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橋の上から見る
川面で散乱する夕焼け
街を塗りつぶして
僕は染められながらも
混ざることはできない
帰る場所はあるけれど
根無し草である感覚は
未だ心の大部分を占めていて
....
ブルースが聴こえない
新しい朝も訪れない
ダムの放流が始まる
辿り着ける場所が限定される
すべからく天気は雨模様で
テナントビルには入居者がない
世界は静かに眠っている
目覚 ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど
真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
雨が降り出した
大粒の
雨粒を弾くワイパーの動き
センターラインが見えにくくなる
アクセルを緩める
後部座席に乗る娘はどう感じるだろう
塾の帰途
メールの返信に夢中で
....
鶴見の高架駅から電車に乗る
走り始めたと思ったらホーム跡
下り階段も残るその場所は
七十年前に廃止された本山駅の跡
未だ遺構が残っている
こと自体に驚いてしまう
侘しい高架駅の ....
藍色の夜空は存外に明るい
満月に掛かる雲の存在感
けれど写真には写せない
人の目の能力に
追いつけない機械
進歩とは何だろうと思う
思えば人は
生物が作った細胞という種がないと
....
想像できるだろうか
市民生活の中に拳銃が溢れ
拳銃廃絶は絵空事と思われる世界を
想像できるだろうか
拳銃の所持規制に対して
拳銃を所持する権利を
真剣に主張する人がいる世界を
想 ....
夜の空気を攪拌しているといつの間にか故郷
の畦道を歩いている。圧倒的な闇と降りしき
る星空が僕を包んでいる。この故郷は何処だ
。東京で生まれ埼玉で育ったけれどこんな闇
もこんな星空も知らない。 ....
暗闇の中
階段を下っていく
下ろした足の先に
段があるのかさえ分からず
感覚だけを頼りに
下りていく
不安とか覚悟とか
感情は全て封印して
淡々と機械のように
一定の下げ幅一 ....
ばぁちゃんの畑の相続に協力してくれてありがとう
叔母から感謝されて居心地が悪くなる
肝心な役割ができなかったと後悔しているから
故郷を離れて暮らす叔父から電話が架かってきたのは
お ....
雨が降り出しそうだ
湿気が高くて汗が滲む
君は刺繍をしている
憑りつかれたように
黙々と針を動かしている
時計だけが
雄弁に時を刻んでいる午後
右肘の古傷が疼いている
僕に ....
遠い人は自由だ
理想を語ることができる
見えないから
無垢な心で理論を振りかざす
割り切ることができる
中空に浮かぶ月が綺麗
それは遠いから
月面では人は一時も生き ....
唄いたい人は何処でも唄うのだ
弾きたい人は何処でも弾くのだ
唄うこと/弾くこと
それが至福であるかの顔をして
奏でる音楽を待っている
人が居れば最高だけど
まるで自分の為だけの ....
式場の人が何もしてくれない
ってぼやいていたのに
何だよ
サプライズ続きの披露宴に
思わずこんな言葉が口を吐く
けれど
結婚っていいなと
温かい気持ちにさせてくれた時点で ....
がらんどうの箱
窓枠から向こうの風景が見える
いや
もはや窓枠ではなく
ただの開口部
風通しがよい
では済まされぬコンクリートの塊
荒涼としているのは
今にも泣きだ ....
遠い星を見つめて
丘のうえ爪先だちで
手を伸ばしてみる
遠い
遠いんだと実感する
掴めるものは何もない
墨色の空/新月の空
星はこんなにも
たくさん瞬いている
風が吹いて ....
軽く手を振るでもなく
また明日
会うかのように分かれる
これまでと変わらない
一日の終わり
違うのは
明日からは此処にはもう
来ないということ
それでいいと思った
....
蝉時雨が聞こえない夏
外を出歩いていないから
なのだろうかそれとも
夏の暑さは茹だるよう
確実に季節は巡る
けれど蝉の声に存在感がない
これは何だ
聞こえているのに感じて ....
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ
入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う
大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに
あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ
愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
でんでろでんでろ
はしりゆく
おおきなはこの
わびしさを
おとでごまかし
すましてる
どこまでゆくのか
しらないが
きょうはすがたを
あらわさぬ
でんでろでんで ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない
空は晴れている
在りのままを見ている
僕
は貴女に語りかけることできない
凪の海
水平線を見ていると ....
