丸い時計の秒針が
一つ一つ時を刻んでゆく
どの一秒も同じ時間

その一秒の中に
綺麗に染まった紅葉の林を
歩いている自分がいる

その一秒の中に
ありがとう
と言われる自分がいる
 ....
まいあさ
いちばんさいしょにたしかめる
まどべにころがった
こいしたち
ざらざらで
しみがあって
いびつなこいしたち
だいじょうぶ
なみうちぎわ
あのとき
あんなにきれいだった ....
紅葉が近づく{ルビ樗谿=おうちだに}は
とうめいなたくさんの蛍が
言葉だけつまった
名前だけの思い出を
夕暮れにかえそうとする

いろだけになってしまう
ぬくもりを失うと
とうめいにな ....
野道をアヒルが腰を振り振り歩いていた
前方に蛇が長々と寝そべっている
アヒルは気味悪がって
引き返そうか
進もうかとひとしきり思案して
結局
蛇を遠回りに避けていく
重たい腰振り ....
{引用=




花の種を撒くように
あなたはゆっくりと回転する
スカートが揺らめき
微かな銀色が
しなやかな指先から
こぼれる

それが
遥かに
風花のように
わたしに ....
セトウチジャクチョウ!虫の名前。
メソポタミア!テレビに出てる眼鏡かけた外人の名前。
トランスフォーマー!!!駅の中にある機械の名前。
ホワイトバンド!!白人音楽グループ。
ケーヒンコーギョー ....
苺ジャムから
苺を引いたら
夕日が残った
誰も地下鉄になど
乗ったことの無い町だった
くすんだ陽射しの中
食品工場の隙間では
猫たちがよく逢い引きをしていた
友だちにもみな両親 ....
あの人が眩しく見えたのは
わたしが光に弱いだけで
あの人が美しく見えたのは
わたしが色彩に弱いだけで

あの人の言葉にクラクラしたのは
わたしの心が欠陥建築だったのであって
いえ
きっ ....
秋の日の涼しい夕暮れ 
散歩から帰り家の門を開くと 
上から ばっさ ばっさ と 
木の枝が降ってくる 

数日前66歳になった親父が 
はしごの上から「お〜い」と呼ぶので 
もうすぐ3 ....
目の前をみつめると 
十字架は橋となり 
わたしの明日へと架かっていた

振り返ると 
両腕を広げたまま 
横たわる人の体の上を 
気づかぬうちに踏みながら 
産声を上げた日から今日ま ....
ちぎれ飛んでゆく

ちぎれ飛んでゆく
それぞれの痛みを

誰もがみな
語りうる限りの言葉を使って
それぞれがぶっ放しあう

あらゆる方法を試みたところで
結局は
痛みを分かち合う ....
一、 銀色の背中


飯も喰わずに、カピが月ばかり見ているので
座敷に上げて訳を聞くと
長い沈黙のあと
神妙な顔で
片想いなのだという

いったいどこの娘かと問えば
まだ逢ったこと ....
うばすてやまについて考えている
祖母をそこへ連れてゆきたい
訳ではない
昼下がり
冷えた湯呑みが二つ
並んでいる

祖母が歩くと
割烹着のポッケットから
何かがこすれ合う音がする
 ....
夜の明ける頃
苺ジャムの小瓶を積んだ船が
幅広の海へと出港する
その間にも
私たちには忘れていく言葉があり
その言葉を思い出すために
また忘れられていくものがある
産まれてきたし ....
小さな女の子が俺に
だじゃもん ちょうだいっていう
だじゃもん ほしいっていう
だじゃもん ねえ だじゃもん
だじゃもん ちょうだい
だじゃもん ほしい

