「熱帯夜」





窓を開けても風がないから空気が留まっている
モンスーンが南方から官能や昏いものの香りを
運んできたのだけれどそのリズムはこの部屋で
止まって
澱んで
行き詰 ....
彼女はウソが上手で
だまされたふりをするぼくもウソつきで
彼女はそれに気づいていて…

こういうのはとても疲れるから
夕暮れの三軒茶屋の街に
だまって二人たたずんだ

にんじん色のビル ....
そう
生きていかなくちゃならない
悲しくても
苦しくても
本当に現実は
厄介な事だらけで
問題は山済み
片付けなくてはならないことは
増えてゆくばかりだし
誰のものかは分からないけど ....
ロシヤの人形叩き割って
ああ
子供がいっぱい出たよ

神様は悪魔になった
宇宙は石になった

誰のせいでもないよ

ロシヤの人形叩き割ったら
生命体がぶっ壊れたんだ
6月が
綺麗に敷き詰めた玉石を

7月は
蹴散らして突き進んで

8月が
全て壊すから

6月は
悲しみに身を投げて

9月に
生まれ変わって

また
繰り返して

 ....
試行錯誤とか
暗中模索とか
迷うことを
許してくれない
割り切った季節は
無慈悲に背中を
押すから
わたしは怖くて
怖くて
雨傘を
握り締めたまま
もと来た季節へと
駆け出して ....
波打つ
赤茶けた
トタン屋根の上で

夏 以前の
曖昧なものが
溶け 溶けて

滴り落ちてくるのを
南京錠
鍵穴で受け止め

夏 開く




{引用=
2005. ....
ヒゲが邪魔ですねん。
口ヒゲがありますねん。
それが邪魔ですねん。
ヒゲの細胞一つに
世界が一つ隠されてますねん。

ヒゲが邪魔ですねん。
キノコが食べにくいねん。
ヒゲまで食べますね ....
自分では
絶対着ない色だけど

好き

淡い淡い
恋心のような

透き通った透明や
闇より暗い漆黒
あたたかな黄色や
蘇る緑

世界は
彩りで溢れてる
アスファルトの道を歩いていたら
急に波打ってしまったので
なんだろうと首をかしげていたら
そういえばこのところの猛暑で
線路が歪んでしまったことを
思い出していた


ミニィは
アス ....
底を歩いている。ずっと。君の手で死に至る太陽が捥ぎ取られて、チタンのカップに絞られる。登山地図を開いてコンパスを合わせながら、私はさっきから携帯ラジオのチューニングをしているが、 .... 歌声は必然となり予知した
扉を開けると歴史があった
かのような感性が
刻まれるたくさんの歓声
生き様が時間と場所の
一致へと導かれ
喜びと悲しみあるいは
理解しえない感覚さえ
意味を待 ....
あたし
夢のように消えた
夕べの歩行者天国
浴衣の君のように


    美しい国って
    もう来ないんでしょうか
    もうやって来たんでしょうか
    それともと ....
いつか、


絶対に来ない
来ることのないいつかへ向けて

わたしはリンゴを収穫する
重たい実をぷっつとハサミで
ずっしりとしたひんやりが手に
枝はお辞儀をして
チャオ

それ ....
クジラは人間の
小便が好きだった
防波堤の影に隠れて
小便をする人間を見つけては
そおっと近づいて
その慎ましやかな水の流れを
うっとりと眺めた
 もしあそこに
 小さな虹が架かったら ....
窓辺に置いていた
ベゴニアの鉢から
ベゴニアが生えてきたので
窓の外へ投げ捨てた
こうあって欲しいと望んだことが
そうなってしまった悲しみ
小さな風がカーテンを揺らす
窓辺が少し ....
わたしは 向日葵になりたい
テレビの上の花瓶からのぞく ちっちゃなちっちゃな 向日葵でなく

