クランクを回す
上りのエスカレーターが動き出す
人が乗る
負荷がかかる
乗る人の数は徐々に増え
更に力を込めて回す
見上げると人が
下りのエスカレーターを待っている
上り ....
 
 
詩を書くこと、つまり芸術というのは、一枚の写真を撮ることに似ている。

一見、平和そうに見える世界も、逆にそうでなく見える世界も、
ここからこんなふうに写真を撮れば、こんなふうにも見 ....
三年ぶりに異動が決まって
どんな気分かだなんて
芸術家には分かるまい。
土手から西日がもれて
絵画のような光景が広がる。
でもそこに立ちはしない
車を走らせるだけ。
整備工の友人は
仕 ....
【無為自然】

 最近、写真を撮ったり絵を描いたりする。日頃からよく風景を眺め、虫や鳥や野生動物や雨や雲を注意深く観察したりして、クソ田舎で無為自然な生活を送っている。
 そういう無為自然の視点 ....
赤い毛糸のような歴史の先端で
ストローに口をつけて
永い終わりが始まった
息を吹き込んでそっと膨らませたビッグバン
洗濯物が揺れる小さな緑の庭で
生まれては弾けるように消える
幾つものシャ ....
 ここでとりあげる{ルビ佐藤泰志=さとうやすし}・著『{ルビ海炭市叙景=かいたんし じょけい}』は長らく絶版であったが、2010年の秋に文庫化が実現している。ほぼ同時期に映画化もされており、内容に言及 .... ちょっと 宇宙まで
行ってきました

地球の生活
苦しかったから

いっぱい呼吸をして
きました

ついでに 月に
寄って きたのさ

やっぱり うさぎは
一匹いたよ

 ....
部屋の中で
未だ見ぬ 桜の花びらを
眺めてた

外に出て
車窓越しに
春を 見つけた

柔らかく 温かい
そんな筈は 無いのに
想像させる

甘い恋と
寄り添う 二人の
未 ....
ふと目覚めた枕もとに
思い出がきていた

いつなのか
だれのものなのか
わからないのだけれど
波の音が聞こえる

思い出の持ち主がいないので
尋ねることもできず
わたし ....
 吉原幸子が亡くなってもう何年になるだろう。その吉原と近しい間柄だった石原吉郎が亡くなってからでもすでに三十年が過ぎた。一年がとても早く、時代の移ろいのスピードが加速度的に年々増してきている気がする。 .... 屑星で汚れた夜空に投下するスペースデブリ(わたしがみえる?)


「まってたよ」わたしの形をした猫に殺されて世界はなにもないまま


それあげる、ドーナツ型のクッションの血液の匂いしみつい ....
 
 
国道16号線を走る

千葉44km
渋滞に巻き込まれる

千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく

千葉30km

千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
大きさはクリアしたのに
質量オーバーで
1000円以内で 送れない

この間 安かったのは
パートの叔母ちゃんが
料金表を
見間違えた からなんです

そんなコトも 露知らず
「持 ....
朝早く起きて背筋を伸ばし
人の嫌がる重荷を背負い
嫌味にも笑顔で応えて
困難にすら感謝して生きる

あいつはいいやつだな 
一言目には みんなの口から出る
でも ただそれだけ ....
髪を切った。たくさん。
ばかに明るく、たくさんの鏡に囲まれた美容院。やわらかくなった毛先と、骨ばった手にほぐされる頭皮。わたしは犬のように従順になって、なされるがままでいた。耳元をとおりすぎる小気味 ....
ねぇ覚えているだろ
バイクは校則で禁止されていて
母さんとかにも止められたのに
みんなでこっそり取りにいった
原付の免許を

お前なんかは
父さんの乗らなくなった
ZEPHYRに乗るっ ....
教室の窓から
校庭の隅をぼんやりと眺めている

机の上には
2時間前に閉じた教科書

前方の黒板の文字は粉となり
後方のカーテンは柔らかく揺れている

屋上へ続く扉を
針金で開けよ ....
産まれてからこれまで出会ってきた人の数と
同じように 別れてきた人の数が
いつか 等号で結ばれる

その時は誰にとっても等しく訪れる
(始まりの日が等しく訪れてくれたように)