誰が来るというのだろう
誰か来るとでもいうのか
夜の街角で人を待つ
そうじゃない
僕は君が来るのを待っている
君が僕を呼んだのだから
夜の街角で人を待つ
街灯もない街道の端
手 ....
こんなに遠くまで歩いてきてしまった
と気付いてしまったらおしまい
帰り道が分からなくなるから
新開地の産業道路には殺風景な風が吹く
停留所でバスを待ちながら君と見上げた空は
砂埃が舞って ....
セルロイドの花が咲いている
背景のない淡い闇のなか
赤い花も緑の茎も葉も
ツルンとしていて
それなのに/だからこそ
異様な存在感を放っている
それを見ている僕にも
背景のない ....
熱暴走を恐れている
いつブチ切れルかオドオドしながら
キーボードを叩いている
送風口に手をかざし排気の熱さに眉をしかめ
キーボードを持ちあげ底板に手を当てて熱さに一喜一憂する
そんな ....
煙幕のような雨を見ている
事務所の中から濡れる心配もせず
一枚の絵を見るように安穏と
その雨の中に入って行く
傘など用をなさずに
あっという間に濡れ鼠になって
髪から滴り落 ....
雨が降っている
君のことを想う
屋根を叩く雨粒
君は何を見てる
君への想いばかり
膨らんでいくから
分からない事は
そのままにして
君の上にも降る
雨を想っている
副木が緩んだように感じるのは
早くも筋肉が落ちたからなのか
単に着けそこなっているだけなのか
左肘を傷めてから一週間が経ち
分かっていたつもりでも
それ以上に日常の所作に支障をきたして
....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台
何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう
半端な存在 ....
あおばさんのkauzakさんおすすめリスト
(98)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
橋の上から
-
kauz ...
自由詩
4
14-1-25
未来について
-
kauz ...
自由詩
6*
13-12-22
星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている
-
kauz ...
自由詩
14+*
13-10-10
雨のドライブ
-
kauz ...
自由詩
7*
13-9-15
鶴見線
-
kauz ...
自由詩
7*
13-8-1
進歩とは
-
kauz ...
自由詩
4*
13-7-25
それでも理想はある
-
kauz ...
自由詩
11*
13-5-21
(夜の空気を攪拌していると)
-
kauz ...
自由詩
4*
13-4-5
階段を下る暗闇の中
-
kauz ...
自由詩
6*
13-3-5
逃げてしまった僕が感謝されて戸惑っている
-
kauz ...
自由詩
10*
13-2-20
メランコリックな午後
-
kauz ...
自由詩
7*
13-2-10
遠い人
-
kauz ...
自由詩
14*
13-1-31
唄いたいから唄うのだ
-
kauz ...
自由詩
7*
13-1-5
披露宴
-
kauz ...
自由詩
6*
12-12-24
解体される団地
-
kauz ...
自由詩
11*
12-11-10
流れ星をつかむ
-
kauz ...
自由詩
17*
12-10-28
あっけないさよなら
-
kauz ...
自由詩
6*
12-9-9
八月の蝉時雨
-
kauz ...
自由詩
7*
12-8-11
喫茶室ルノアールにて
-
kauz ...
自由詩
16*
12-8-5
風が爽やかな夕刻
-
kauz ...
自由詩
13*
12-7-10
でんしゃちえん
-
kauz ...
自由詩
5*
12-6-24
貴女にはもう何も語り掛けられない
-
kauz ...
自由詩
11*
12-6-17
夜の街角で人を待つ
-
kauz ...
自由詩
3*
12-5-27
これは誘拐じゃない
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kauz ...
自由詩
7*
12-1-24
セルロイド
-
kauz ...
自由詩
4*
11-10-15
熱暴走に相対できない
-
kauz ...
自由詩
4*
11-9-15
煙幕のような雨
-
kauz ...
自由詩
5*
11-8-26
分からないことはそのままに
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kauz ...
自由詩
6*
11-7-10
左手の存在感
-
kauz ...
自由詩
8*
11-7-1
劇を見ながら流れ出た戯言
-
kauz ...
自由詩
6*
11-1-11
1
2
3
4
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