濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
廃墟の中に忘れた四肢を
気球に乗って取りに行った

夢心地に浸り
痛みにバター塗った


くるくるまわる
コーヒーサーフィンみたいな憂鬱は
ティッシュに包んで昨日へ投げた


 ....
 
 
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
 
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ

少年のように返した
 
別に言っても ....
こちらにいらしたあをの過程さん、がいなくなって、
私にはどうしてもどうしても、彼を、とか彼に、とかの詩や散文は書けない。
ただ、これから私が書いていく詩の中に、少しでも良いものがあったら、
そこ ....
鯉が吊るされた
教会の屋根に
虹は鱗を落とす
七色ではなく十二色の
クレヨンじみた

ツタはいつまでも
少女を縛り付けて
泡を吹いた口から
鯉が生まれるので吊るされる

正常な幽 ....
今日はきっと晴れるんだろう
鳥の声が絶えず聞こえてくる
流れている水音は内からで
だから頼りなく揺らめいている
目を閉じても辺りをくまなく照らすのは
まぎれもなく一つの願い

どこ行こう ....
右側から来た物体を左側に受け流すだけじゃ許されないから


ぢぢぢぢぢ 公衆トイレの看板を殴りつけたい 逃げ場所がない


漠然とした安全も漠然とした不安もいつも感じる


 ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない 


ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
よのなかは

ブラックに

ライトアップされて

結構姦しい

煌煌とライトアップされた日本の形が地球上から消えるには
未曾有のブラックアウトでも起こらないと考えられない

 ....
吐いた者(吐瀉物)が復び街を闊歩しています 優しさの対義語は不優しさです 憎んでいます 空っぽの空から降って来るのは橙色のお月様です 欠片が見えます あの何もない部分は食べられてしまった部分です 残り .... 生きてゐるッて何ンだらう
活きるへと繋がる道(未知)
喰らッても喰らッても
出しては生まれて
死ヌ
死ぬんだよナァ

ああ
太陽はあたたかく
水はつめたいナァ
天にのぼり
降って ....
I miss you 呟いてみる午後三時アールグレイに満たされてゆく


木苺のタルトをさくりとかじるときグレーテルの声が聴こえた


空白の手帳に記す明日もなくガトーショコラはほ ....
十年以上も昔の地図と
現在の地形を見比べている
かつてあそこには
二つの山などなかった
かつてあそこには
草など生えていなかった
その草原の奥にある
深い谷から水が溢れ
湖となったそこ ....
 空き缶を引きずるアメ車と、
パールハーバーの軍艦が、
交差点で正面衝突した。
兵士達による復旧作業が終わるあいだ、
若い通信兵は解読不可能な暗号を―信号機を、
何度も点滅させた。
 今夜 ....
国のためには死ねないけれど
恋人のためなら死ねると思う

そんなことを言う若者が増えてきたので
国は美しい女の振りをして
全国の若い独り身の男たちに
情熱的なラブレターを送りつけた
まん ....


その女の子は
押し入れを
殊の外おそれていたそうです

戸を開けるときの音が
怪物の唸り声に聞こえると
そう言って
決して自分からは
押し入れに近付こうともしませんでした
 ....
手つなぎ鬼がぐるぐるまわってこっち見て笑う
鬼はどちらかなんて分からないと答えると
かけた歯を見せてうれしそうに笑う
ぼくにはそれがとても無邪気に思えた

鬼さんこちら手の鳴る方へ

小 ....
埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる

夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している

その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている

 ....
雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
ミサイルになって
あなたを破壊してやりたい
骨の髄まで
ぶち壊しにしてやりたい
流線型の顔をして
いつつゆびさきがきみをみる

やわらかい皮膜の中は
どうしたってみずだから

つたってしまって

一本の
跳ねた
よわい針の先までが

とおくゆびさきの
たてるかぜにも
ふる ....
家族で豪華な料理を
食べに行った
お父さんとお母さんは
とても満足そうだったけど
ぼくは
おしゃべりしながら
家族みんなで分担して作った
カレーライスの方が
美味しいと思った

家 ....
 
バスに乗る
名前だけが剥がれていく
何かの間違い、というより
むしろ略式でも正しいことであるかのように
良かった、わたしたちは
バスに乗られることがなくて

席に座り
バスの一番 ....
こんな世界に眠れる夜なんかあらへん
目ぇ覚めんのか、覚めてへんのか、それとも冷めたんか
そんなこともわからへん
お前がおらんとあかんのや


山しかないようなとこやった
山の向こうに何あ ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
 東京を越えてのどかな場所へ行こう
 東京駅からなるべく遠くへ行く電車に乗る
 初めは美しいコンクリートの建物ばかり過ぎていったが
 だんだんと水田や畑がぽつぽつと見えてくる
 終電に着くと  ....
桃売りのおじさんが
店をたたみはじめた頃
空はグレー、
そのずっと先に
茜。

こちらに気がついたおじさんが
 最後だから、
 まけとくよ。
と言う。
桃の香りで酔っ払って ....
薔薇食む墓場のランタンと
タルトタタンを焼く釜戸
薫る薪の火泣く音色
ネイビー展がる夜のビロード
溢れる熱の鳴咽の煤で
すっかり黒く、染まる空飾る
六花の星座は地下の骨
墓場に響く言い得 ....
姫様は
長い長い
艶やかな御髪を持った

小町と呼ばれる姫様でした


『髪長小町』


私のお育てしたお姫様は
それはそれはお美しく
雪よりも透けるような白さに ....
ほたるがりしたら

おりひめとひこぼしをつかまえちゃった

うちではかえません

とママの怖い顔

しかたがないから

どうぶつえんにあげた

来園者数はうなぎのぼりで
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
賛美歌- 水在らあ ...自由詩31*07-7-15
或る夜の喜劇- ゆるこ自由詩5*07-7-15
"あなさびし"- ゆるこ自由詩20*07-7-15
あをの過程さん- ふるる散文(批評 ...12*07-7-14
祈るだろう、目を閉じたら、- ふるる自由詩1307-7-14
午後_p.4- ロカニク ...自由詩707-7-14
ぶっ壊せ、泣きたくなる時に泣け、でも人生は一度じゃない- ピッピ短歌707-7-14
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 望月 ゆ ...自由詩44*07-7-14
*ブラックライトアップ*- かおる自由詩10*07-7-14
循環小数(endless)- ピッピ自由詩807-7-14
生きてゐるって何ンだらう- 構造自由詩407-7-14
おやつの時間- 落合朱美短歌1507-7-13
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 小川 葉自由詩5*07-7-13
[:moon_そして結婚式のmoon- プテラノ ...自由詩2+*07-7-13
戦場へ- 楢山孝介自由詩12*07-7-13
いなくなった子供らの話- 吉田ぐん ...自由詩1307-7-13
手つなぎ鬼の足音- ねろ未詩・独白7*07-7-13
- ロカニク ...自由詩907-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩12*07-7-13
ミサイル女- チアーヌ自由詩407-7-12
_- 水町綜助自由詩1007-7-12
豪華な不満- ぽえむ君自由詩13*07-7-12
ひきつづき- たもつ自由詩1807-7-12
あかん- アマル・ ...自由詩21*07-7-12
幸福のデッサン——デッサン- 前田ふむ ...自由詩31*07-7-12
電車に乗って田舎へ行こう- 円谷一自由詩7*07-7-12
パラソル- もろ未詩・独白607-7-12
暗い日曜日- 六崎杏介自由詩8*07-7-11
髪長小町- 蒸発王自由詩407-7-11
*げっくゎん「どうぶつえん」*- かおる自由詩16*07-7-11

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