昔、由香と毎日みた 校庭の おっきなおっきな 向日葵に

春、双葉をひょこっとだして 子どもたち ....
あかあかと美しすぎてお日様のその輪郭にただ弾かれている


もものかわはがしたゆびがぐにゅぐにゅであらったけれどもにおいきえない


歌いながらまるく溶けてく氷たち 透明なグラスにあふれな ....
あの日
あっというまに難破した僕らは
流木にもなれずに
世界中の海に散らばった

絶え間なく打ち寄せるくらやみの音色に
安心してしまいそうな
ちいさな木片

ほんの少しの誤り
いく ....
「美しい日本」 
{引用=
トランペットの軽やかなメロディーとエイトビートのパーカッション。転がりそうなベースラインと和音を刻むピアノ。40度の灼熱の外気をよそにクーラーの効いた部屋に寝そべって氷 ....
51

手に速度が馴染む
坂道は距離のように続き
俯瞰する
鶏頭に良く似た形の湾に
昨晩からの雪が落ちている
ポケットに手をつっこめば
速度はあふれ出し
また新たな速度が生成され ....
即席のバーベキューセットで
思い出を焼いた
崖から海へ降りる際に
つかんだ植物さえ
根こそぎ収穫した
無人島生活は今日で
一ヶ月目になる
暦の上ではすでに
夏は終わっていたはずなのに
 ....
アスファルトに焦げ付いた影を切り取って
家へ持って帰った

壁に立て掛けて
白いチョークで
目を描いた
耳を描いた
鼻を描いた

口を描いた途端
影はしゃべり出した ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
(風が囁き合う
  あれは羊の群だよ、いや、焼け焦げた霧だよ
   彼は眠っているのかな?死んだから歌っているよ)


風" 連なりs 虚-ろ'mな N聖者ら 占t の  ....
象徴化された
シンパシーが
屋上で欠伸をする

記憶装置が
スキップして
計画と組織は
順序よく
並べ替えられた

戸棚のチーズが
模擬実験的に
世界に調和され

ねずみた ....
夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
 ....
お盆のお墓は
どこもきれいだ

隅々まで洗われた墓石は
水を浴びてきらきらと
新しくい花たちは生き生きと

風で消えないよう
守られた蝋燭
絶え間なく供えられるお線香

そんなときだけ
今はもういない ....
友達は精神活性剤
どんな栄養ドリンクよりも
確実に着実に
私の心を元気づけてくれる
友達は精神活性剤

好きな人は精神安定剤
ホットミルクよりも
あったかくて安心できて
私の心を休ま ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「熱帯夜」- ソティロ自由詩7*07-8-22
キャロット・タワー- ルカ自由詩107-8-21
生きていかなくちゃならない- ジム・プ ...自由詩4*07-8-21
ロシヤの人形- コーラ@ ...自由詩407-8-21
夏時計- 明楽自由詩307-8-21
夏前逃亡- 明楽自由詩2*07-8-21
夏開き- 明楽自由詩207-8-21
怠けマリオ- ブルース ...自由詩12*07-8-21
色彩- 風音携帯写真+ ...2*07-8-21
波打っている- 小原あき自由詩20*07-8-21
裏銀座- はらだま ...自由詩7*07-8-21
DIVA- 小川 葉自由詩2*07-8-21
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いつか- ふるる自由詩8*07-8-20
クジラの小便- Tsu-Yo自由詩17*07-8-20
ベゴニアの鉢- Tsu-Yo自由詩4*07-8-20
向日葵- 池中茉莉 ...自由詩1*07-8-20
うつくしいくに- 汐見ハル短歌307-8-18
難破船- 佐野権太自由詩22*07-8-18
「美しい日本」- リーフレ ...散文(批評 ...407-8-18
その海から(51〜60)- たもつ自由詩1307-8-18
光速の美夏- 小川 葉自由詩4*07-8-18
焦げ付いた影- なかがわ ...自由詩4*07-8-18
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
カルテ- 六崎杏介自由詩307-8-17
西暦2007年- 小川 葉自由詩2*07-8-17
つくつくぼうし- yo-yo自由詩23*07-8-17
墓石- 風音携帯写真+ ...2*07-8-17
精神活性剤・精神安定剤- 明楽自由詩107-8-17

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