咳きや夜陰を照らすカノープス ツッコんではいけない悪い見本を見た あともう少しと思うところで
火を止めるのよ
もう薪はくべなくていい
蓋をあけてはだめ
後は鍋ごとさめるのを
待つの
ゆっくりさめながら
ジャムはだんだんジャムになるから
リスの母さんは ....
ミツバチの午後 井坂洋子

恋人に会いにいくときは
緑樹の濃い反射がほしい
幾重にも層をつくる
日射しのプールの水面下
顔をあげると
ミツバチの唸りが耳もとをかすめる

肉体(からだ ....
 血が流れた、青髭の家で、――屠殺場で、――円形競技場で。(「大洪水のあと」ランボー、宇佐美斉訳、『イリュミナシオン』所収)

 文章には流れがあります。それは、時系列に沿ったストーリーの流れであ ....
やがてくる世界が終わる瞬間も叶わぬ恋に苦しんでいる 愚痴ばかり書きたるブログや憂国忌 生きるために多趣味 アベノミクスなんでおつきあいしてください 今、僕は、旅先の尾張名古屋名鉄ビル9階の
「矢場とん」で味噌カツ定食を待っている。
景気づけに、豚の横綱がポーズをとっている
絵柄のグラスビールをくいと、飲む。

思えばあれは9年前…独り旅 ....
横たわる死者の耳は、空いている。
薄ら目を、開いている。
顎を天に上げつつ
何か、ものを云おうとしている。

力強い耳朶から
渦巻いてゆく鼓膜へ
吸いこまれそうに視る、僕は

鼓膜の ....
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――

両親 ....
あんがいね
すっきりしているんだ

ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか
手繰っても
たたみなおしても
「もう一度」と
組み合ってもらえなかった
正解のないわたし ....
おばあちゃんの メガネ
くるくる 飛んだ

せんたっきの なかで
くるくる まわる

手離した 気持ちは
楽しいのか
哀しいのか

手放した 記憶は
寂しいのか
苦しいのか ....
冬の子どもたちが
落ち葉のマントを纏って
手をつなぎ
かごめかごめをしている

誰かが
あっちだ
と言って走り出すと
手をつないだままで
一斉に駆け出していく

遅れた子を 心配 ....
青空は生物の息ではないかしら
すてきというまえのうっとりとした
それから
ミルクの入ったガラスのコップをおとして
わってしまった時の悲しみのしみる
それからまた
ごちそうさまという ....
山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう



花は、テーブルにひとつあれば いい ....
ボールの話をします
丸いボールの話です

私はボールを投げる人です
いいえ
投げる人になりたいのです

腕を振って
腰をひねって
手首を返して
ボールを投げます

たくさんのひ ....
 
この雨ときたら、どうだろう

わたしたちときたら、どうだろう

ねぇ、どうだろう



 
近所にもらった卵等を  
朱色の{ルビ巾着=きんちゃく}袋に入れて 
割れないように気遣いながら 

時折かさっこそっと音立てる  
卵の歌が聞こえるようで
自分の歌に重なるようで

 ....
風邪をひいて一日寝ている
よくもこんなに眠れるものだ
寝ては目覚めてまた夢を見る
夢で野垂れ死にしても不思議ではない
見知らぬ旅館に隠れている
ドアが開いたかと思うと風呂上りの子どもが転がり ....
尾崎豊の歌詞のなかにあったことば

何にしたがい何を愛するのかかんがえていた

評論家や傍観者ではない自分

ちいさくてもほんとうの塊を掬う事


こころの網の目をとぎすませて

 ....
ひとつ数えてめをつぶり
みっつ数えて鬼さんこちら
とうをすぎたらひとり鬼
夕焼け黄昏月夜の晩に
目隠し鬼さん呼ぶ声さがす
まぁるいお月様おお笑い
月夜は月夜で好きよじゃないの
泣 ....
突然雨がふりだした
雨を知らない者はこれを見たらさぞ驚くだろう
空から壊れたように降ってきたものが
こんなにも激しい音をたてて
窓を屋根を道を川を海を山を木を私を打つと

簡単に雨がやまぬ ....
 同人誌と関わるようになって、もうずいぶんになります。最初は、ノートに手書きでした。味があるといえばありますが量産できないのが致命的です。その後、ガリ版や青コピーにも手を出しましたが、思うような本が作 ....  
今にも泣きそうに揺れた瞳だけを
この馬鹿は覚えていて

久しぶり
の言葉も
かけられない間に
あの日よりずっときれいな君が微笑む
ので
今まで覚えていた君の笑顔が 
この胸 ....
くうきのように

     くるくるまわる



くもならかぜにふかれてく

るーるそのままうけいれる

くるしいみちはさけていく

るろうのたびはおそれて ....
恐ろしくひょろ高い  
竹馬に乗って
海水のなくなった海の底を
歩いて行ったムーミンたち

私は歩道橋から
街を見下ろし
長い脚で
椴松や公孫樹の
街路樹を
ひょいひょいまたいで
 ....
次に接近するのは60才後半かな?
その次は90才近く?



そんなんで大丈夫?
って、
年季が入っているから
大丈夫なの。



衝突して
どちらかが消滅するま ....
馴れない方言を使う眼が赤い
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
咳きや夜陰を照らすカノープス- 北大路京 ...俳句4*13-11-27
ツッコんではいけない悪い見本を見た- 北大路京 ...自由詩513-11-27
さめるまで- Lucy自由詩24*13-11-26
詩の構造について_詩と向き合う- 葉leaf散文(批評 ...813-11-26
列挙する能力_詩と向き合う- 葉leaf散文(批評 ...613-11-26
やがてくる世界が終わる瞬間も叶わぬ恋に苦しんでいる- 北大路京 ...短歌413-11-26
愚痴ばかり書きたるブログや憂国忌- 北大路京 ...俳句3*13-11-26
生きるために多趣味- 北大路京 ...自由詩6*13-11-26
アベノミクスなんでおつきあいしてください- 北大路京 ...自由詩413-11-26
味噌カツを食べた日__- 服部 剛自由詩1013-11-25
呼び声ー高村光太郎展にてー__- 服部 剛自由詩513-11-25
恐ろしい夢__- 服部 剛自由詩713-11-25
あんがいね- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-11-25
ロンギング_航海- 藤鈴呼自由詩3*13-11-25
校庭- Lucy自由詩24*13-11-25
- こしごえ自由詩6*13-11-25
消えるには少し速い- るるりら自由詩20*13-11-24
ボール- 木屋 亞 ...自由詩4*13-11-24
どうだろう- 殿上 童自由詩12*13-11-24
夢の卵__- 服部 剛自由詩913-11-24
風邪と悪夢- ただのみ ...自由詩21*13-11-24
小片- 梅昆布茶自由詩1113-11-24
目隠し鬼さん- 月形半分 ...自由詩513-11-24
金銀の雨- 月形半分 ...自由詩613-11-24
コピー本が作りたくなったら- 殿上 童おすすめリ ...8*13-11-24
大崎駅徒歩2分- AB(な ...自由詩613-11-23
くるくるまわる- AB(な ...自由詩113-11-23
彗星が落ちてくる前に- Lucy自由詩16*13-11-23
彗星- 鵜飼千代 ...自由詩17*13-11-23
馴れない方言を使う眼が赤い- 北大路京 ...自由詩113-11-22

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