・知らない人にとりあえず「桜庭くん」という名前を付けておく

・今持っている財布からあるだけ硬貨を出し、製造年順に並べる。

・「異人館」と書かれた建物に誰がいるか想像する

・花瓶を壊し ....
・手頃な袋に「胃袋」と名前をつけてみる。

・「浮遊」という生物に鎖をつなげて飼い主になってみる

・愛猫のあくびの回数を数えるためだけの一日をつくっておく

・友人に会う時の挨拶を「によ ....
きみは船長で
ぼくは車掌だった
二人でずっと
夕日のようなものを見ていたけれど
夕日だったのは
きっと僕たちにちがいなかった
海にも線路にも続くことのない
ロープでできた乗り物を最初に降 ....
腹を空かした豚が
がつがつと餌を食べていた
すると私は嬉しくなる
砂利を、固い砂利を食わしてあげたい
実際のところ奴等は
口から火花をきれいに飛ばすのだ
そして私は砂利を拾い集めている
 ....
東京の郊外住宅地のとある公園のブランコに座っていると、ひとりの娘が走ってくる。顔つきが白く凍っている。「どうしたの」と声をかける。「追われているの」といって振り向いて娘は一瞬のうちに助けを求める期待の .... 呑んだくれた父が
血まみれになって帰宅したことがある
前歯が三本折れていて
目の周りは真っ黒だった
何がおきたか怖くて聞けなかったが
父は喧嘩をするような人間ではなかった

呑んだくれた ....
夜になると
考え事が増えて
朝も考えているけど
いつでも
今から
考えることができる
たくさんの雪の
物憂げなテレビニュースに押されて
僕は
やらなくちゃいけないことを
考える
 ....
  

もう自分の場所に
やすらぎがあるので
という理由で
前に進むことを停めた友へ


アガー整骨院は
久茂地交差点の近くにある
それは痛いという意味なので
痛くなったらおいで ....
空が晴れてたらそれでサイコー
自転車 ペダル 
甲州街道沿いを走るうー

ヒュー
冷たい風が
懐かしいぜ
排気ガスのにおい

おい!
どんどん行こー
どんどんウィコー

線路 ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体





鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹


珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
隣のクラスの美少女が
休み時間に
ざわつくしじまのなか
窓際のぼくの席までやってきて
ぼくの手をにぎり
これが
永遠のかたっぱしよ
と微笑んだ

美少女はそのまま
開け放した教室の ....
鉄橋の側で三十分間立っていた。
三十分前は十二時だった。三十年前も。
三十年前はなかった鉄骨がピーンと伸びていた。
甲斐性のない俺の影は砂鉄のように交わった。
磁力に音はなかった。音はなかった ....
何かをめざして
のそりのそりと
地面をはいつくばり
首を寝違えでもしたのか
大空を見上げるそぶりを
見せることもなく
のしりのしりと
あるときはあぶら汗をにじませながら
あるときはうれ ....
「終わりなき日常」という言葉。ぼくが東京で学生をしていた
10年ほど前によく聞いた言葉。
ゆうべ見た映画の中で貧しさの中で生きるママさんが
生きてるってことが夢みたいなの
なにが現実かもうわか ....
白百合の季節ではないから
梅の枝を切ってきた
山の梅だから
きっと白い花が咲くだろう

ほんとのことをいえば
白い花はあんまり好きじゃない
私が好きな花は深紅の彼岸花で
それも墓地やな ....
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう



とうめいなかいだんが ....
私が時に冷たくなるのは
今が永遠であると
錯覚しているからだと思う

病室の父は
1月は忙しいのだ寄り合いも
たくさんあるのだといって駄々をこねる

ただのねんざが長引き
故郷が豪雪 ....
空と空をつなぎながら
連なる交差に溶け残り
雪は火傷を伝えてゆく
遊びを終えた子らの声
原をわたる風のひと粒
熱と痛みが照らす脇道


埋もれかけた細い木のそば
真新しい ....
重さ、とは
預かること
預かる、とは
許すこと
許されること

必然的に張り巡らされた
偶然によって
僕の細胞は君の細胞と出会い
やがてまたひとつの
重さとなった

雨が降って ....
人の一生は
うたかたの夢のように
何が起きてるのかも
わからないうちに
過ぎ去ってしまう

朝 眠い目をこすり
仕事へ出かけ
精根疲れ果てて
家路につき
自分が本当は何がしたいかな ....
・「空」という言葉で想像した空の高さまで上昇して地上を眺めてみる。

