期末試験の採点が済み 
ポストにコトンと
成績報告書を投函する

苦労してつけた成績は
大学の教務課に届き
機械的に処理される

名前の並んだお寒い紙に
SだのAだのBだのCだの
 ....
 
 
わたしのように
書いたものが
ここにある

わたしのふりをして
必死にわたしになりながら
わたしになれたのか
なれなかったのか
後悔してる
わたしを見てる
わたしがいる ....
累々とした孤独に石を投げる
 
 カラン 

と音を立てて、転がり落ちたのは

 いつかの嘆き

降り積もる塵芥に 深き静寂の痕跡を読み取る

 動かなくなった時計

指し示し ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
長雨は
母の辛抱
わたしの鏡に降り続く

快晴は
彼の信頼
わたしの鏡を照りつける

そしてうつくしい反射が生まれ
記号化していた言動が
{ルビ漲=みなぎ}るダンス・ステップになる ....
  
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやは ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
あの星はもう死んだという。

その知らせが今届いた

楽しげな絵葉書にのせて
空で迎える最初の誕生日に
どんな言葉を送ろうか


どういうわけかわたしの周りには
夏が好きな人が多くて
きみもその中の一人で
暑いのが苦手なわたしには
何度夏の良さを説かれても
賛 ....
いつの間にかサラリーマンになっていた
立ったまま寝る通勤電車も少年ジャンプを読むおっさんにも慣れっこになっていた
まさかと思うじゃん
もう慣れた 慣れたよ

もしも誰かが「世界を征服しに ....
カーテン越しに差し込む光で目が覚める
心臓に手を当て今日も生きてることを確かめる
窓を開けても見慣れたあの風景はないけど
その代わり見えるのは青く光る地球だ
このステーションに来てからもう ....
七月の雷鳴は
緊張性頭痛の彼方に遠ざかり
かいつまんだ夏の
漂着物だけが胸を塞いでいる

八月の岩壁から
ひ弱な海鳥はまだ飛び立とうとはせず
なまあたたかい波が
何度でも砂浜を嘲笑って ....
蜻蛉が雫に映るとき、
雨の一粒一粒に
空は宿る。
濡れては飛べぬその羽は、
悲哀の純度で透きとおる。


雨の最後の一滴が
蜻蛉の羽に落ちるとき、
無数の空は連なって
ひとつの空を ....
揮発する夏の底で
胸が かなしみに沁みてゆく
青と白と銀の空
見あげても見あげても
{ルビ眩=まばゆ}さは
かなしみの純度を高めるばかり

向日葵のあざやかさが目を
降りしきる蝉の声が ....
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない

とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう

バナナで我慢しなくちゃ

 ....

愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな

調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
 
 
牧場の匂いがする

牛がいる
馬がいる
羊がいる
柵がある

のではなく
わたしが一人
ここにいる
 
 
目の前の小銭に目がくらんで
人を殺す人間がいる
貧しい国の
貧しい町の話じゃないんだぜ
余ってよどんだ金が腐ってる
この国の話だ

だってそうだろう
いつ壊れるともしれない大地に
原 ....



「――光は痛いですね。
 きみは風にのれば影がなくなるのをしっていますか?
 きみの記憶は焦らずに、
 ゆっくり歩いていけば自然と埋まってゆくでしょう。
 きみよりも地面 ....
仕事から帰ってきたきみが珍しく
お土産があるよだなんて言ってかばんを探り
よれたスーパーの袋を差し出した



縛ってある口をほどいて覗き込むと
ふわりと青い匂いが鼻腔に飛び込んでくる
 ....
 
 
ひざの上で
猫が
ねこっ
としてるので
私も
ひとっ
として
喉を撫でる

ひざを離れ
ねこっ
としたまま
窓から出ていくと
ひとっ
として
さみしくなる
 ....
ふと見下ろした煉瓦の上に 
蝸牛の子供が一匹 
二本の細い触角で 
何かを探るように、這っている 

少しの間、僕は思いに耽り 
ふたたび見下ろした 
小さい渦巻はさっきより 
確かに ....
夕餉の向かいの空席に 
在りし日の祖母を浮かべて 
問うてみる 

(聖なる世界はどうだい?) 

初老の親父と母ちゃんが 
娘の嫁いだ富山へと 
生まれて間も無い 
孫息子の顔を見 ....
煮物の味は
素朴であるけれど
素朴であるがゆえにこそ
むずかしくて
奥深い

ごらんなさい、
たけのこと
さといもと
しいたけと
なんの疑いもなく
一緒くた


わたし ....
雨の夜のアスファルトでは
光も熱帯魚みたいに濡れている
迫り来てよぎり過ぎ去り遠退く
赤い、黄色い、無数の鱗が目に入って
濡れるしかなかった視線が水性インクとなって
雨の夜に、明るい ....

夜の間
やわらかく曲がりくねって
遠いお伽の国へと繋がっていたレールは
朝の光を浴びた時にはもう
冷たく固まって
駅と駅とを繋ぐ
当り前の鉄の路へと戻っている
包装紙から出したての ....

夕飯のあと
残した刺身を生姜醤油に漬けて冷蔵庫へしまう
こうしておいて翌日に
焼いて食べると美味しいというのは
母に教わったことだ
そういえば結婚して引っ越す当日に
母がお餞別と言っ ....
ステキ女子 コロッケ食べてもステキ女子(ホタルノヒカリより)


その日から効く
マジですぐにお願い頼むよコンバット


6ヶ月を目安におとりかえいただくと、より安定した効果が継続 ....
雨のむこうから
無造作に青空
緑のつややかな木立の陰から
ほら 少年たちが
幾重にも幾重にも生まれてくるよ
君の髪を肩をすべるように
きらきら きらきら
光たちが降りこぼれるよ

逃 ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
SだのAだのBだのCだのFだの- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-8-7
わたしのように- 小川 葉自由詩309-8-6
澱(おり)- within自由詩5*09-8-6
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
全天の踊り子- 伊月りさ自由詩5*09-8-5
夏帽子- たもつ自由詩2009-8-4
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
暑中見舞い- 佐藤伊織自由詩309-8-3
夏空に溶けたきみへ- あ。自由詩16*09-8-2
世界征服やめた(保存用)- 不可思議 ...自由詩1009-8-2
銀河鉄道の夜- 不可思議 ...自由詩1009-8-2
- nonya自由詩7*09-8-1
蜻蛉- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...24*09-8-1
夏・反応- 塔野夏子自由詩6*09-8-1
真夜中のおかわり- within自由詩8*09-7-31
愛とは- 吉田ぐん ...自由詩1109-7-31
輪郭- 小川 葉自由詩2*09-7-30
せいじか- 三原千尋自由詩209-7-30
夏の日の夢- e.mei自由詩2109-7-30
ツルレイシとさくらんぼの関係- あ。自由詩12*09-7-29
ねこっ- 小川 葉自由詩709-7-29
台風0号_- 服部 剛自由詩7*09-7-29
無人の家_- 服部 剛自由詩209-7-28
煮物- 千波 一 ...自由詩6*09-7-28
魚類の夜- A道化自由詩1009-7-28
ドア、閉まります- 吉田ぐん ...自由詩1109-7-28
ファミリア- 吉田ぐん ...自由詩2409-7-28
池袋主婦- 山内緋呂 ...俳句309-7-27
真夏がはじまる- 塔野夏子自由詩6*09-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26

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