からのおけに
こえをみたしていく

みあげるとあおいそら
おなじいろのふくをきた
しょうじょがわらってる

かぜのちょうじょうから
おちてくる
そのそくどで

うまれ ....
光が生じた、刻々
きみが
跳躍するのが、見える
のは
ここで、死と同じ速度で
きみが走っている
花束をもらったのは
もう随分前のことだ
大きくて赤い
松明のような花そのあかりが
次第に痩せて暗くなっていくのが
寂しかった

怪我をして入院中
病室まで訪ねて
炎のような花束をくれ ....
 
 
あるひわたしは
さかだちしてることにきがついた
うまれたときからずっと
あたりまえだとおもっていた
さかだちをやめると
ちちもははもいもうとも
しらんぷりしてさっていく
しか ....
 桜が潮風の中で散り、雪のように舞っていました。
 この町にも春の終わり、そんな季節がやってきています。
「わあ、きれい」
 桜の先に、海峡の光る景色があります。
「ほんとう、いいお天気。気持 ....
マンホールをひっくりかえして重力に従いおっこちてる
今新しい話題についての知識が無く全くわらえないまま
あたたかな下水に浸っている俺の右肩からどぶねずみが斜めに
横切るのが最高にありがたくて涙が ....
遠くばかりを探していたら
いつの間にか目の前に立っていた
思わず向けてしまった人差し指

音楽の授業でピアノのテスト
弾けないわたしは放課後まで練習
ミの位置にはいつも中指

教えてく ....
岸辺だ。鳥のとまった街灯は。飛び立つしかないのだ。
自転車に乗る作業着姿の若者たちのように、世界を無視して

ぼくは車内から意識する。
隙あらば道路に飛び出してくるあいつらのように、かつては
 ....
扉が
壁になった
観音開きの合わせ目には一ミリの窪みもなく
錠前も、蝶番もなく
光も、ざわめきも、向こう側の気配はなく
ひた駆けてきたあなたの
汗と、一千万秒が
消散した その静寂で
 ....
 
 
ごぜんにじ
よだれをたらしてよろこんでる

どたばたあしぶみして
きせいをあげて
きんじょめいわくだってかまわない

おとうさんとあそびたくて
おきてたんだね
ねむるふり ....
ペチッと足下がなって気付く
つぶれたキャラメルポップコーンの一粒
金曜の夜に輝きだした女の子たち
指先がおよぎはじめ
どこかへいきたくなる
移動の風景
常磐自動車道
映画館が崩れ落ちてい ....
 想いの求める
 伸び散らかった
 指に
 天空がからまる
 藤の房に落ちる花穂は
 千を満たす薄紫
 揺れ惑う光の穿孔
 押し分ける風の僣上
 万香が芳しく流れる果てに、
 空の軌 ....
{引用=わたしの家は 田んぼの田の字の真ん中にたっていて 画家が住んでいます
誰も彼の姿をみたことはないのですが 彼は確かにいるのです
どの故郷にも どの町にも どの家にも 彼は必ずいるのです}
 ....
お前の東京に連れていってくれ
俺の東京とは明らかに違うはずだ
お前が東北出身なのか九州出身なのか知らないが
地方で生まれ育った人間が一人で出てきた東京が
どんなものなのか味わいたい
俺は東京 ....
言葉にならないものたちを
白いスケッチブックに描いていた

ふくらんではじけそうな花のつぼみ
ゆるやかな風にふれる木の枝

言葉にならないものたちを
白いスケッチブックに描きたかった
 ....
はじめてみるものばかりでした
はじめてきくことばかりでした

やがてはじめてではない
ものやことばかりがふえていくと
いきることやものとは
そのようにあるのではないかと
おもうように ....
紺碧が縁取る横顔
見据える
隻眼の瞳が臨む先には、
空色に侵食された蒼海

逃げ場を求める波は、
止むことを知らず、創痕を刻む
波頭に
光の愉楽をちりばめ、象眼が
飛沫の相好を砕 ....
少年だから
膝に母性をはばたく
せっかくの行進なんだから

兄ちゃん
どうして内側にしか
壁はうまれないだろう
か って
なにで
できているか解からない

からだ
折れてしまっ ....
荒川の上流の
七月の川風は生まれたてで
すばしこくてむじゃきなのだ
だからきみもぼくも
生まれたての赤ン坊で
何かを語るのではなく
石をひろったり
川へジャブジャブ入ったり
船の上で寝 ....
世界には



