青い雨が降る惑星で
ディーラーの投げる裏表のないコイン

表に賭け、表だと告げる

なあ、あんたなら
この星が買えるまで稼げるぜ

女たちが歌う

誰も外を見ようとしない


 ....
幼い頃から海が大好きだった。
道産子なので北の大地も僕の遊び場だったが函館という港街に長く住んだ。

洋風の風が吹くこの街で潮の香りが好きだった。
朝市のような活気に満ちあふれた世界はとても心 ....
笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った

   ....
赤とんぼ 無数に浮かぶ 夕まぐれ
あの石切り場 遊び呆けて つまづいて
ちょっとこころをおいてきた
指切り忘れて ふりかえる

鼻水垂らしたあいつやら しょんべんちびったあいつやら
みんな ....
遺言聴いてないことにしてる クリオネの真似ではごまかせない 日曜の朝 僕は生きていた 相変わらず
美術館に行こう そう思った とても縁遠い生活だ
生活もできていないかもしれない

僕のなかには整理されきちんとしたものなんて何も無かった 歴史さえも
ア ....
 銀で出来た蒸気機関車が黄金の煤煙を噴きながらプラチナのレールを走ってくる。よく見ると煤煙は大量の金粉だ。噴射され空中へ舞い上がったあと、キラキラと輝きながら草原に降り積もる。煙突から噴き出る大量の金 .... まだ天国にはいきたくない
油断が私を空へと打ち上げる
真っ直ぐ飛んで行く体
その姿から私は花火と名付けられた
とはいえ致命的な飛翔は数えるほどしかない


一度目
生まれ落ちた瞬間
 ....
職場をいちばん最後に出て
終電間際の電車を降りて
昨日と明日のあわいを歩いていた


街道沿い
歩道の隅
長い手足をきゅっと折り畳んで
体育座りでそこに居たんだ




白い ....
あの紅葉に燃える木の下にいってみよう 
あのみどり深い木の下にいってみよう 
あの石橋の向こうの赤い屋根の家の窓から
ひょいと顔を出して、世界を眺めてみよう  
戻ってきたら、石橋の(絵の中心 ....
出鱈目に素数をあげていくふたり宝ヶ池に花火があがる いつか交わる平行線がある 「二十世紀」と「ラ・フランス」は 
親しげに肩を並べ 
(互いにちょっとの、すき間を空けて) 
顔も無いのによろこんで、佇んでいる。 

「偶然だねぇ」 
「ふしぎねぇ」 

ほの青さ ....
犬が一人きり、吼えている。  
見知らぬ国の 
誰も行ったことのない森の 
ごわごわ風に身を揺する 
名も無いみどりの木の下で 

その遠吼えは 
あまりに切なく 
心を貫き、刺すよう ....
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね

ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える

人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね
 ....
洗い髪いまは妻ではない女 渋谷のあちこちにハチ公 世界一高い山よりも
海は深いのだという
だが海面が下がれば
山の方が高くなる

火星には
世界一深い海よりも
さらに高い山があるという

しかし火星に海はない
それゆえに
高い山 ....
痛くなんてない
どんなに光速でぶつかっても
痛くなんてない

ちょっと消えるだけ
たまに現れるだけ

あたりまえのこと
人が生まれて死ぬのと同じくらい
あたりまえのこと

少しの ....
奈落の底から 天上世界にまで突き抜ける滝が
私の体の中に 降りてゆく

これまで
沈鬱がわたしを咥えたまま 離そうとしなかった 私の目の前に
ただ黙って耐えていた私に 滝が現れたわ  ....
偏差値の低き俳句や若葉雨 結婚指輪はめて守備力上がる  
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
下町のエジソンが思いつきで開いたカフェ もくもく と 浮かぶ雲で
空想も ふわふわ 膨らむので

さくさく と 音を立てながら
パンでも かじろうか

耳は どうしよう

もったいないから
隣の もふもふサンに
あげてみ ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
あなたが 失くした ラインダンスは
素敵な楽曲と 共に 蘇らせる事が 出来るよ

天使の声がした
素敵な楽曲って 何だろう

夏になれば 蛙の輪唱が 聞こえたり
合唱コンクールが 開催さ ....
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない

けれど どっかこっか 爽やかな 
イメージばかりが 膨らんで

あなたが どうして  ....
上陸し測量を始めるとすぐに汗はやんだ

ここまで来るあいだの乗り物のなかのほうが遥かに暑かったのだ

三人一組になってそのうち二人がレーザーポインターで位置決めをした

もうひとりがその距離を測ってい ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
heads_or_tales- mizunomadoka自由詩313-6-10
海と風と僕のねじれたこころ- 梅昆布茶散文(批評 ...913-6-9
笛吹きケットル- ただのみ ...自由詩21*13-6-9
夕まぐれ- 梅昆布茶自由詩1613-6-9
遺言聴いてないことにしてる- 北大路京 ...自由詩513-6-9
クリオネの真似ではごまかせない- 北大路京 ...自由詩413-6-9
サンデーモーニング- 梅昆布茶自由詩713-6-9
蒸気機関車- 済谷川蛍散文(批評 ...213-6-9
バンジージャンプを1階から- 木屋 亞 ...自由詩5*13-6-8
猫を拾う- 伊織自由詩5*13-6-7
絵画の中を歩く_- 服部 剛自由詩10*13-6-5
出鱈目に素数をあげていくふたり宝ヶ池に花火があがる- 北大路京 ...短歌313-6-5
いつか交わる平行線がある- 北大路京 ...自由詩9*13-6-5
果物夫婦- 服部 剛自由詩7*13-6-5
空の波紋_- 服部 剛自由詩4*13-6-5
おとな社会- ……とあ ...自由詩11*13-6-5
洗い髪いまは妻ではない女- 北大路京 ...俳句413-6-4
渋谷のあちこちにハチ公- 北大路京 ...自由詩513-6-4
基準- かわぐち ...自由詩5*13-6-4
量子- かわぐち ...自由詩2*13-6-4
抹茶アイスと滝- るるりら自由詩10*13-6-4
偏差値の低き俳句や若葉雨- 北大路京 ...俳句6*13-6-3
結婚指輪はめて守備力上がる- 北大路京 ...自由詩513-6-3
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
下町のエジソンが思いつきで開いたカフェ- 北大路京 ...自由詩313-6-2
耳は_どうしよう- 藤鈴呼自由詩3*13-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
ちょっとダケ_スキップ- 藤鈴呼自由詩1*13-6-1
キュリソー- 藤鈴呼自由詩2*13-5-31
蝶々- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*13-5-30

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