・左回りの時計を持ち歩き、時間を知るための鏡を常に携行する。

・「孤独」という言葉で想像したものに体温計を差し込んでみる ....
・煙草に「肺」と書いて、吸ってもらう。または自分で吸う。

・「人間」と名付けたバッタを飼ってみる。

・友人にある言葉を紙に書いてもらい、封筒に入れる。自分には決して中がわからないようにした ....
友人のバイクの
後部座席
奥多摩へのツーリングの途中
立ち寄った駄菓子屋
なつかしの
銀玉ピストルを見つけた

彼は おもしろそうに
ピストルを手にして
銃口をぼくにむけた

ぼ ....
魔法瓶に夜空をみたし
ほの明りの朝、遠足に出かけた

あいさつをしたら
光の丘で
化石だった風が
重く熟して
翼となった
種子
小さく{ルビ瞬=まばた}きをすれば
霧散している光へ ....
すこし開いた雨戸の隙間
赤い閃光
もうこんな時間だった
のか

布団の上を横切る
夕陽の直線
狭い 
うす暗い部屋だから
よけいさみしく

赤 にじんで
世界とのつながりは
 ....
窮鼠猫を噛み私たちは溜飲を下げる が
私たちはいったいいつまで
窮鼠のふりを続けるのか

新聞の読者投稿欄というものがある
世界には人の数ほど意見があるのだということを
思い知らされるのに ....
夜が好き

塗り重ねた紺碧が
恥ずかしい輪郭を
消してくれるから
たやすく嘘がつける
夜が好き

冬が好き

穢れのない雪は
{ルビ男=ひと}を疑う心黒さを
隠してくれるか ....
真夜中の浜辺に独り立つ
君の{ルビ傍=かたわ}らに透明な姿で{ルビ佇=たたず}む 詩 は
耳を澄ましている

繰り返される波の上から歩いて来る
夜明けの足音

君の胸から{ルビ拭=ぬぐ} ....
意味がない、甘いコーヒー

意味がない、君の入れる紅茶


無駄のない、動作で茶を入れ

無駄のない、動作で僕に渡す


無駄の多い、僕がそれを飲み干せば

無駄の多い、プログ ....
あなたの胸に
魚群探知機
押しあてて
耳を澄ませて

あと
どれくらいありますか
時間という
さかなたち


あなたの胸に
泳いでいるのは誰ですか

それは
夕焼け雲で ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ四)- ななひと自由詩206-1-14
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ三)- ななひと自由詩406-1-14
乗り物- たもつ自由詩706-1-14
博士の夢- プテラノ ...自由詩1*06-1-14
パリへの逃げ道- 殿岡秀秋自由詩306-1-14
海に出るつもりじゃなかった- 佐々宝砂自由詩17*06-1-13
冬空- 石川和広自由詩6*06-1-13
連音/ほうげんふだ- AB(な ...自由詩806-1-12
あの川のむこうに- 馬場 こ ...自由詩206-1-12
【mix&remix】かみさまのサディスム- ピッピ短歌1006-1-11
永遠のかたっぱし- ZUZU自由詩706-1-11
鉄の- プテラノ ...自由詩4*06-1-10
はいまわり- 七尾きよ ...自由詩2*06-1-10
終わりなき日常- 七尾きよ ...自由詩6*06-1-10
白梅- 佐々宝砂自由詩11*06-1-10
空を見る- はな 未詩・独白22*06-1-10
永遠- umineko自由詩8*06-1-9
冬とてのひら- 木立 悟自由詩8*06-1-9
誕生- たもつ自由詩1806-1-9
はじまりの詩- 七尾きよ ...自由詩5*06-1-9
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ二)- ななひと自由詩306-1-9
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ一)- ななひと自由詩306-1-9
BANG!- The Boys On ...自由詩5*06-1-8
遺跡へ- こしごえ自由詩14*06-1-8
夕方のチャイム- 馬場 こ ...未詩・独白606-1-7
窮鼠猫を噛むとき私たちは窮鼠であったか- umineko自由詩5+*06-1-7
雪夜- 落合朱美自由詩20*06-1-7
明け方の碧- 服部 剛自由詩13*06-1-7
メイドロボ- 完食自由詩1*06-1-6
魚群探知機- umineko自由詩9*06-1-6

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