寂しい男の数だけ
寂しい女がいて




哀しみを抱く人の数だけ
それを解する人がいる



誰も信じられぬ
人の数だけ
信ずるに値する人がいて


探している人の数だけ
幸福 ....
心の病(やまい)が
昨日を、今日の、明日へ
類(たぐ)う
糾(ただ)した思いは、見飽きた悲しみの拓本
丸い竹矢来の中に縮こまる
それでも、
哮る心が
知らぬ間
わずかばかりの隙間か ....
妹は、
拒食症で27で亡くなりました
小学校の時にイジメにあい
以来、鏡の中に
醜女の自分を見続けました
170cmの折れるような痩身は
35?の体重
でした
あなたが、人の痛みを ....
私は昔人魚だったのよ

全てが終わった後に彼女は言った

確かに
彼女の両足は
かかとから
太ももの後ろにかけて
大きく長い切り傷がある

王子様を捜しに2本の足を作って貰ったの ....
おさなごの手で目隠しされたみたいに
まだ薄白くぼんやりとした月は
うろこ雲のすき間から顔を少しだけ見せる

指で四角に切り取って覗き込んでみた
ぼくたちよりうんと長く生きたこの風景は
瑞々 ....
天気図の上に一本の線が描かれている
その上を歩いているのはきみだ
きみは日本列島を気軽に縦断してしまう

雨の日
きみは美しい声で語るのだ
温帯のこの土地に降る
雨のエネルギーについて
 ....
風のバラ
とはわたしの愛した詩人
の五月
をうたう冒頭のことばだ
しかし
肉厚の花びらをかさね
内部へ密度を増す花は
きみに似合っていない
むしろもろい花弁に
あざやかな色彩で
緑 ....
 
 
わたしは幼い頃
祖父のことを
タキモトさんと呼んでいた

しばらく年を経て
生まれた妹も
タキモトさんと呼んでいた

時は過ぎ
わたしの息子が
わたしの父を
タキモト ....
車がたくさん通る
高速道路のトンネルに
住んでみたい

非常電話の扉の中
さらにその奥
誰にも開けられない
硬い硬いコンクリートの内側
誰にも見つからないように
こっそりと部屋を作っ ....
つめを噛む
黙っていてものびてくる
そのつめを噛む

噛み切ったぎざぎざの切り口を頬にあて
自らを削ぐように滑らせるとき
痛みとともに描かれる白い線には
まるで罪などないのだ ....
2005年にウエノポエトリカンジャム3という
野外で8時間ぶっ続けで約80組が出演し
詩の朗読をするというイベントの
実行委員会の代表をやらせていただいた。
3というのだからそれ以前に2001 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マリーのうた- 小川 葉自由詩209-6-12
光が生じた、刻々- こもん自由詩609-6-11
赤い花束- ふるる自由詩14*09-6-11
さかだち- 小川 葉自由詩209-6-10
「海が見える丘」:童話- 月乃助散文(批評 ...2*09-6-10
マンホール- モリマサ ...自由詩609-6-10
ゆびについて- あ。自由詩12*09-6-9
梁よりも真っ直ぐなその高みから恋をしろ- プテラノ ...自由詩209-6-9
春の終わり- 伊月りさ自由詩16*09-6-9
おもいで- 小川 葉自由詩4*09-6-9
夜の果ての旅(フミタケ/rabbitfighter)- rabbitfighte ...自由詩609-6-9
千古不易- 月乃助自由詩1*09-6-9
田園パレット- 夏嶋 真 ...自由詩19+*09-6-8
東京トーク- 新守山ダ ...自由詩609-6-8
「六月のスケッチ」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-8
ア、雨- 小川 葉自由詩209-6-7
「海鬼灯」(うみほおずき)- 月乃助自由詩3*09-6-7
震う再生- 梶谷あや ...自由詩509-6-6
七月- 非在の虹自由詩209-6-6
幸福の条件- オリーヴ携帯写真+ ...1309-6-6
「出帆」(しゅっぱん)- 月乃助自由詩4*09-6-6
「妹」- 月乃助自由詩6*09-6-6
マーメイド- 蒸発王自由詩509-6-6
地球の子ども- あ。自由詩15*09-6-5
六月- 非在の虹自由詩309-6-5
五月- 非在の虹自由詩509-6-4
タキモトさん- 小川 葉自由詩109-6-4
望んではいけないこと- チアーヌ自由詩609-6-4
「つめを噛むのをやめなさい」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-3
ウエノポエトリカンジャムと詩について_1- 馬野ミキ散文(批評 ...13+*09-6-3

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