入らないこともあるじゃない
適当に感動して一日を潰した私
何もないのに無理やり泣いて
声が枯れたら
また日が暮れた


同じように過ぎていく時は
数 ....
ふりつもる夜の殻が
ふみしめるたび
かわいた音を立てて
砕ける
名前を思い出せない花の香りが
密度を増した湿度となって呼吸を
奪う
夜の果てにたどりつく
手っ取り早い方法は
眠りなの ....
駅を出たら
あれあれ
困ったぞ
駅前のコーヒーショップは目一杯
こりゃダメだ
ハイヒール蹴立てて
走れ走れ
歩いて8分の道のり
すぐにバテました
なんでこんなことしちゃったんだろうな ....
夏の暑さがまっすぐに降り注いでくる。この
暑苦しさの中ですべてを腐敗させて、振り返
ることのない心を育ててゆく。流れる汗の臭
いとともに、空気が汚れてゆく。この世の混
沌を測るものがないのなら ....
夏にゆうれいがいなくなってから
夜はとても蒸し暑くなって
何だか過ごし辛くなった

ゆうれいを捜しに
ときどきぼくらは心霊スポットに出掛けるけれども
工事中にたくさん人の死んだトンネルにも ....
カタカタと軋んだ音をたてて 五線譜の上に
吐き出されていくのは あの夏のことでした

紙杓子で掬ったあかい金魚を手放したのは僕

とっぷりと暮れた空にあめが降りつづいている
何処かに傘を忘 ....
蹴った石の音が
朽ちながら
からから、石を乾かしてゆく
腕に抱くものが欠けている
そっと、歩行の動作に紛れて探れば探るほど
空間は何処か冷静だ


石は乾き果て
気が付けば音も、 ....
第一章 権利

 君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が砕かれてゆくのを、君は燃える指でなぞる。どこまでが記憶なのだろうかと、問うこともしない。背後にあいた ....
髪の乱れを気になさるな。
血濡れた衣も気になさるな。
そなたは美しゅうござります。

この身はすでに腐り果て
ところどころに穴ひらき
覗く腐肉に蛆が這い。
しかあれど
まなこはかっと見 ....
スペースシャトルの打ち上げが映っていた
アトムや鉄人28号の時代から ずいぶん経っているのに
いまどきロケット噴射とは なんて野蛮なイメージだろう
ぼくは未来からきた人のように かんがいぶかく
 ....
きれいにいきること
ゆめをひきつけること
赤い靴とおどりつづけること


 と
  こ
   と
    こ
     と・
       ・
        ・
      ....
あくびと同時に何か言った

瞬間何をいったか解らなかったが

「死ね」

と言っていた

自分に向かってだ

死が入ってきた

いかん



左目の少しうえの

 ....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で

私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で


果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
ある朝
会社までの道を急いでいると
見慣れた制服姿
サルサ銀行のお兄ちゃんだわね
あ、そ、と思って通りすぎようとしたら
突然制服は
深々とお辞儀をして
申し訳ありません、と
わたしに向 ....
曇った窓ガラスに
家の印をつけて
それから
母の勤めている店の印をつけて
でたらめな道でつなげる
窓が汚れるから、と
後で怒られたけれど
それがわたしの初めて描いた
世界地図でした ....
 熱帯夜
 海の底を泳ぐ魚の夢を見る
 深い蒼をさ迷い泳ぐ
 色とりどりの魚と
 変な足取りで海底を歩いてゆく軟体動物
 煌く水面は遠く
 まるで海の夜に迷い込んだみたいだ
 光さえ ....
バケツにいっぱいの青空がはじけ飛んで
退屈そうに時間が揺らめく
五月の原っぱに日曜日が溢れ出てくる

子供達の笑い声が響く
きっちりと慣性の法則に従いながら
ゴムボールが飛び跳ねる ....
詩人は死人によく似ています

夜、詩人のベットは

右脳の花々で埋め尽くされます

どんな色の花なのかは

夜がこないと分かりません



詩人はよくよく盲目です

 ....
朝 目覚めたら
とっておきの 笑顔で
   おはよう

 クヨクヨでメソメソのきのうも
 ギシギシでこころ塞ぐあしたも
 ヘトヘトで疲れきってるいまも
   ちょっと おやすみ

戦 ....
透人明間なはピ湿ス気トがルあがる

透人明間なは頭湿骨気をのある

打人ち間抜はい湿てっいてくいよる

透人明間な腐死ってゐるmn..
まぼろしの握手をすれば手の中に土の味するひまわりの種

夏の夜の平均気温が2℃下がり僕は機械の夢を見ました

青空に君が裸で泣いている 機械の僕は近眼のまま

コーヒーを眼鏡の縁で焙煎し3 ....
たなごころに ビイドロの はなぶんちん かざす

クリスタルに はねる こもれび
ひとみを いおとす きらめき
しろとくろが おりなす せかいへ ようこそ

まぶしさに かおを そけると
 ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
超高層の120階に呼び出された
社長室までの道のりは
美人の秘書と共に在る
淡い恋とは別種の鼓動

「明日から来なくていいよ」
最悪のビジネスパターン
妻と子の笑顔が遠ざかる空想
「落ち込むことはない ....
     花のひとひらが
     枯れ葉を追っておちる様に
     それはとても自然なことだよと
     あなたは言った

     白いカーテンが窓の外へとたなびくのに誘われて
 ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた


頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
雨が降っていた
暗い門の下で
男が三人いて
僕がその一人だった
門の先に続くのは
センチメンタルな山道だ

雨が小降りになってきたので僕は歩き出す
男が「大丈夫かなあ」と言っている
 ....
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