11
お互いのしっぽを追いかけてスピードを上げていく二匹の犬がだんだんと子犬に戻っていく。

12
少女の肩には、今まで出会った男性の手の跡がびっしりと刻まれている。

13
彼は、彼女が、オレンジジ ....
 
 
門のところにクラゲが大量に発生していた
透き通ってきれいな形をしているのに
触手に毒のある種類なので
外に出ることもできない
裏門から出ようとしても
この家には裏門がないし
裏 ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
食欲がない

おなかは グーグーなって
いるのに

目が頭が食べ物を
欲しない

ストレスでここまで
やられるのか

そうだ
子供たちが小さいとき
発熱して
食欲のないとき ....
マイケル ジャクソンが
大きなトレーラーで
家の前に現れた

えっ?

トレーラーいっぱいの
彼の衣装や雑貨類を
売って欲しいという

全部 チャリティーに
するそうだ
世界の ....
 
 
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ....
みんな
めいめい
木切れを持って
どっか叩いて
うたおう

彼女は風景をころすためにうたっているんだって

うたおう
たたこう
うたおう
たたこう
とおくから
よぶから
み ....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした

お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った

宴もたけなわ

親父がじいちゃんのゴ ....
1年半前
自室のテレビが
壊れた

寿命だ
すぐ 買わなくても
よかったのに

地デジ 地デジと
騒いでいた時期だったので

なけなしの 虎の子で
BSも観られるテレビを購入
 ....
日々 生きている

毎日の雑用に流されながら
悩み 喜びを交互に感じながら

生きることは 理屈ではないと
思っている

子育ての時期は
自分を忘れて
子供たちに 愛情をそそいだ
 ....
 
 
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる

夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて

やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ

飛行機は飛んでいく
私の知 ....
「ふざけるなよ今が何時だと思ってんの」
「十四時」
「そうだよ十四時だよふざけるなよ」
そう言ってくじくんは土足で上がるなよと注意してから部屋の電気を点ける。
「薄暗いなあ。」
俺は何をして ....
 
 
不在票が
届いている

裏の公園の
桜が散ったのだ

こんなにたくさん
さよならを伝えたくて

春が終わっていたのだ
私がいない時に
 
 
故郷のある街には
とても 不似合いな
未来都市

さいたま新都心

そこに
ジョン・レノン・ミュージアムはある

もう開館10年
じきに閉館となると聞き
あわてて 訪れる

 ....
あのひとのことのはひとつひとつにもあのひとがゐてわれをまどはす

***

からっぽであるということ殻ですらないということそれでも私

眠れないまま待っている夜明け前祟るってえならとっとと ....
夜毎交わされる言葉に
どんな意味があるのだろう
だとか
気にする方が変人なのであって

おやすみなさい

眠りに就こうとする挨拶
という意味に純化されて

軽い/重い
どんな思 ....
 
 
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている

親に向かって ....
死んだ後もしばらく
髭は伸び
爪は伸びた
倒産会社の残務整理のように
皮膚はとまどいながら惰性で仕事をした
死が内側から行き渡るには
相応の時間がかかった


この人の腹を拭う
動 ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
 
 
むねからひばながでる
ぜんまいのおもちゃであそんでいたのは
きのうのことだった

そぼがそれをみていた
それはきのうのことではなかった

さんじゅうねんの
としつきがすぎて ....
           その

           せんじょうを 
           ゆるやかにたどる

           双葉にゆるりと
           人さし指をひとつた ....
板が立てかけられているところに
通りがかって横目で見ていると
いい板だよ と呼び止められて
いい板なら とその気になった
でも板なんか買って
どうするんだろう
黒い油が浮いた板なんか
壁 ....
春は抱かれ
燃える
緑が芽吹くにおいに居て
眩む
むせかえる
しびれ
新しい手足を産むときの
吐息
甘く

金色のひかりを浴びて
たくさんの顔が歩く
小さな子に
人種について ....
生まれ育った
広い平野と
中部を仕切る
大きな 雪をかぶった山脈

初めてその山脈を目にしたとき
なんて 綺麗なのかと思った

だが
次第にその山脈は
あたしのココロに迫り
のし ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue


大きな空を渡る風
おくちを広げて入道雲
身体にそぐわぬこの感情に
溶けてく沈黙、言霊よ

「 ....
たかい
たかい
あったかい

たかい
たかい
あったかい

だれかのうでに
だきあげられて

たかい
たかい
あったかい

あれから
なんじゅうねん

たかい
た ....
  どの花瓶になるだろう
  竹のはなが生けるのは
  月の国から降り立って
  娘は、衣を置いていく
  静か揺らめく白い羽衣
  薬の燃えた、白い灰煙
  糸のようにすっと伸び
  あなたの元に ....
ただ
きみの
ひるがえる肩が
遠い国の祭りのようだった
ただ
きみの
あげる声が
ひばりのはばたきのようだった

きみに
伝えたかった
だけ
なのだと
新宿駅構 ....
 
 
こどくであることが
きんじられているのだから
むれている

たけばやしで
たけはかぜにゆれている
みずからのかっとうに
かぜはとてもよくにている

あるばん
たけばやし ....
今夜は神日和{ルビ=カンピューリゥ}
神日和{ルビ=カンピューリゥ}は物忌み
神日和{ルビ=カンピューリゥ}の夜は家の外へ出てはいけない
村の年寄りは若者に諭した

けれど若者は
十三日の ....
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