白線の内側におさがりください
融けかかった身体が通過して行きます
主成分は耳とし耳けるもの
声のいくつか
危険ではありませんが
触れると昔を思い出して
いささかに寂しい
窓とし窓 ....
大きな街のお空には 
本当の空は無いと言うのに
太陽が高く射す昼休み
呼吸をふーーと吐き出して
皆が窓を開けた
深呼吸する時間 一斉に


大きな街のお空には
化学記号が飛んでい ....
降りるんだ
地上へ
見せかけじゃなく
水面下へ
沈むなら羽田沖
沈めるだけ
沈んで


10月は過ぎ
11月は過ぎ
手には
しなびた無花果


怒りが必要だ
チダマ ....
忘れないことだけが
私にできること

なぜ
詩を書くのかって
みんな話しているけれど

なぜ
ヨーグルトが好きなのか、とか
なぜ
背伸びをするのだろう、とか

私には
あまり ....
とにかく王様は目を輝かせて
いくさだの狩りだのと飛び出したきり帰ってこないし
王子たちは毎日飽きもせずに
女だの武器だのと目につくものに見境なく手を出す有様で
臣下たちは強欲を隠そうともせ ....
「センセィ、」

確かそれは赤かった

「センセィ、」

庭のピラカンサスが燃えている

「なんてん、まんりょう、べにしたん」

それは かきょく と女は言った

「センセィ、 ....
少年達は夢を追い 少女達は現実を煙たがり
大人達は遠い目を嫌い 
老人達は空に詰まった糸口を辿り
それぞれに追い求めてゆく

人であるが故の道は
常に交差を繰り返し
人は液体 ....
何をすればいいですか
指示を待っています

言われたことはきちんとやります
責任感の強い子です

小学校の頃褒められました


公式はありますか
マニュアル通りに動けます

 ....
親父の趣味は小さな鉢植え
鉢の順番を並べ替えては
玄人じみたため息をついて
またはさみを入れる

たどり着けない完成に向かって
まず渋茶をすするのも

たどり着けない完成に向か ....
言葉のひとつひとつに歓声があがり
思い思いに笑い転げ
級友たちの恋の話は
昼休みの教室で佳境をむかえていた

数年も経てば
誰もが通る道である
ということを知るのだろうが
その前に ....
たとえば
昼の商店街を
そろそろと歩いていれば
思いもかけない
ありふれた日常が
ふと新鮮に映ることがある

八百屋のみかんが売れ残っている
床屋は暇そうに新聞を読む
居酒屋は閉まっ ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
じいさん
また戦争のはなし
チョコレート

ぼくは
イメージを喰らう
足のうら

火の雨が降る
ひゅうって
紅い空

熱くて
真っ黒な死体
水のない川

ぷかぷか流れる ....
椅子を差し出されるのが私の存在なのであった
笑われるのが私の存在なのであった
名前を呼ばれるのが私の存在なのであった
振り返られるのが
盗み見されるのが
聞かれるのが
妬まれるのが
叩か ....
空が飛んでいる
空が飛んでいるので全ての羽が浮上する
見つめることはいつだって透きとおる
見下ろせば ものの在りかはかなしい

重力の堆積が歴史で出来ているなら
ぼくらの言葉は足跡のように ....
その昔
刑場へ向かう道程で咎人はこの橋の上に立ち
己の最期の姿を川面に映したと云う


インチキな占い師に
「貴女の前世は罪人でした」
と 言われて以来占いはやめた

この善良な ....
パンパカパーン

重大発表決定!
バカ男の考案した幻の獣についてしゃべっちゃいます

頭はシマウマ!おおっ!

身体はペンギン!ステキ!

右のハサミはカニ!
左のハサミは ....
にゃにゃにゃんにゃー(気持ちいいねー)

にゃにゃ、にゃにゃんにゃー(つか、重いって!)
いつのことでしたか
忘れてしまいましたが
絶句したその無言の先に
あの日がちらついていたのは、確かです

日溜りの微笑む
静けさのなか
涙は花ひそめ
無表情に泣いていました
それはか ....
世界はつながっているというのに
僕はまだその本当の姿を知らない

どこかで争いがおこっているというのに
僕はただ祈ることしかできない


それなのに僕は
まるで赤ん坊のように
泣 ....
「タンバリンをね
買おうと思っているのよ

できれば
きれいな色がいいわ
菜の花色の黄色とか
桃の花のようなピンクとか

ターンターンって
飛び跳ねるような音が鳴ってね
パリョーン ....
僕が
だれかの人生の
登場人物なら
脇役がいい
ほんのワンシーン
たった一言だけ
出番がある
そんな
脇役がいい
それが
憎めない
悪役ならば
なおのこといい
よろよろと海岸線を歩いていると
月が見えた
タバコの煙が風に乗って流れた
ああ俺は
照らす光におびえながら立っている

それから海に向かって眼をやった
錆びた商店街が背中にあった
波は ....
知らない人が書いた
解説付きの世界なんかを
ぼくは鵜呑みにしない

たくさんの人たちが
信じきってるデタラメを
真実だなんて思わない

ヌードの女も
どこかでの戦争も
有名人のスキ ....
自分が何者であるのかを忘却したヤモリが
月夜の草原を歩く
湿った土の上を迷いながら
虫の恋う声を聴いていた

冷えた風がつるりとした肌を撫でる
ヤモリは小さく震えた

きょろりとした眼 ....
ふわふわのシャボン玉の中では
ふわふわの魚が泳いでいる

しゅわんとはじけると
魚は空にかえっていく

私もかえりたい
空じゃなくていいから
ふわふわじゃなくてもいいから

 ....
降り積もるものだ 
わたしたちは更新されていく 
みえているものがあきらかにぬりかえられていく色に
毎秒ごとに降り積もるものに 
くちびるを噛みながら凍り付いた湖の上をショートカットする
ト ....
冷えた夜が
低地を這っている
これもまたもうひとつの
忘れられた夜であろうか
――あの人は
  貴重な生を召し上がりました
何ひとつ 言い残すことはなく
混沌の角度で経験は薄まってゆく
 ....
言葉の鱗粉を唇に引いて
舞う蝶の音域で放たれた音声は
宙にひらひらと軌跡を残し
風に混じりそして散る。
かろうじてあなたの指先に舞い落ちるなら
それはかすかに体温を奪い
意味の残滓を残すだ ....
ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた

ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりか ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
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ずるやすみの木- ZUZU自由詩1406-1-17

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