くねる影まで あたたかい空気にもたれるので
削りきれない岩のとがりも 無力だと思うことはある
天井に浮いた油を拭かせて欲しそうな
羽ばたきがもりあがる部屋から
窓際で息をついて あの雲の襞を梳 ....
駅前で兄を探していたら
母と会った
隣に父がいた
移動の最中だった
兄の居場所を尋ねると
二人ともよく笑った
私もいっしょになって
昔のように笑った
父が小さな扉を指差したので ....
さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ....
あの頃あたしは
モンパルナスの小さなアパートで

クローディアと一緒に暮らしていた。

暮らしていた、と言っても、三ヶ月くらいの間だったけど。


その小さなアパートには、
クローデ ....
緻密に、秘密の内に 堆積シタ或ル弦の飛沫に
明日のタルトが沈む Suiな蛇苺から、赤イ悪魔は
産まれる事も、無く 白銀の飛沫に 沈む、プリズ夢ー渦ル
頬を伝う涙、の Am調 1000 ....


最近
妻が出来た
嫁を娶ったのではない
わたしは女であるから

正確にいえば
嫁の方から勝手に来たんである

或る夜のことだった
四百円を手にちゃらちゃらさせながら
 ....
  冷たい雨が染み込んでゆく{ルビ苔=こけ}の
  やさしい沈黙に
  身体を重ねたくなる夜は

  窓ガラスに青いセロファンを貼りつけて
  閉じ込めた気泡の膨らみを
  指先でなぞって ....
パン屋で晩ごはんに
パンを買ってたらさ
雨降ってきて
俺のほかにお客さん三人
雨宿りだ
このパン屋は引っ越してからよく来るようになった
おいしいし
お姉さんがきれいだ ....
とにかく上に進むこと
蟻地獄のように
もがけばもがくほど
下がってしまうこともあるけれど
きっと何かをつかめるはずだから
悲しくても
続けてゆくしかない

とにかく前に進むこと
迷路 ....
◇雁

ビルの間を

雁が渡る

窓からいくら叫んでも

届かない

天上の

賑はひをもつて



◇火口湖



火口湖に

白鳥がひとつ

燃えて ....
カレーうどんが食べたいと思い立って
冷蔵庫の中にある芽の出かけた玉葱をぐわしと掴み
冷凍庫の中にある霜の降りた牛肉をがおんと掴み
小さくし過ぎないように家宝のエクスカリバー
つまり手刀で切る斬 ....
尾羽を風に吹かれて
鶴はどこまで歩いて行くのだらう
追ひ風に逆毛になつてゐるだけ
見栄えのいいものではない


貴婦人がふくらむスカートの裾を
気にする風情で
遠ざかつてい ....
どっちかと言えばっ
濁点ばかりの人生だっから
たっまにはギャロっプでもしてさっ
ぶっ飛びながら次のコーナーを
曲がってみたいなっ
ねっ
そっしたら
きっと
グっジョブって
あいの ....
タイも
ヒラメも
マグロも
みんないました
白いお皿の上で
おそろいのお刺身でした
海みたい
子が言いました
まだ海を
見たことのない子でした
秋の海が寂しいのは
歩んできた人生
友と過ごした灼けるような喧騒も
土用波に掠られて
何事も無かったように
空を舞う海鳥
打ち寄せられた流木は
海鳴りの向う岸へ
置いてきた魂の重さだけ ....
こんなにも、待っているのに。

時間はゆっくり、まったりで。

明日は遠くて。

こんなにも、楽しいのに。

時間はすっと、過ぎ去って。

逃げられないように、掴もうとしても。 ....
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく

みずのかがみに映るのは
浮かびのひかりか
しずみのそこか
こたえをつかめぬまま
円い波だけが
のこされて
ここ ....
人それぞれに歩みは異なり
知ってか知らずか
寄り添い或いは遠ざかり
ときには
いずれが頭であるのかを迷いながら
もしくは迷われながら
人それぞれに
異なる歩みは終わらない

かくして ....
かちかちの空にもささる うろこたちを登って
こすりとった星たち 毛の中にむこむこ掃きこむ
仔猫たち 海に放ってやって
溶けていく星を追う爪が
厚い雲の覆う海から 出て行けない月までも
ねばね ....
昨日の仕事を終えた帰りのバスで 
( 毎日々々同じことの繰り返しだなぁ・・・ 
と心に{ルビ呟=つぶや}きながら疲れてうたた寝していた 

