簡単な事だった
決まり事は ある程度あれど

魔術師のように オタマを振れば
フライパンの固さの如く
凝り固まった 君のアタマも 耀くよ

真っ白の塩
これがなくて 困ったんだ ....
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ....
白い手先が折り畳んだ黒い風呂敷
角をピチリと揃えてたいそう丁寧に
ポタリと落ちた涙に星辰と名付ける
添い遂げようと恋情を抱いたおとこの
亡骸がひどく軽く腕に抱かれた
丑三つ時にただ月 ....
夜眠る
じっとして目を瞑る
夜はこれから
しんとする
自動車の音も消えていき
ゆっくりとなだらかな
長い坂を下っていくような
細長いストローで息を吹きかけて
手のひらがくすぐったいよう ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
ひらり はらり 浮かび上がる
白い ワンピース

あなたが 思い浮かべたのは
きっと そちらなのでしょう

残念ながら 枝の先に とまるのは
白い鳥ならぬ さるすべり

桃色 ....
まひるの余韻が
からだに蓄積して
わたし
気怠く溶けてしまう

触れないゆびの熱が
くうき 揺らして
ざわめいてるのは
柔らかに開いた毛穴から踊る火照り
芯でくぐもる泡気は
微かな ....
風邪なんだから体にやさしいもの食べなさいって
思うのだけれど冷蔵庫のなかのちよこれいとに手
が伸びるのはビョーキなのでしょうかカルバドス
入りの甘いあまい四角は死角そういやボジョレー
が解禁さ ....
萌えあがっては散る桜の色や匂いは相対的に嫌悪の対象で、春の僕の中心は虚しい空洞だ。

君のくちびるを表現する言葉を知らず、ただ凝視するため延々と会話する。
そのはかなさの散る刹那を君自身は知らな ....
狡猾であり
幼稚でもある
すべては悲しく美しい
そう
狡猾であり
幼稚なのだ

幾日も 
幾年もかけて
日が沈む
その終末の真っ赤な空を
眺めては小さな飴を頬張るように
感慨に ....
毎朝みる、幾人かの顔が
通り過ぎる朝の道の向こうから
杖をつき、背を丸め…近づいてくる
95歳のトメさんと、目が合う。

――あら、今週も会ったわねぇ

毎週火曜は、通院らしい。
毎週 ....
あの日、出逢いの風は吹き
互いの杯を交わしてから
ひとり…ふたり…銀河は渦巻いて
空白の{ルビ頁=ページ}に――僕等の明日はあらわれる
いっそ
このまま
逃げてしまおうか。

という純粋は、

間近に控えた病床での浅い眠り
耳鳴りのような
譫言を以て
熱を
帯びるのでしょう

少女の恋する瞬間は
レモンバ ....
大量の血を吐いた夜を忘れない ラッキーワン
ラッキーツー
ラッキースリー
ラッキーフォー
ラッキーファイブ
ラッキーシックス
ラッキーセブン
ラッキーエイト
ラッキーナイン
ラッキーテン
ラッキーイレブン
ラ ....
猿も木から落ちるかどうか
私が見た 赤い尻は 川下りの最中だった
橋の上だった
木では無かったから 解らないだなんて
想像力の 欠如

ケツをまくっても 
欠如してしまった思想は ....
いつか終わる
いつか終わるに当てはまるすべて
はうとぅぷれいざ楽器
つまるところすべてにあてはまるすべて
まだ泣かないで

「叫び」の「b」のはつおんが窓を振動させ誰かを怒らせないなら
 ....
誰にも逆らうことは許されぬと
仁王立ちで立ち竦む姿が見えて
心が震えた

冬でも無いのに見える雪の塊は
一体全体どういう事だろうと考えて
頭を振る

振り子ならば
あっちへ行 ....
虹色の小魚を手のひらにとる 波間を縫うように
飛んでゆくトビウオになれたなら
ぼくはどんなに幸せだろう
七海を越えてゆく君たちの喜びが
ぼくを透明にしてゆくんだ
やがては鳥に進化してゆく君たちと
ぼくは一緒になり
 ....
うちのカレーライスはどうも美味しくない
横丁を曲がる瞬間に匂うカレーが誘う
どんな奥さんが作っているのだろう

どんなルーを使い
タマネギをどれだけ炒め
出汁は鶏ガラと鰹節にアゴ出汁だろう ....
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰 ....
こりゃたまらんって言われるほどグッとくるフォルムの貯金箱になりたいんだっていうのにどうにもお金が貯まらないタイプはぁ〜背が高くてぇ〜隣にいて安心する人かなぁ〜なんてお茶ならぬスープが濁る原因は沸騰に決 .... なぎさでさわぐ波濤のように
名前まけする 小公園の
こだちがざわめく 晩秋 に
卒寿となった おひとりさまは
もっぱら せまりくる
おのが身の陰影(かげ)に追われる
甲高い鳥のさえずりと
 ....
仕事がなくて、怒られなくて、
好きなだけ寝ていられて、
頑張って生きる必要だって、なかったとして

明日は、何処に行こう
そんな簡単な問いに答えられる自信が、毛頭ない
水の鳥


ぼくの胸に生い茂る森の中
水の鳥が飛ぶ
涙雨を降らして
夢と希望の水の翼で
飛んでいく
飛んでいく
夕日の向こうに
消えていく

消えた向こうで
叉水の翼を広げて ....
馬鹿なシティーボーイいばってばっか
それなりにうつむいて差し込むポッケ
そんなわけないのにひとりぼっち
人ごみがマジゴミみたいで軽くショック

人工の砂浜ではてしなく曇るオレンジ ....
嫁見ると嘘発見器の針揺れるあした天気になりますように 上水の川のほとりの桜水食堂
銀だらの照焼の匂いがする厨房から出てきた
おかっぱ頭の彼女は紅い鼻緒の下駄を鳴らし
橋のたもとのオレンヂ色の街灯を灯す

近くの洋館に咲くタイサンボクが薫る街の角 ....
あの路地を曲がれば
糸杉の垣根がみえてくる
トマトを見つめる匂いのなかで
ぼくは牛乳を買ってくるのを忘れた
たどった路を戻りながら
牛乳 牛乳とつぶやいた

こんな時間に牛乳屋はやっ ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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水の鳥- 万年筆  ...自由詩115-11-18
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嫁見ると嘘発見器の針揺れるあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌515-11-18
- レタス自由詩7*15-11-17
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