私たちの ....
トントントントン
包丁の音がする
君は手際よくテーブルの上に出来あがった料理を並べていく


 いめぇじの世界で
 ダンスを踊る人たちが
 手を繋いでは千切れて


あら、忘 ....
トントントンごめんください

コンコンコンごめんください

カンカンカンごめんください

キンキンキンごめんください

ドンドンドンごめんください

バンバンバンごめんください
 ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
 ....
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです

人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです

身体の外には未来があって
身体の中には過去があります

生まれた事 ....
サハラ砂漠に
たまごが一つ。
砂に埋もれて
蒸し焼きになる。

ガンジス川に
たまごが一つ。
僧侶の足に
踏まれて割れる。

冷蔵庫の中に
たまごが一つ。
中身は既に
くさっ ....
三月ですから
春の匂いをただよわせる風も吹き
草木の色も何となく鮮やかに見えるのです

あなたは
うまくふくこともできない口笛で
僕が知らないメロディーを
そんなものたちに聴かせるように ....
 仏間に坐って
 うなだれ
 首を
 さしだしていたことがある


 白刃の前に


 ながれる水音に
 耳を澄ませていたことがある


 客観的なまでに静まった ....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。


風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
(笑)が便利なので、
この頃ひどく
多様している。

ダイエット中なの(笑)
掃除はしてるよ(笑)
彼氏が欲しいな(笑)

大体の言葉は
これでぼやけて
角が立たない。

あの ....
 
 
待合室のソファーで
男の人が傘を差していた
空が見えないから
屋根に気づかなかったのかもしれない
名前を呼ばれ
男の人が立ち上がった
傘を丁寧に閉じて
今日はひどい雨ですね、 ....
アルファベットをすらすら繋いで
バリケードを作るつもりか
それともまっさらな裸にエプロンとして下げるか
石板に刻みつけるような筆跡じゃ、筆記体と呼べないな。
そもそも筆記体を知らないけれど。
 ....
言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます

おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに

夕立
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生業- たもつ自由詩411-3-7
【批評祭参加作品】この世界を特別だと思ってる人たちへ(相田さ ...- 小川 葉散文(批評 ...411-3-6
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【批評祭参加作品】詩を特別だと思ってる人たちへ- 相田 九 ...散文(批評 ...11*11-3-6
永い終わり- 村上 和自由詩711-3-6
【批評祭参加作品】となりに、近くにいる人は簡単には理解しえな ...- mizu K散文(批評 ...4*11-3-6
ちょっと_宇宙(そら)まで・・・- 森の猫自由詩8*11-3-6
たけのこ- 藤鈴呼自由詩3*11-3-5
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【批評祭参加作品】石原吉郎の可能性_ー石原吉郎試論ー- 石川敬大散文(批評 ...6*11-3-5
ナタリー・イン・ブルー・リア- ピッピ短歌711-3-5
目的地- たもつ自由詩411-3-4
もも- 藤鈴呼自由詩2*11-3-4
灯火(あかり)- yumekyo自由詩511-3-3
過去のこと- はるな散文(批評 ...211-3-3
高校卒業と一緒にバイクも卒業したみんな- 一 二自由詩311-3-3
さかあがり- 村上 和自由詩211-3-3
等号- 佐倉 潮自由詩411-3-3
じゃあ- 相田 九 ...自由詩711-3-2
トントントンごめんください- 紀ノ川つ ...自由詩5*11-3-2
なんという幸運- 小川 葉自由詩4*11-3-1
死なない蛸の殺し方- 村上 和自由詩911-3-1
たまごが一つ- 亜樹自由詩1111-3-1
雨模様- ベンジャ ...自由詩6*11-3-1
タタミのうえの椿ふたつ- 石川敬大自由詩23*11-2-28
潮の岬__2011- たま自由詩23*11-2-28
(笑)- 亜樹自由詩811-2-28
待合- たもつ自由詩711-2-27
[:ink]- プテラノ ...自由詩211-2-27
空の青さが眩しくて支えきれずに- 小川 葉自由詩5*11-2-26

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