そういわれ ....
名、をつけて、指間からこぼれ落ちる、もの、そこまで愛せ、そこまで愛せ、よ、


彼はいろ我はひかりか 赤青黄おなじ要素で対極に立ち


半分の顔で笑みたるその闇が満ちて怯えん君温け ....
あなたはすっかりひろがってしまって
異常透明のあきぞらを
霞ませるだけの実態すら持たないらしい

昨日のゆうぐれ
おはようございますと挨拶しながら
工場のエアシャワーを浴びたとき
唐突に ....
ユリノキと札をまいた柵は 間違いだと
硬くなっていたので ベコニアもマリーゴールドも
古いはやりのかたち 寄贈の名札の名前も
病院の受付で呼ばれていた
同じところがひとつもないのに
返事をし ....
悲痛な声で鳴いている
わんこ
ああ
お散歩のついでにスーパーに来たんだね
それで入り口に繋がれているんだね
口輪を嵌められて
くるくると回りながら
くおおおおおおおん
くおおおおおおお ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
青黒い、
時と云ふ名の液体に沈み、
我々は進む、
一直線に、
戻ることも、
横切ることも、
かなはず、
唯真つ直ぐに。

流れゆくものは時、
さう思ふのは間違ひだ。

時は一切 ....
ひざをかかえて
ただ
まちつづけた
もしもし
たったひとことでいい
だれかのこえがとどきさえすれば
また
うごきだせるって
ほんきでおもっていた
もしもし
きこえますか
わた ....
【睫毛の先】

もう
恋なんぞしない
と思って泣き続けたら
はらはらと
睫毛が残らず抜けてしまった

恋は
睫毛の先に止まるという


以来恋をしたことは無い


【 ....
コスモスがひっそり旅立つあたしに
手を振るように右に左に揺れている

大丈夫だよ
哀しみはあいよりも深いよるが
すっぽり包み込んでくれるから
ほら、あなたのおもひ出が紅く
あかく、大地ま ....
虹を食べ過ぎてしまったか
のように少し大きい女の人が
愛という字を
消しゴムで消し続けている
あの鉄橋を渡れば私の故郷があるのよ
と指差す先には
窓がないので
景色の良く見える庭 ....
台所に座り込み
勝手口から空を眺めると
柿の葉が広がっていた
とても濃い緑

よく耳を澄ますと
じいい、と通奏低音みたいな
音がする
理由はわからない
たぶん夏の名残

もうすぐ ....
 止まることなく
 車輪は回り続けて
 
 今夜銭湯帰りの空の三日月は
 泣いてるように見えたのは何故?

 心の穢れを落とそうと
 湯船に浸かって体を洗い
 それでも落ちないと嘆いて ....
相合傘 嬉し半分、ずぶぬれ半分 
   体積広いよ あいうえお
髪切った 強調半分、控えめ半分 
   誰も気付かず かきくけこ

サプライズ 言いたい半分、言えない半分 
   ワクワク ....
窓外に 
枯れたまま{ルビ俯=うつむ}く 
{ルビ向日葵=ひまわり} 


辺りを照らす
太陽の花に
振り返っていた人々 

秋 
{ルビ独=ひと}り汚れ身を{ルビ晒=さら}しな ....
              ★

指にニットを絡ませ凍える、ニッ血の滲む 冬と冬の行間に
祈-Lieb,円型の噴水が 引力への求愛を、踊る ドルチェの有る
凍る様な朝、蒼褪めた窓の外のパース( ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その一秒の中に- ぽえむ君自由詩7*06-10-20
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アヒル謳歌- 杉菜 晃未詩・独白9*06-10-19
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授業まであと15分くらいなので(略)- ピッピ未詩・独白6+*06-10-19
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陽はまた昇る- アマル・ ...自由詩1106-10-18
はしごの上_〜親父と息子〜_- 服部 剛自由詩6*06-10-18
道_- 服部 剛自由詩12*06-10-18
ちぎれ飛んでゆく- 大覚アキ ...未詩・独白506-10-18
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#2006.06〜09- 石畑由紀 ...短歌1606-10-17
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ユリノキ- 佩慈の工 ...自由詩206-10-17
スーパーマーケットの外で- チアーヌ自由詩206-10-17
図書館に通う- 吉田ぐん ...自由詩3806-10-17
創書日和。流_【Free_fall_flow,_river_ ...- 佐々宝砂自由詩706-10-17
きせき- アンテ未詩・独白106-10-17
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丸い空- チアーヌ自由詩606-10-16
安全第一- 山崎 風 ...自由詩406-10-16
ありがとう- りん自由詩4*06-10-15
向日葵_- 服部 剛自由詩12*06-10-15
冬の天使- 六崎杏介自由詩606-10-14

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