今は亡き・好きな作家のE先生が 
ぼんやり現れ 
 ....
暗闇
の中で見開かれている
一つの目

暗闇
そのものであるかのような
黒い目

僕はいつも
その目に見つめられ
全てを記録されている

カラダノウゴキ
ココロノウゴキ
カ ....
折れた花が 道端の砂利にまで届く 拾う手がないのかと
足を組みかえて 距離もわからない一本だけの草が
脛を折った 斜面に踏み入る横面に傘も投げつけられなかった
微かに薄い雲の
漂う空が秋になっていたので
できるだけいっぱいに
四角に切り抜いて
箱の一面に貼り付けて
森へ行こう

こおろぎが鳴く
葉の色が秋になっていたので
できるだけいっぱい ....
わたしの中に棲む猫は
夜の闇のように黒い
{ルビ天鵞絨=ビロード}の艶やかな毛皮をもっている
そして
悩ましい緑の目をしている
人に媚びたりしない
いつも物陰から{ルビ窺=うかが}うように ....
雨が降る日に鎌倉の寺に行き 
賽銭箱に小銭を投げて 
ぱんぱんと手を合わせ 
厳粛な顔つきで 
びにーる傘をさしながら 
帰りの細道を歩いていたら 
濡れた路面につるんとすべって尻餅ついた ....
交差点の向こう側で
指揮者がタクトを振っている
その動きに合わせて
たくさんの仔猫たちが
次々に海へと入っていくのが見える
カタクチイワシの群れが来ているのだ
胡麻漬け
卯の花漬 ....
竹筒の側面の穴に生けた
{ルビ秋明菊=しゅうめいぎく}の白い花々 
境内に奏でられる{ルビ雨唄=あまうた}に耳をすまし 
そっと{ルビ頭=こうべ}を垂れている 

{ルビ些細=ささい}なこと ....
 電車に乗っている。短いトンネルをいくつも潜りぬけていく。トンネルをひとつ通り過ぎる度、窓の外の風景が街中から田舎へと変っていくのがわかる。そして、いくつめかのトンネルを出た時、急に視界が開ける感覚に .... 日曜礼拝の帰り
地区司祭のジェイコブから呼びとめられた
用件は 恋人を殺した地区女性信徒のあつかい
「あのおんなは
 罪を認め悔い改めております
 できますれば 天国の扉を閉じず
 主に魂 ....
君って
すんごいスリムだけどさ
場所によっては
そうでもないよね?

そういうと
君は高らかに宣言する

戦争がぼっ発しました!
もう戦争です!
戦争しかありません!
こらこら ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月- 佩慈の工 ...自由詩506-10-7
旅立ち- たもつ自由詩1506-10-7
いつもポケットにウサギ- umineko自由詩20*06-10-7
クローディアの死んだ日。- もも う ...散文(批評 ...16*06-10-7
トラン・薔薇ンス- 六崎杏介自由詩206-10-6
妻の話- 吉田ぐん ...自由詩2706-10-6
そして、いつか猫になる- 佐野権太自由詩18*06-10-6
雨宿り- 水在らあ ...自由詩31*06-10-6
とにかく上に進むこと- ぽえむ君自由詩6*06-10-5
雁__火口湖__山肌__他_・・・- 杉菜 晃自由詩12*06-10-5
カップうどんカップうどん- 虹村 凌自由詩3*06-10-5
奇跡のやうに- 杉菜 晃自由詩8*06-10-5
*っ*- かおる自由詩10*06-10-5
水面を知らない- たもつ自由詩1206-10-5
神奈川県真鶴にて- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-10-5
脳内時計。- 狠志自由詩206-10-5
水没ハーモニー- 千波 一 ...自由詩19*06-10-5
蛇行- 千波 一 ...自由詩17*06-10-4
カタクチイワシの仔猫たち- 佩慈の工 ...自由詩5*06-10-4
「悪い夢」_- 服部 剛自由詩8*06-10-4
記憶/記録- 加藤小判自由詩306-10-4
彼岸花- 佩慈の工 ...自由詩206-10-3
切り抜いた秋の箱- ぽえむ君自由詩11*06-10-3
わたしの猫- 石瀬琳々自由詩12*06-10-2
お皿の傘_〜はっとりんぽえむ・その1〜_- 服部 剛未詩・独白6*06-10-1
カタクチイワシの仔猫たち- たもつ自由詩16*06-10-1
秋明菊- 服部 剛自由詩16*06-10-1
視界が開ける瞬間_——望月遊馬『海の大公園』について- 岡部淳太 ...散文(批評 ...3*06-10-1
天使祝詞_ガブリエル- The Boys On ...自由詩4*06-10-1
あやふや- umineko未詩・独白4*06-10-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512